元体大メンバーとスタッフ
※同卒設定。
※元ネタ
「え?新人の子?彼氏いる…っていうか、そもそもその彼氏の紹介で入ってきたんだろ?」
その瞬間、ガタンと音を立てて揺れるテーブル。
そして突っ伏した兎原に対し、裏道がどうでも良さそうに「ほら見ろ」と、さらにどうでも良さそうに熊谷が「危ないだろ。コップが倒れる」とそれぞれ声を掛けた。
ただ一人、たった今席に着いたばかりの白兎だけが状況をよく飲み込めずにいる。
「え、何?あの子がどうした?」
「知らんかった…ぜったい…絶対、俺に気があるって、思ってたのに…!」
「えぇ…?これ、スタッフ全員が知ってる話だぞ?むしろお前、何で知らねぇの?」
「俺はちゃんと教えた。」
「…だって熊谷、お前時々しれっと嘘つくじゃん…」
「俺も言ったんだけどな。」
「裏道さんは、普通に嫌がらせとかするじゃないっすか…!だから…!」
言いながら、とうとう伏せた腕の中でぐずぐず鼻を鳴らしだした兎原を、「相当酔ってるな…」と白兎が見下ろす。
と、それを遮るように斜め向かいから、ずいっとメニューが差し出され、「何飲む?」と熊谷。
「あ、とりあえずナマで。」
「あと、つまみの追加も適当に頼む。…そう言えばお前、今日はいつもより来るのが遅かったな。残業だったのか?」
「残業というか、帰りがけにちょっとごたごたがあって…あ、いや出木田さん案件じゃないんで裏道さん、そんな怖い目で見ないでください…!」
「…それで?」
「それで、えっと、あの、企画部の方で何か揉めてたみたいで…あ、ちょ、裏道さん!顔!顔!よいこには見せられない顔になってますよ…!」
「…大丈夫、子どもの時に負った怪我の方が治りって早いもんなんだよ。嫌なことがあったって、寝て起きればすっかり忘れてたりするんだ…でもな、大人になるとそれがずるずると尾を引いて…ただでさえ朝が来るのが憂鬱だっていうのに、急に酒の味がしなくなった…どうしてくれる…?」
「えぇ!?俺のせいですか!?」
「企画部の揉め事なんて、十中八九嫌な予感しかしねぇだろ…というかお前、酒の席で仕事の話なんて持ち出すんじゃねぇよ。」
「先に仕事の話振ってきたの、裏道さんでしょう!?」
「すみません。注文お願いします。」
裏道と白兎のやり取りを余所に、熊谷が手を挙げて通り掛かった店員を呼び止めた、その瞬間。
「ちょ、放置せんといて!!」
「「あ」」
勢いよく顔を上げた兎原に、先の熊谷の忠告も虚しく、コップの一つが倒れた。
それが、始まりだった。
ピタゴラ、発動。
(諸々のものが裏道のところに到達するまで、残り3、2、1―…)
---------------
268000hitより。
キリリクありがとうございました!
戻る
嘘つき、ロンリー。