もしも4


啓介(21)×妹(20)※フィガロありエボなし、not名前変換







「いぃいいいやあぁぁぁああ!!!!!ちーこーくうぅうううう!!!!!」




バタバタバタと、家中を忙しなく走り回る、高橋家の末っ子は、




朝9時から始まる必修講義に出席すべく、



『朝10時』に、飛び起きた。




……遅刻どころの話ではなくなっている






「うるっせぇなー!もうちっと静かにしろよ!」

「やばいやばいやばい間に合わない!!ってかもう始まってるよね講義も終盤、だ、よ、ね…!!」


とりあえず自室で身なりを整え、階段を飛ぶように降り、洗顔と歯磨き、寝癖を直して約10分。いつも完璧なメイクは、どこにも存在していない。


「…お前、顔、それでいいのかよ」

「仕方ないじゃない啓兄ちゃん!!もーなんで起きられなかったんだろう最悪…!!!」


マスカラとアイラインでぱっちりな瞳や、ピンク色のチークは、妹にとても似合うのに。今日はナシか、と、少し残念に思う、兄、啓介。朝方、走り込みから帰ってきて、少しの睡眠をとったが、この騒ぎだ。

……寝させろよコノヤロウ

妹と対照的に、(仕方なく目が覚めたので)のんびりな朝を過ごしていた啓介の耳に、バッグを持って玄関を飛び出して行った妹の更なる悲鳴。そのせいで持っていたコーヒーマグを傾けてしまい、フローリングが少しだけモカ色になってしまった。


「ったくメンドー事増やしやがって…。今度はなんだよ!!」

「……なんでフィガロがないのおぉ」


さっきからいちいちうるさい妹に文句でも言おうと向かったガレージ。泣き崩れる、妹の姿。









『しばらく借りる 涼介』










「っ…涼兄ちゃんの…!!ばかあぁぁぁああ!!!!!」


いつもフィガロが停めてある位置に、長男からの置き手紙。

……あーぁ、アニキ、嫌われたな


「なんで涼兄ちゃんがフィガロ乗ってんのよFCここにあるでしょ意味わかんない!」

「たまには乗ってみたかったんじゃね?」

「あぁあ…絶望的だ…」










……ち、しゃーねぇな





「乗れよFD」





「…は?」





「送ってくから、さっさとナビ乗れ」

「え、でも、啓兄ちゃ、さっき赤城から帰ったばっかりで寝てないんでしょ?」

「少し寝た。心配すんな」

「……ん、あ、りがと」






赤城から帰ってきて、ようやく休ませることができたFDだけど




もうひと踏ん張り、頼むな




大事な妹を、乗せてやりてェからよ










(FDん中でメイクしちまえ)

(ん、がんばる!ってうおぉ車体が揺れて手元が安定しない…!)




※車内でのメイクには、要、注、意☆キラッ











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2012,11拍手感謝文でした。




いやあFDのフルバケでメイクは到底出来ないよね…。このあと大学の門に横付けされて校舎に入ったはいいものの、講堂まで遠くて結局間に合わなかったというオチ。そんでFDから降りたところを色んな人に見られて言及されてアタフタすればいいよ妹ちゃん\(^o^)/



2012,11アップ