須王と後輩
「…須王くん、そろそろ勘弁してくれませんかね?」
俺、金が足りるか心配なんすけど。
そう言って、これみよがしに軽い財布を振って見せたが、あまり効果はなかった。
それどころか近くを通り掛かったウェイトレスを捕まえ、追加注文をする須王くんに思わず溜息を吐く。
「ほら!お前も食え食え!」
「…はぁ……」
こんなことになるなら、夏生くんのところなんて行かなければ良かった。
真嶋商会に顔を出した途端、いつ日本に帰って来ていたのか須王くんに腕を掴まれ、有無を言わさず連れ出されてしまった。
(…あん時の夏生くん、すげー憐れんだ目で見てたなぁ…)
「あ、今日お前んち泊まっから。」
「……はい?」
何か今、不吉な言葉が聞こえたような気がする。
須王くんの方を見れば、何事もなかったかのようにまた運ばれてきた料理に手を付け始めていた。
聞き返せる雰囲気ではない。
(反論は許さねぇってか…)
また溜息を吐いた。
そして思い出したのは昔、馴染みのメンバーで行われたお泊り会。
今夜は、寝かせてもらえないかもしれない。
深夜過ぎのファミレスにて
(…やっべ。部屋に特攻服、出しっぱなしだわ……)
リューヤと一緒に朧童幽霊やってるとバレたら、須王くんに殺されるかもしれない。
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嘘つき、ロンリー。