アンディと不運少年


※風子成代主。
※下ネタ注意。











俺に触れた人はみんな、不幸になる。

十年前の両親の死によりそうと知った俺は、それから可能な限り他人との接触を避けてきた。


が、ついに限界がきてしまった。


人は一人では生きていけない。

俺なんかが、生きていてはいけない。



『いいね!最高だ!!』



そんな時、俺の前に現れたのはゾンビ…いや、アンデッドのアンディ。

俺の『不運』を愉しげに笑い飛ばしたその顔は悪人面をしている癖に、まるで俺が憧れた、熱い友情マンガの中のヒーローみたいで―…










隙あらばこちらの服を脱がしに掛かってくる以外はいい奴だ、とそう思いたいところだ。


「って、おまっ…人がしんみり回想に浸っている間にまた…!」

「あ?ボケッとしてる暇があんなら色々検証すんぞ。」

「もう散々しただろうが!」

「全然足りねぇよ。」


気付けば上半身裸にさせられ、背中にピッタリと密着したアンディの体温に我に帰り、俺は慌てて距離を取った。

勿論その手から上着を取り戻すことも忘れはしない。


確かにアンディと出会ってからこれまで、不本意ながら身体を色々弄られてきたことで新たに解ったルールも幾つかある。

素肌同士で接触した面積、時間、その相手に対する好感度によって異なる不運の度合い。

どうやら俺の場合、『熱い友情展開』からの流れでハグやらハイタッチやらした方が、その後やって来る不運の規模はデカいらしい。
(友情に飢えている、というのが丸わかりでかなり恥ずかしかったが)


だから、何もない平常時にただただ触っても中途半端な不運が来るだけで、これ以上の検証は無意味に近かった。

アンディも、それは解っているはずだった。


「つーか、いちいち服脱がせんのも中に手突っ込むのも面倒臭ぇからよ、もっと露出増やせ。いやもう上脱いどけ。」

「そんなんダメに決まってんだろ…いつどこで誰と接触しちまうか分かんねぇんだから。そもそも男二人並んで常時半裸は流石に絵面がヤバすぎる。色々誤解されるわ。」

「誤解も何もねぇだろ。実際これからセッ○スすんだからよ。」

「いやだからヤらねぇって言ってんだろ!!?」


ルール検証のため、と事ある毎に「ヤろうぜ」と言ってくるアンディ。

というかよく見れば(見たくはないが)、いつの間にか下まで脱いでの全裸待機だった。


しかも「下のアンディ」は若干上を向いていて、コイツ、マジか…!?と俺は恐れ慄いてしまった。


「いくら俺の『不運』が目当てだからってそこまでヤるか普通!?男同士だぞ!?死ねるとは限らねぇんだぞ!!?」

「ヤッてみねぇと分かんねぇだろ。ダメで元々だ。」

「ダメって自分で言ってんじゃん!?お前が一番分かってんじゃん!?なのに何でそんな乗り気なんだよお前!??」


そして、不本意ながら最早恒例となった攻防戦が始まる。


もし仮に、万が一、いつか本当にアンディが「それ」で最高の死を得たとしても、その時は恐らく俺の心も死ぬに違いないとそう思う今日この頃だった。





友情ルートでお願いします

(…なのに初めて出来た友達?にケツを狙われるという不運)


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嘘つき、ロンリー。