大寿と『黒龍』


※原作軸過去。
※『最終決戦』直前。








二代目『東京卍會』。

元壱番隊隊長花垣武道をトップに据え、『関東卍會』に対抗するために結成されたチーム。


花垣のことを認め、また『関東卍會』に属する九井を「どうにかしたい」乾がそれに加入するのは当然の流れであり、そしてチーム拡張のためには他の元『黒龍』メンバーに声を掛けて回るだろうことも解りきったことだった。


だから予想通りの呼び出しを受け、それも真っ先に俺のところに来たという乾に対し、何となく申し訳なさが募る。


「悪いな、乾…誘ってくれるのは嬉しいけど、特攻服はもう持ってるんだわ。」

「…やっぱり、大寿か?」

「まぁ、そうだな。だから他を当たってくれ。」

「そうか…」


何故か少し暗い表情で「時間取らせて悪かったな」と去って行く乾に、ふと何か勘違いしているんじゃないかと気付いた瞬間、携帯が着信を告げた。


「あぁ、今終わった。これからそっちに行く。」

『それで、乾のやつは何の用だったんだ?』

「お前が三ツ谷に言われたのと同じだよ。」

『はっ、東卍は報連相がなってねぇようだなぁ?』

「そうだな。」


その点、十代目『黒龍』は組織としてしっかりしていたな…なんて懐かしく思い返し、思わず苦笑が漏れてしまう。

現役時代は一刻も早くチームを抜けたくて仕方なかったが。


『それで、オマエもいいんだな?』

「今更聞くのかよ、それ。」


そして通話を終えた俺はもう一度、乾が去って行った方向に目を向けた。

大寿が二代目『東京卍會』の特攻服を二着、三ツ谷から受け取っていることを乾は知らなかったらしい。





【なな】
花言葉(あなたに私のすべてを捧げます)


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元拍手お礼文


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嘘つき、ロンリー。