ケータと幼馴染
※攻主?
「ウィスパーはオレの友達じゃないの!?」
「無論、友達ですとも!だからこそぜひお手伝いをと」
「あぁ、もういいよ!ジバニャン!チョコボーあげるからウィスパーの足止め、お願い!」
「よしきたニャアアアアっ!」
「ギャアアアアアアアアっ!?」
…なんて攻防から十数分後。
最後に聞こえたウィスパーの断末魔に少しだけ悪いと思ったけど、白兎の顔を一目見た瞬間にそれもすっかり吹き飛んでしまった。
「二人だけで遊ぶなんて久しぶりだね!」
「え、そうか?」
「そうだよ!」
そして不思議そうに首を傾げる白兎の手を握り、「早く行こう!」と引っ張った。
(本当、久しぶりだ…!)
白兎は幼なじみで、家も近所に住んでいる。
だから特別な約束なんてしなくてもいつも一緒にいるのが普通で、誰よりも一緒にいる時間が長かった。
妖怪が、見えるようになるまでは。
(ここ最近はいつも間に誰か(妖怪)がいたもんなぁ…特にウィスパー!いつもいつもいいところで邪魔をして…!)
本人に悪気はないみたいだから、ますますタチが悪い。
だけど、やっぱりたまには…!
「ケータ?」
「!あ、ごめん!痛かった…?」
急に立ち止まった白兎に、いつの間にか手に力を入れすぎていることに気付いて慌てる。
「ううん、大丈夫」と白兎は笑って許してくれたけど、もう一度謝ってオレはそっとその手を放した。
(……何やってんだろ、オレ…)
いつもはしない約束をわざわざして、一人で勝手に張り切って。
変なやつだと思われたかもしれない。
白兎に嫌われたらどうしよう?
「…うん。でも、そうだよな。」
「え?」
何か納得したらしい白兎が突然、オレの手を取って握り直した。
「俺ももっとたくさん、ケータと一緒にいたい。」
「!」
「だからほら、早く行こうぜ?」
こういうのを『デート』って言うんだろ?
そう言って笑いながら白兎はオレの手を引き、歩き出した。
妖怪なんて怖くない!
(二人一緒なら怖くない!)
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嘘つき、ロンリー。