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>>2013/05/17 (Fri)
>>14:46
RRely on Replacement at R's(涼介)

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「お邪魔しますっと…」

例によって未来のお医者様はお忙しいようなので、それを狙ってやってきた、兄の部屋。入ってすぐ左側にクロゼット、壁際に本棚とパソコンデスク。中心にあるお勉強机の持ち主は、今、不在である。


「クロゼット、失礼しまーす…」

街に買い物に行っても、ネットショップを見ても、どうしても見つからない欲しいアイテムがあった。ブルーやピンクやイエロー、当然ブラックもあるのに、何故だかその色がないのだ。

昨今、ゆったりと着るビッグサイズの羽織りがトレンドになっていて、雑誌を見ていいなと思っていた。しかし、ウソのように、いくら探しても欲しいあの色が見つからない。どうしたものかと悩んでいたら、なんだ、いちばん近いところにあるじゃないと、豆電球が光ったのだ。ボタンの位置が逆なのは、まあ、気にしないでおこう。

いつか啓介が言っていた。

アニキのセンスはアレだけど、オレより素材いいの着てんだぜ、と。

お昼のワイドショーの如く、『夫大改造』ならぬ『アニキ大改造』をいつかやってみたいもんだと、内緒で開けた中を物色しながら思っていた。


五月六月を通り過ぎたような気候になった日、いよいよサンダルが履けるとウキウキしていた。新しく買った、イエローのクロスストラップのウェッジソール。惜しげもなく晒した素足に、オフホワイトのショートパンツ。

そして、


「アネキが紫着てんの、珍しくねェか?」

「そう?変かな…」

「いんや全然。いつもより大人っぽいな、似合ってるぜ?」

「ありがと、啓ちゃん」


窓を開け、軽快に飛ばすFD。たぶん、弟は気付いていない。



下をいくつか開けた以外はすべてのボタンを閉じ、残しておいた下の方を少したくし上げ、長い着丈を調節しながらリボン結びに。これまた自分には長すぎる袖は、ラフに捲くった。

この紫のストライプシャツが、我らが兄上のものだということを。



(サイズおっきすぎるけど、何とか着られたわ。よかったー)

(どう見てもそれ、男モンだよな…ボタン逆じゃねーか…誰のだよチキショー)

(啓介め…また勝手にオレの服持っていきやがって)




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先日の栃木、佐野のアウトレットにて。

紫 ス ト ラ イ プ 見 つ け ま し た !


いぃいやっほーーーー!!!ようやくです!ずっと探していたんです!身幅、着丈、ストライプのピッチ幅、理想通りでした!ありがとう栃木ありがとう ラ ル フ ロ ー レ ン !

と、あまりに嬉しかったのでID.にて。白ジャケ&シャツ&白ショートパンツでなんちゃって涼介さんスタイルを早く実践したい。

タイトルは『お兄ちゃんのお洋服借りるわよ』的な。