S
>>2013/05/22 (Wed)
>>10:29
SStrawberry from SUDO farm(京一)
※お名前固定です。
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五月初旬。
from>>京一さん
to>>trf-takahashi@xxx.ne.jp
sub>>クール便を送る
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来週あたりに物を送りたい。日時の指定を頼む。
(…なんだろ、私宛?それともお兄ちゃん…?)
to>>京一さん
sub>>Re:クール便を送る
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平日の20時以降なら確実に家にいます。物、ってなんですか?
from>>京一さん
to>>trf-takahashi@xxx.ne.jp
sub>>Re:Re:クール便を送る
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あきらの好きな物だ。楽しみに待っていろ。
(…ということは、私宛か。なんだろ、ドキドキするなぁ)
そして中旬。
『こんばんはー、宅急便ですー』
平日に、とお願いした木曜日の20時に鳴ったインターフォン。
「はーい、ご苦労さまで…、って、拓海くん?」
『はい、藤原です。あきらさんですか?』
リビングに設置してある、玄関のセキュリティカメラを覗くと、作業着姿のダウンヒラーが、小ぶりの長方形の箱を大事そうに抱えていた。すぐに行くねと返事をし、スリッパをパタパタさせながら迎え出る。
「こんばんは、拓海くん!」
「こんばんは、あきらさん。栃木からお届け物ですよ」
「あ…、ふふっ、これ、京一さんからなの」
「え、やっぱりですか?『SUDOファーム』って名前、もしかしてって思ったんです」
「先週、私宛にメールが来て、クール便で送るって言ってたから」
「すっごく、いい香りしますよ。さすが名産ですねー」
「前に、私好きなんです、って言ってたこと、覚えてくれてたんだ。うれしいな」
ご利用ありがとうございます、と社交辞令を述べた拓海くんに受け取りのサインをして、近いうちにウチに来て一緒に食べようね、と約束をした。
リビングへ戻ると、その香りが一層強く感じられた。PPバンドを解き、送り状を見つめる。私宛の、手書きの住所。丁寧で力強い筆跡に、何だか、愛おしさが込み上げた。
「わ、かわいい…!」
大粒でも、小粒でもない、手ごろな一口サイズに熟れた赤が、トレイの中で綺麗に整列していた。なんともまあ例えようのない程に煌々としていて、愛情込めて作られたんだと、手に取る前から伝わってきた。
その端のほう。白く小さい、可憐な花が添えられていた。
『あきらへ。誕生日おめでとう』
宛名書きと同じ筆跡。丁寧で、力強い、京一さんの一筆箋。
うれしくて、うれしすぎて、彼からのメッセージを抱き締めた。皺にならないよう、そっと。
行儀よく並ぶひとつを、口へ。
瞬間、彼への気持ちが、ふわりと広がった。
甘くて、ちょっぴり酸っぱくて、香り高い、とちおとめ。
来年は、京一さんのところへ摘みにいこうと思いながら、贈り主へ感謝を伝えるべく、履歴を呼び出した。
(苺摘みへは私ひとりで行こうかな…二人に話したら止められそうだし)
(アニキ、冷蔵庫にあった苺めちゃくちゃ美味ェんだけど。SUDOファームってまさか)
(確かに美味かったが送り主の名前が気に喰わない)
((やっぱりか))
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苺農家な京一さん。捏造SUDOファーム(^^)
兵庫で苺農園を営む友達が、毎年私の誕生日に『紅ほっぺ』を送ってくれます。うれしいうれしい誕生日プレゼント、いつもありがとう。そして今年、白くて小さな苺のお花が添えてありました。友達の丁寧な字でお祝いメッセージも一緒に。うれしかったなぁ。ちなみに彼女の名前は漢字は違えど『けいちゃん』です。『りょうちゃん』『けいちゃん』と言い合う仲なのでちょっと恥ずかしい(笑)
先日の栃木旅行で、何故に地産のとちおとめを買って来なかったのか悔しくてたまりません。