燭「わぁ、主クリーム飾るの綺麗だね!」


『本の見よう見まねですけど』



見よう見まねでも凄いよ。クリーム絞るのって力加減とか難しいんだよ?僕も今度練習しよう。



『あとは果物を盛り付けるだけですね』


薬「だな。しっかし流石に腹減ってきたな」


堀「もう夕暮れだからね」


一「良い香りも充満してきましたしね」



日は沈みかけて橙の光が窓から射している。たくさん雑談していたからわからなかったけど、結構時間が経っていたみたいだ。

今夜はクリスマスパーティーをすることになっているから堀川くんと一期くんの料理も凄いことになっている。僕も手伝ったけど鶏の丸焼きとかグラタンにサラダにスープ…。主から借りた料理本見ながらだけど、いつもと比べて豪華すぎる品々だ。

う…僕も匂いに釣られてちょっと小腹空いたな…



『薬研、口開けてください』


薬「?あ…」


『はい』


薬「ん」


「「「(………はっ!!?!?)」」」



え…

え?ええっ!?

い、今のって…!!



薬「…チョコか?」


『余り物ですけど、何も食べないよりは良いでしょう?出陣してきたのですしお腹が減って当然です』


薬「なら、大将も口開けてくれ」


『?…、』


薬「はいよ」


「「「(なぁああっ!!!?!?!?)」」」



返した!!

お返しした!!!

薬研くんがやり返したぁ!!!!



『!これ…』


薬「大将の好きな柚子の飴。前にシロに聞いたからさっき買ってきたんだ」


『ありがとう…』


薬「おう」



ふわりと頬を緩める主とニッと笑った薬研くんが仲良くケーキに果物を盛り付けていく。

そんな様子を見ながら僕らがかなり動揺して何度も失敗を繰り返していたのを彼らは知らない。…たぶん。










燭「あ、あれってアレだよね!?」

堀「うん!初めて見たけど「はい、あ〜ん」ってやつだよ!」

一「薬研っ!あんな平然とやり返して差し上げるとは…!」

燭「というか平然とし過ぎでしょ二人とも!!なんでどっちも動揺してないの!?なんで普通なの!?」

堀「あっ!燭台切さんお鍋お鍋!吹いてるよ!!」

燭「わぁあああっ!!?」

堀「ああっ一期さんも玉ねぎ!!剥きすぎて無くなっちゃう!!」

一「!?わ、私としたことが…」



『…?どうしたのでしょうか?』

薬「さぁ?」


 

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