大泥棒と愉快な仲間達
泥棒デビューへの道
※映画終了後。
※下ネタ注意。セクハラ注意。
「お、これなんてどーよ?ケントちゃんにピッタリ!」
「…駄目だ、露出が多すぎる。」
「えぇ?お前、さっきからちょーっと厳しすぎやしねぇかぁ?考えてもみろよ、これでダメなら不二子なんて素っ裸だぜぇ?」
不意に『不二子の裸』でも想像したのか、ルパンが「ムフフッ」と笑うと五ェ門は眉を顰めた。
急遽、「役者の数が足りない」ということで始まったその下準備。
だが先程からルパンが衣装を選ぶ度、何故か五ェ門の審査が入って一向に話が進まない。
これはもうしばらく時間が掛かりそうだな…
そう溜め息をこぼし、次元は自分の隣に座る青年に視線を戻した。
「…………」
黒のボクサーパンツに、黒のブラジャー。
そしてその下にある膨らみは、小振りながらも間違いなく女の「それ」。
つい数分前まで「女装なんて嫌だ」と騒いでいたケントは今、真剣な顔をしてその胸を揉み続けている。
「本当に…これは一体、どういう素材で出来ているんだ…?」
「…………」
やや複雑そうに、だがまじまじとその姿を見つめる次元の視線にも気付いていないらしい。
しかし、いくら細身とは言え、ケントは元警察官(かの国では『衛士』と呼ばれていたが)、それなりに筋肉質で間違いなく男だ。
本気で今回舞台に押し上げるつもりなら、胸だけでなく他も何とかしなければならないだろう。
なんて考えを巡らせつつ、何気なくその剥き出しの太股に手を伸ばした瞬間。
「っ…!」
ビクッと、ケントの肩が揺れる。
「、ちがっ…今のは…っ!」
「…何だ、感じちまったのか?」
「ばっ…いきなり触られたから驚いただけだっ!」
意地悪く笑う次元に、反射的に身を引こうとしても狭いソファの上では逃げ場がない。
そうこうしている間にも肩に腕が回され、そしてその手は躊躇いなくそれをわし掴んだ。
「っ!?ちょ、おいっ…!」
「感じない、んだよな?」
「っ、〜〜〜…っ!」
勿論、特殊素材のおかげでどんなに触られようとも痛みも何も感じない。
が、「他人の手が自身の胸を揉んでいる」という光景にケントは何だか変な気を起こしてしまいそうだった。
だからせめて視界に入らぬようにと必死に顔を背ければ、今度はその首筋が次元の目に晒される。
無防備なそれに思わず唾を飲み込み、まるで引き寄せられるように顔を近付けー…
「ムフフフッ!」
「「!?」」
いつの間にか二人の背後で、かの大泥棒がニヤニヤと笑っていたのだった。
「そういうことなら、演技指導は次元先生にお任せしましょうかねぇ?」
これもまた、修行である?
(俺達は2、3時間、その辺ブラブラしとくからよ。な、五エ門?)
(いや、しかし…)
(いいからいいから。ほら、お邪魔虫は退散しましょ。んじゃま、後はよろしくー。)
(!?ちょ、待っ…!)
(……しょうがねぇな…)
(あんたまで何を…っあ…っ、やめ…っ!?)
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七周年企画より。
企画へのご参加ありがとうございました!
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嘘つき、ロンリー。