そんな言葉を聞くために、
そんな顔を見るためにあなたといたわけじゃない。
お願いだから、そんな風に見つめないで。
何も言わないで、何も聞かないで、だってもう何も知りたくない。
お願いだから、わたしのこと、放っておいて。
もう、あなたとの関係なんて要らない。
終わったんだよ、わたしたち。
自分のせいだって分からないの?
もう、あなたの気持ちは要らない。
遅いの、もう、終わったんだよ。
半年記念かつあなたの誕生日だから、何かしてあげたくて考えてサプライズをしようと思ってこっそり準備をしていたのに。
それなのに、あなたはあの日誰と何処でなにをしてたの?
約束の時間になってもいつまでたっても来ないあなたをお店でずっと待ってた。
お店の人も待ってた。
それなのに、
『駅で元カノといるらしいよ』
『プレゼントもらってたみたい』
友達からのメール。
信じられなかった。信じたくなかった。
あの笑顔も優しさも全部本物だと思っていたのに。
あなたはやり過ごすためにわたしに偽りの笑顔で偽りの優しさをくれたの?

結局わたしはその日にお店の人に御礼を言ってお店から出て
家に帰って。
辛いのと、悲しいのと、悔しいのと、
色んな気持ちがぐちゃぐちゃになってどうしたらいいのかもわからなくなった。
あなたからもらったものを全部捨てた。
あなたとの思い出を全部消した。
そしてあなたに告げた。
サヨウナラ、って。
あなたは驚いて何も言わなかった。
でも別にあなたのことなんてもう知らない。
もう、終わったんだよ。
どうして、わたしの家の前にいるの?
どうして、わたしの前に現れるの?
何件も何件もごめん、ってメールと着信。
全部応える気はないのに。
どうして、目の前にあなたがいるの?
「ごめん、本当に、本当にごめん。お前のこと失いたくないんだよ」
だったら最初から、わたしだけ見てよ。
「お願い、もう1回やり直して」
そんな目で見つめないで。
キラキラ澄んだあなたの瞳が大好きだった。
その綺麗な目を細めて微笑むあなたが大好きだった。
でも、もう、終わったんだよ。
終わったんだよ。
終わったんだよ。
「だめ?」
やめて、せっかく、忘れようとしてたのに。
封印しようとしてたのに。
もう、傷つきたくないのに。
「好きなんだ」
聞きたくない。
偽りの笑顔で偽りの言葉を言わないで。
何も聞きたくない。

そう、思うのに。

わたしは
あなたのことが
大嫌い
なのに
同じくらい
だめなの。
わたしは
あなたのことが
好きなの。

でも

わたしたち、もう、終わったんだよ。





グッバイ

updated:)2014/08/22
reupdated:)2016/03/14
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