楽器職人見習いと友人


※時かけパロ。






 
「稀代のバイオリン職人、アマサワセイジの最初の作品。」


それは事ある毎に何度も聞かされてきた言葉だった。

それを言われる度に大袈裟な世辞だと、そう思っていた。


「これが完成する瞬間を、俺は見たかったんだ。」


でも時間切れだな。

そう言って、作りかけのバイオリンを手に取る姿がどこか淋しげに見える。


「実は俺、未来から来たんだ」と笑う同級生。

だが何かの手違いでここにいられなくなり、最後の挨拶に俺のところへ来たと言った。


「別に信じなくてもいいよ。」


困惑する俺の様子を見て取ったのだろう。

苦笑混じりに言葉を締めくくると、そいつは俺に背を向けようとした。


「っ、待てよっ!」


その腕を、反射的に掴む。


「もう少し…もう少しで完成させる!だからっ…」

「…焦ったらいいものが出来ないぞ。」


子どもっぽい奴だった。

知らないものが多すぎて、その度にいちいち大袈裟に驚くような奴だった。


それが今、やけに大人びて見える。


「もういいんだ。どんな人間がどんな環境で作り上げていくのか…充分見ることが出来た。」


俺の手をゆっくりと離し、そして



「完成は、未来で待ってるよ。」





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boy meets boy

(そして何十年後の未来、)
(とても古い古いバイオリンを奏でる少年がいた)


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元アンケートお礼文



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嘘つき、ロンリー。