姫姉様と幼馴染


点検のためにと、ミトにメーヴェを取り上げられて丸二日。

私の翼は未だ戻って来る様子がなかった。


「随分時間がかかっているようですね。」

「ここ数日ずっと飛ばしていたから…少し無理をさせたのかもしれない。」


苦笑するケントの隣で溜息を一つ。


飛べないと思うと、余計に空が恋しい。

頬を撫でる風が心地好く、私は無意識に目を細めた。


「ご一緒にどうです?」

「え、」

「と言っても、ぐるっと一周回って来るだけなんですけどね…良かったら。」


ふと蘇ったのは「大丈夫、大丈夫」と繰り返すケントの声。


「一緒に飛ぶなんて、いつ振りかしら?」

「さぁ…姫さまは上達が速かったですから。」

「ううん。ケントの教え方が良かったのよ、きっと。」


歩き始めたケントに続いて、足を一歩踏み出した。

どきどきと胸が脈打つのが聴こえる。


「城オジ達には内緒ですよ。」


そう言って、いたずらっぽく笑うケント。


まるで昔に戻ったような気がして、でも何かが変わったような気がした。




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マスク着用の空中デート。

(楽しければそれでいいじゃない)


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!




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嘘つき、ロンリー。