灰谷兄弟とバニー


※原作軸未来(梵天闇堕ち)。







どこにでもバカはいる。


「バニーさんってやっぱアレっすか?性欲が強いからバニーなんですかぁ?」


酒が入っているらしく、仲間らしい周囲からの制止も構わずにニヤニヤと笑いながらバニーに絡み続けるバカが一人。

対するバニーは相変わらずの辛気臭い表情で、男の話を聞いているのかいないのか。


そのせいで当のバニーより先に竜胆が動くことになった。


「それともアレ、幹部の皆さんに可愛がられてるバニーちゃんとか?だったらオレらの相手も゙っ?!」


そして吹っ飛ばされたバカが慌てて回収されていくのを見送り、舌打ちする。


「テメェも黙ってねぇで何とか言えよ。」

「別に、あんなんどうでもいい。」

「よくねぇよ。テメェのせいでこっちまでとばっちりきてんだろうが?」


あんなチンピラに舐められるなど同じ幹部として腹が立った、というのも少なからずあるが、それよりバニーのことを「そういう対象にしている」と思われているのが最悪だった。

他の幹部連中だって、恐らく誰もこんな野郎に手を出すほど女に不自由はしていないだろう。


いや、約一名、面白がってそれに乗っかりそうな人間の顔が竜胆の脳裏に過ったが。


「それより、何か俺に用があったんじゃねぇの?」

「…兄貴、見てねぇか?」


最近、蘭が向かう先と言えば決まってバニーのところだ。

そう思って来てはみたが、珍しく外したか。

もしここにいれば、先程の場面で「コレ、オレ専用だから」などと笑ってバニーの肩を抱いてみせるぐらいしたはず。


そんな光景が容易に想像できて思わず眉を顰めた竜胆は、ふと相手が自分と同じように顔を歪めていることに気付いた。




【You】
(あれだけ下卑た言葉を投げ掛けられても反応しなかったバニーが今、ひどく嫌そうな顔をしている)
(その瞬間、ほんの少しだけ、自分の兄がそれに構う理由が何となく解ったような気がした)


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元拍手お礼文


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嘘つき、ロンリー。