ドゴォン!と音を立てながら数名の海軍の兵士ごと壁を崩すと、コアラに殴られた。
「ちょっとサボくん!隠密の意味わかってる?」
「あっちから攻撃してくるんだから仕方ないだろ」
コートに着いた土埃を払っていると、建物の上から人影が降りてきた。
「サボくん、コアラちゃん、こちらの制圧は完了しました」
「さっすがナマエ!」
ナマエは元暗殺者で革命軍の中でも隠密行動を得意としていた。ドラゴンさんに革命軍に勧誘され、今では殺しはしないと誓ったらしいが、その気になれば3分で20人は無力化、鎮圧できるという実力者だ。プルプルプルッと鳴った電伝虫をコアラが取った。
「こちらコアラ。ハック、状況はどう?」
「なんだかそちらで大きい音がしたが大丈夫か?」
「サボくんが壁ごと壊しちゃって。見張りとかは全部片付けたよ」
「こちらも大丈夫だ。潜入するからコアラも早く来てくれ」
「わかった」
コアラは電伝虫をポケットにしまい俺達を見た。
「じゃあ私はハックと合流するから、サボくんのことお願いするわね、ナマエ」
それだけ告げるとコアラは一瞬でいなくなった。その場に残された俺はナマエの腕を掴むと、人気のない方に連れ込みナマエを壁に押し付けた。
「どうした?やり返さないのか?」
「サボくん相手にお遊びで怪我したくないので。それより、だいぶメラメラの実の力もコントロールできるようになったんですね」
「まだエースのような、とまではいかねぇけどな」
掌に炎を出してやると、ナマエはふふっと笑みをこぼした。かわいくて、顎に指をかけて上を向かせてから自分の唇を押し付けた。下唇と噛み、唇を舐めると、ゆっくりと開いてきたそこに舌を侵入させる。舌同士が絡み合い、俺達の周りにだけいやらしい水音が響いた。
「急に、どうしたんですか」
「ナマエは強くて頼りになるけど、俺の前だとただのかわいい女の子なんだって改めて思っただけだ。あと結構エロい」
「エロいって言い方やめてください」
顔を真っ赤にして涙目で俺を睨みつけても、俺にとってはかわいい表情にしか見えないんだよな。