ケータと半妖
※攻主?
「これって絶対、妖怪の仕業だよ!」
そう言って、いつものように奇妙な腕時計を使い、辺りを捜索するケータ。
その後ろ姿をいつものように(かわいいなァ)と眺めながら、俺はそっと苦笑を漏らした。
『白兎がそんなこと、するわけないじゃん!』
人間の目で見れば『妖怪』で、
妖怪の立場から言えば『人間』。
そんな半端者である俺の本性を知りながら、それでも俺の傍にいることを選んでくれたケータは一体、何を考えているのやら。
その無条件に寄せられる信頼が何だか少しこそばゆく、だが不思議とひどく心地好かった。
だから、
「これに懲りたらイタズラもほどほどにな。」
左手に掴んでいた『それ』を見下ろして、ケータに聞こえぬように小さく小さく囁いてやる。
一度でもあの腕時計がこちらに向いていれば、見付かっていたであろう『それ』は一瞬、ぶるっとその身を震わせた。
了承なのか、反論しているつもりなのかはよく分からない。
まぁ、別にそのどちらでもいいんだが、と少し考えた後でもう一度力を籠める。
「やるにしても、相手を選べ。」
そしてようやく手を放してやれば、瞬く間に消えてしまった『それ』。
「もう!白兎も手伝ってよ!」
「あァ、悪い悪い。」
いっそこのまま神隠しでもしてしまった方が早いのだろうか、なんて。
笑って、そんな考えを静かに飲み込んだのだった。
おうまが
(お前が)
(遭う魔が)
(おーまいがっ)
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嘘つき、ロンリー。