来栖と『蝿王』
※捏造設定有り。
※チーム結成に辺り、モブチームを乗っ取っています。
「かしらぁ…」
俺の呼び掛けに振り向いたのは、虫も殺したことないような女顔。
こんな奴に負けたのかと思うと、以前の幹部連中にますます幻滅した。
そして、そんな奴らの下にいた自分自身にも嫌気がさす。
(こんなことなら、さっさと潰しときゃ良かったぜ…)
チームの代替わりを待っている間に、まさか名前すら変わるとは思ってもみなかった。
それも『べるぜぶぶ』とかいうのだから意味が解らない。
「何カナ?」
「頼まれてた腕章、出来たぜ?」
とりあえずチームの頭と副頭が分かればいいという来栖の言葉に、俺が用意したのは二つのみ。
土台があるとはいえ、急ごしらえの新興チームだ。
色々と入り用で金が追いつかず、特攻服なんてもうしばらくは以前の物を着ることになるだろう。
「ありがと」とニコニコ笑いながら手を差し出す来栖に腕章を渡せば、何故かもう片方の手も差し出された。
「そっちもちょうだい。」
「あ?お前、二つとも着けるつもりかよ?」
そりゃハリキリすぎだぜ、頭。
見た目通りのガキみてー。
そう、思わず苦笑した瞬間。
「今から拓ちゃんとこに遊びに行くから、ついでに渡してくるよ。」
「……は?」
たくちゃん?何だ、それ?
「俺が頭でー、拓ちゃんがナンバー2!それで玄兎がナンバー3ね。」
眉を顰めた俺に喜々として説明し始める来栖。
けらけらけらけらけらけらと、耳障りな笑い声がいつまでも頭の中に響いた。
予定不調和
我に返った時にはもうすでに来栖の姿はなく、多分『たくちゃん』とやらのところへ行ったのだろう。
「………やっぱ、ぶっ潰す。」
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嘘つき、ロンリー。