岩泉と幼馴染


「あ、岩ちゃん。コンビニ寄ろ?」








「って言ったら、何故か怒られたんだ。」

「そう!何故か俺がね!」

「……………」


困り顔の白兎に大袈裟に嘆いてみせる及川と苦虫を噛み潰したような岩泉。

コンビニを出た瞬間、待ち受けていたその光景に、青城バレー部の面々は一度は素通りしようとした。


が、店の前で騒ぐ三人(正確に言うと騒いでいたのは及川一人だが)は同じジャージを着ているため、流石に他人のフリをする訳にもいかない。


仕方なく近寄ってみれば、「ちょっと理不尽過ぎない!?」とさらにヒートアップした及川に話を振られ、


「あー…確かに俺も白兎に『マッキー』って呼ばれたらイラッとするかも。及川に対して。」

「えぇ!?」

「……俺も。」

「まっつんまで!?」

「………………」


一人矛先を向けられてしまった松川は無言でそっと視線を逸らす。

そして何事もなかったかのように買ったばかりの唐揚げを一つ、袋から取り出すと白兎に差し出した。


「え、くれんの?サンキュー。」


白兎がそれを頬張ったところを見計らって、今度は花巻が買ったばかりのお茶を渡す。

もごもごとペットボトルを受け取った白兎は恐らく、礼を言っているつもりなのだろう。


「ねぇ!俺の話ちゃんと聞いてる!?」

「何で及川の真似なんてしたんだ?」

「ん…いや、ちょっとハジメちゃんの呼び方を変えようかと思って。」

「別に今まで通りでいいと思うけど。」

「だって『ハジメちゃん』じゃ、岩泉少年の事件簿!って感じだし。」

「どこの孫だよ。」

「それに一年の金田一と被るし。」

「…言っとくけど、あいつの名前、『はじめ』じゃねぇぞ。」

「え、…」


そうなの?と首を傾げる白兎に、岩泉は溜め息一つこぼしてその頭を―…いや、その肩をポンポンと叩いたのだった。


「ちょっ、みんな、さっきから白兎クンに甘過ぎない!?及川さんにももっと優しく」

「黙れ、クソ川。」






ポジション:MB

(またの名を『マスコット・ベアー』)
(チーム一の長身でありながら癒し系です)


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プチ☆夏フリリク企画より。
企画へのご参加ありがとうございました!




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嘘つき、ロンリー。