シンジとワル仲間


※バトルゲームその後。







久し振りにクラブに顔を出したシンジは、その頬を何故か痛々しいほど腫らしていた。

確か何日か前に「先輩のバイクを壊した」と聞いていたが、そのせいで殴られたのかもしれない。


なんて思っていたら、ナオミに誘われて参加した「ゲーム」のせいだと言う。


「お前…弁償もしねぇで何遊んでんだよ?マジで先輩に殺されっぞ?」

「いや、だからその金集めのためにやってたんだって!…まぁ、結局ダメになっちまったんだけど。」


詳しく聞けばそのゲーム、地下格闘技のようなものだったらしい。


街中で適当な不良が見繕われ、それらとシンジ達がタイマンで戦う。

ただし通常と違うのは、賭けがなかったこと、シンジ達がゲームのキャラクターのように「操作」されていたこと、そして観客のほとんどが小学生だったことだ。


発案も主催も小学生だったという話だから、最近のガキはなかなか侮れない。


「オイラ人気者だったからさ、そこそこ見物料稼いでたんだけどねん…最後は山分けだ何だってバラキが色々持っていっちまうし。残った金も手元にあったらあったでついつい気が大きくなっちまってすぐ使っちまってさー。」

「自業自得だろ、それ。」


結局、目標金額に達する前にゲームそのものがなくなってしまい、シンジは再び金策に悩むことになった。

ダメ元でナオミに借金を頼み込んだりもしたらしいが、あの女に頼むなんて勇気があるやつだ。


「つーわけで、頼む!玄兎!オイラに協力してちょ。」

「あぁ?金なら貸さねぇぞ?」

「じゃなくてさ、太郎のゲーム!アレをオイラ達でやんね?」

「はぁ?冗談だろ。」

「ダメ?何で??」

「主催も客もガキ相手だったから、あくまでゲームで済んだんだ。俺らが噛んだら、ただの地下格闘技になっちまう。そうなると本職に筋通さねぇわけにはいかねぇし、色々と面倒だ。というわけで、俺はパス。」

「えー…」


いいアイデアだと思ったんだけどなぁ…とこぼすシンジは本当お気楽すぎる。

そもそも件の先輩自体、ほぼ本職だというのに危機感が足りていない。


「…お前さ。金がどうのっていうより、本当はただゲームに託つけて暴れたいだけだろ?」

「あ、バレた?」

「…………」


その後、どこからか夢殿の制服を持ってきて「美人局やんね?」と言ってきた時には、思わず頭を抱えてしまった。





思考回路はブラック寸前

(とりあえずグラサンは預かるから、地道にバイトでもしろ。)


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こっそり悪男祭より。


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嘘つき、ロンリー。