元体大メンバーとスタッフ
※同卒設定。
※元ネタ
自販機の隣に設置されたベンチに着ぐるみの頭部を外したまま座る兎原は、まるで平日の公園ベンチにいるサラリーマンのように項垂れていた。
絶対によいこには見せたくない光景である。
ちなみにその隣には熊谷が、しっかりクマオくん状態で並んで腰を下ろしていたのだが、その兎原を見つめる視線が冷たいことが着ぐるみ越しにもよく分かった。
こちらはこちらで、よいこが見たらトラウマになりそうな光景だった。
と、不意にクマオくんが静かにウサオくんもどきから顔を逸らす。
「ちょ、どうしたんだ?って聞いてくれよぉ!」
「どうせ二日酔いだクマー。」
大体昨日「合コンだ」とはしゃいでいたからそれで飲み過ぎたに違いない、なので聞く必要もなければ付き合う義理もない。
そうばっさり斬り捨てたにも構わず、聞いてもないのに勝手に話し始めた兎原に、熊谷は諦めて着ぐるみの頭部を外して溜め息を吐いた。
そして、だらだらと脱線を繰り返しながらも進む兎原の話を半分聞き流しつつ要約すると、合コンで調子に乗って飲み過ぎて失敗。
案の定、いつものことだった。
「いい加減学習しろ。」
「うぅ…酒に強い熊谷には解んねぇよ、俺の苦労なんて…白兎だったら絶対に解ってくれるはず…」
「は?それはないだろ。」
「えぇ?だってアイツ、俺より酒弱いじゃん?」
「少なくとも俺は白兎が酔っているところを見たことないぞ。」
と言っても、あれは酒に強いというよりきちんとセーブしているのだろう。兎原とは違って。
だが、問題の兎原はいまいち納得していない様子だ。
「でも白兎のやつ、酒飲んだ次の日は大体顔色悪くて、元気もなくね?」
「…あぁ、そうか。お前、いつも一人で先に酔い潰れているからな。知らなかったか。」
「え?」
そして続く熊谷の言葉に兎原は一瞬キョトンとし、すぐその顔を引き攣らせた。
それから何やら口を開きかけた瞬間、それを遮るように遠くから「兎原ー、熊谷ー」と声が掛かる。
「次のリハでちょっと変更があるんだけど、今いいか?」
そう言って台本をパラパラと捲りながら近寄ってくる白兎は、室内だというのにいつものように野球帽を目深に被っている。
その上、視線を手元の台本に固定しているせいもあり、どうやら友人二人の間に漂う微妙な空気に気付いていないらしい。
そんな中、唾を飲み込んで何やら意を決した様子の兎原に、熊谷は嫌な予感がした。
「なぁ、白兎。俺も一つ聞きたいんだけどいい?」
「うん?」
「おい、」
「酒飲んだ日にさ、時々裏道さんちに泊まってるってマジ?」
その瞬間、バサッ…と白兎の手から台本が取り落とされたのだった。
答えはCMの後で!
(CMがない場合、どうすればいいですか?)
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嘘つき、ロンリー。