場地と参番隊
※原作軸過去(東卍)。
場地のために一仕事終えた千冬は朗報を携え、報告のために半ば駆けるようにしてその姿を探していた。
だが、いつもならすぐ近くにいるはずの場地がなかなかどこにも見当たらない。
トイレにでも行っているのだろうか?
そう考えた千冬がそちらに足を向けようとした矢先、総長副総長を含む隊長格が一カ所に集まっていることに気が付いた。
中には目当ての壱番隊隊長の姿もある。
というより場地が何かの雑誌を開いていて、それを囲むようにして隊長達が何やら話し込んでいるようだ。
千冬は一刻も早く先程入手したばかりの情報を場地に伝えたかったが、流石に隊長らの邪魔をする訳にはいかない。
仕方なく逸る気持ちを抑えて話が終わるまで待とうと、静かにその集団へと近寄って行った。
次第にそのやり取りが聞こえてくる。
「―…が最近の流行だと思うけど…でも急にどうしたんだよ?『髪切りたい』なんて。」
「折角そんだけ伸ばしてんのに切ることねぇだろー。もったいねー。」
「やっぱアレか?失恋かよ!?」
「女じゃあるまいし…いや、むしろその女に何か言われたんだ。なぁ?バカでも分かるわ。」
「あ?呼んだかよ?」
「誰も呼んでねーよ。」
「…………」
「…なぁ、場地。」
各自好き放題話す中、先程から黙り込んでいる場地の名を静かに呼ぶ声。
途端に会話はぴたりと止み、視線が総長へと集まる。
するとマイキーは笑って親指を立てた。
「男なら黙ってスキンヘッドだ。」
誰かが、息を飲んだ。
「…そうだな。マイキーが、そう言うんなら」
「!?早まんないで下さいっ!場地さんっっ!!」
『好きなタイプ?…あー…髪とかは短い方がいい、かな…』
でも何でそんなこと聞くんだ?
そう言って玄兎は訝しげに眉を顰めてみせたが、千冬はそれどころではなかった。
恐る恐る「長い髪って、ダメか…?」とダメ押しに聞いてみれば、玄兎は一瞬千冬から目を逸らし、そして少し照れるようにしながら口を開いた。
『あー…いや、長いのも好き、だけど…なんか、場地さんの顔がちらついちまって…』
すれ違いのばつ印
(大丈夫ッスよ!場地さん!)(そのまんまで十分脈アリッスから!!)
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こっそり悪男祭より。
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嘘つき、ロンリー。