天然パーマと降水確率
「雨が降るから、傘を持っていきなさい」
「おめざめテレビじゃ、曇りって言ってました」
「雨がふるんだよ、銀さんの髪がまとまらないから、だから傘持ってけ」
出勤する自宅前で隣の自由人が傘を持って立っていた。雨が降る理由が可笑しくて思わず笑ってしまった。
「あ、りがと」
「どういたしまして、朝から何なの笑顔が可愛いじゃねぇかコノヤロー」
「一言多いよ、あ、そうだ」
昨日、同僚から貰ったカラフルなヘアゴムの存在を思い出す。カバンを探りショキングピンクのゴムを取り出す。
「いだだだだ何すんだ怜、怜ちゃゃんん引っ張んないで繊細な銀さんの天然パーマがぁぁ」
「よし、アンタも可愛くなった。じゃ、いってきます」
「はぁぁぁあ?! 何してくれたんだ、おいコラ、怜、いってきますじゃねぇぇえぇ」
騒いでいる銀髪に手を振って仕事へ向かう。
銀色にピンクは似合うと思うし、髪がまとまらない時は結ぶのが手っ取り早いんだ。
「新八、銀ちゃんが気味悪いアル」
「神楽ちゃん、銀さんの趣味をとやかく言うのは」
「うるせぇぇ俺だってこんな………………こんな………………怜がくれたンだよ、か、可愛いって………………………………どぉぉぉすりゃいいんだよバカヤロー」
頭のてっぺんをショキングピンクのヘアゴムで髪を結んだ坂田銀時は一日中悩んでいた。
「あほアル」
「銀さん、今日外に出ないで下さいね。万事屋の恥になりますから」
It is over.
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