恵と同級生
※最終話辺りの話。
そろそろ任務に向かう時間になるというのに集合場所に伏黒だけが来ていない。
ということで、ぶつぶつ文句を言いながらも呼びに行く白兎の後ろ姿を虎杖が見送って数分後。
「信じらんねぇ…まじ信じらんねぇ…」
たった数分の間に何があったのか、何故か白兎は一人で戻ってきた上に何故かその機嫌をますます悪化させていた。
「あれ?伏黒は?」
「聞けよ、虎杖。あの野郎、わざわざこの俺が呼びに行ってやったっつーのに来栖とイチャイチャしてやが」
「だからっ!違うって言ってるだろ…っ!」
すぐ後からやって来た伏黒が慌てたように白兎の言葉を遮り(といっても内容はほぼほぼ聞こえたが)、その肩を掴んだものの当の白兎によって無下に振り払われてしまう。
「はぁ?何が違うって言うんですかぁ?このむっつり野郎。」
「っ、いいから話を聞けっ!」
「あーあーあー、もういいわ。任務前にまじ萎えるわ。虎杖、さっさと三人で行こうぜ。それで伏黒くんはぁ、どうぞカノジョとよろしくやっててくださぁい。」
「白兎っ!」
わざとらしく自分の両耳を両手で塞ぐ白兎。
それをどうにかしようと珍しく躍起になっている伏黒。
そんな二人を前に、口を挟むことも出来なければ手を出すことも出来なかった虎杖は、ただ何となく高専に転入してきたばかりの頃のことを思い出していた。
『いやぁ、虎杖が来て助かったわ。同級生こいつしかいねぇっつーのに、無口無愛想でまじ面白くねぇの。』
『…こっちだって、お前のお守りをしなくて済むなら清々する。』
『はぁ?何だそれ。俺以外にトモダチいねぇ癖に。』
『…………』
それ、ブーメラン発言じゃね?
と虎杖が思ったのとほぼ同時に伏黒もまた同じことを思ったのか、呆れたように黙り込んでしまったが。
その後も変わらず、度々言い争いを繰り返しながらも結局は行動を共にする白兎と伏黒は果たして相性が良いのか悪いのか。
ちなみに「何?あの二人、付き合ってんの?」とはいつかの釘崎の言葉である。
そして、虎杖もこれまでに何度その言葉が喉まで出かかっては飲み込んできたことやら―…
「おい。」
なんて思い巡らしていた瞬間、背後から聞こえてきた低い声に思わず肩が震える。
白兎と伏黒の二人もまたビクッと固まっていた。
「いい加減にしろや、男子ども。」
そこには恐ろしく目尻を吊り上げた釘崎が仁王立ちしていたのだった。
問答無用!
(って、俺も含まれてんの?それ??)
(…おい。任務の後、少し話がある。)
(は?俺は別に話なんて)
(いいから!さっさと!任務!行くわよ!)
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呪術祭(改)より。
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嘘つき、ロンリー。