高杉と真選組隊士
慌てて応援を呼びに行った同僚の後ろ姿を見送り、白兎は溜息を吐いた。
その足元には生死不明の重傷人が一人、二人、三人…
「…これだからテロリストさんの考えることって解らないんですよね、俺。」
将軍様のお膝元。
それも真選組が巡回する最中、白昼堂々の犯行とくれば白兎が呆れるのも無理はない。
「もしかして灯台下暗しってやつですか?残念ですが、あれは夜間限定の話ですよ。」
いや、呆れると言うよりも、むしろ馬鹿にしていると言った方が正しいかもしれない。
どちらにせよ、対峙する高杉は何やら愉しげに笑うだけで一向に堪える様子もなかったが。
「そりゃあ、夜に来いって誘ってんのかい?」
「いやまぁ、俺は別に今からでも全然構いませんけど。」
「へェ?」
「ご丁寧に土産まで持参してくださったんですからね。何しに来られたかは知りませんが、無下になんてしませんよ。」
なんて言いながら白兎は腰の刀をすらりと抜き放ち、高杉の喉元へと突き付けた。
「その首、ありがたくもらっておきましょう。」
「ククッ…相変わらずつれねぇなァ。」
そして今日もまた、「ただお前に会いたかっただけ」という高杉の言い分は、当然のことながら聞き入れられることはなかった。
愛、飢え、雄
(所詮、獣同士)
(言葉が通じないのは、お互い様)
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嘘つき、ロンリー。