【一人、二人、三人。】03


最近、妹の様子が少し変わった。


いや、『少し』なんて生易しいものじゃない。

一時は妹の友人達から「お祓いした方がいい」と真剣に相談を受けるほど、それはそれはひどいものだった。


今ではもうすっかり笑い話の一つになっているらしいが、俺自身は現在進行形で「お祓いをした方がいい」と本気で考えている。


『白兎さん、あの…』

『……“白兎さん”?』

『え?あっ…いや、今のはっ…その…』

『………』

『おっ、おにっ、おにい、』

『……………鬼?』


結局妹は最後まで言い切ることなく、顔を真っ赤にして走り去るその後ろ姿を俺が見送ったのはつい先日のこと。


あれはつまり、それほど俺を「兄」と呼びたくなかった、ということなんだろうか。

なんて思い悩んだりもした。



そこまでは、まだ良かった。



「ねぇ、お兄ちゃん。」



やたらニコニコ、というよりニヤニヤと猫なで声で近寄ってきた妹に今、何やら得体の知れない寒気を感じている。


そして「勉強を教えてほしい」と頼まれた俺は何とかそれに二つ返事で返しながら、お祓いの日取りは早い方がいいと決意したのだった。





『妹』について

(思春期?反抗期?)
(どちらにせよ、難しい年頃です)

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嘘つき、ロンリー。