場地と雑学好き02
※原作軸過去(東卍結成前)。
※ほんのり下ネタ注意。
テストの結果がいまいち振るわなかった、と話すと「はぁ?お前、抜け駆けして勉強してたじゃん」と羽宮。
「いや、勉強はしたけどテスト範囲じゃなかった。」
「…お前って結構残念なやつだよなぁ。」
「そう言うそっちはど」
「まぁ、全部終わったことだし!思いっきり遊ぼうぜっ!」
マイキー達も待ってるぞ!と駆け出した羽宮の後ろ姿を(あ、ダメだったんだな…)と見送ると、俺は何故かさっきから数歩後ろを歩いている場地の方を振り返った。
目が合った瞬間、思いっきり視線を逸らされてしまったが。
「場地もテスト、ダメだったのか?」
その様子から察するに、きっと俺よりひどかったに違いない。
と、同情しかけたところで「誰のせいだと思ってやがる…」と苦々しげに吐き捨てられてしまった。
「お前が妙なこと教えっから、変な夢を見るようになっちまったんだよ…」
珍しく歯切れの悪い物言いで、何やらぼそぼそと話し出した場地。
それらを聞いて要約すると、どうやら先日の勉強会で俺が教えた保健体育がまずかったらしい。
あれ以来「俺と致している夢」を見るようになってしまった、と。
確かにそれは悪夢だ。
場地が憔悴しきっているのも無理はない、と本気で同情した。
「分かった。責任を取る。」
そこでようやく場地がこちらを見た、が、俺が言った言葉がよく聞こえなかったらしく、訝しげに眉間に皺を寄せている。
そのため、もう一度「俺が責任取る」と口にすると、
「バッ…誰もんなこと言って」
「あれだ、夢の売買をやろう。」
「………あ?」
夢の売買。
悪夢を見た翌日などに筒状に丸めた千円札に自分の髪を結んで道に落とすと、それを拾った人間がその夢を買ったことになって同じ悪夢を見るようになる、というおまじないだ。
都市伝説と言ってもいいかもしれない。
金の流れは逆だが、きっと「金を払ってでも見たくない夢」ということなのだろう。多分。
「場地が売って、俺が買う。それで万事解決だ。」
「…………」
つまり、俺は「俺と致している夢」を見るようになってしまうということだが、まぁ自分で撒いた種だ、仕方ない。自己発電のようなものだと思っておこう。
だが場地は夢の売買を信じていないのか、あまり乗り気ではなさそうだ。
それを「気休めでもやらないよりマシ」「金は後でちゃんと返すから」と説得し、財布の口を開かせて、その黒々とした髪を一本抜かせることに何とか成功した。
これでいざ準備万端。だったのだが。
「何やってんだ、コレ?」
いつの間にか戻ってきていた羽宮が危うくそれを拾いかけ、俺が止めるより先に場地の蹴りがその脇腹に突き刺さったのだった。
夢にバイバイ。
(その場に蹲った羽宮は思い付く限りの罵詈雑言を場地に浴びせかけたが、今のは場地が正しい)(場地にちゃんと感謝しとけよ)
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こっそり悪男祭より。
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嘘つき、ロンリー。