ベッドの上で壁に背を預け、足の間にはナマエがオレの胸元に後頭部をもたれかかるような形で座りながら、編み物をしている。オレはナマエの腰に後ろから手を回し、器用に動くナマエの手を見つめていた。

「だいぶ形になってきたな」
「うん。このペースなら出産には間に合うと思う」

先日革命軍が保護した民間人の中に臨月近い妊婦がいて、今から出産ができる病院が見つかるかわからず、間に合わないかもしれないと、革命軍の拠点の医務室で出産させることになった。ナマエは医療班の一人として、その妊婦に付き添っていた。生まれてくる子のためにと、今は靴下を編んでいる。

「赤ちゃん、無事に生まれてくるといいな」
「そうだね。今のところは問題ないって言ってたし、私までドキドキしてきちゃった」

ナマエとは恋人になってもう3年くらい経った。どこかでナマエとちゃんと家族の証が欲しいと思っていた。

「なぁ、ナマエ」
「なに?サボくん」
「ナマエは子供何人ほしいとかあるか?」
「えっ!?き、急にどうしたの?」
「オレはナマエとの子供なら何人いても嬉しい。できれば男の子と女の子1人ずつはほしいな」
「サボくんとの子供かぁ。サボくん絶対親バカになりそう」
「そうか?」
「うん。きっとかっこよくて優しいお父さんになると思う」
「ナマエも優しくて美人でかわいいお母さんだな」

二人して笑いあい、ナマエが首を捻ってオレの方を向くと、オレは自分の唇をナマエのそれに重ねた。

「早速子作りするか」
「夜になったらね」

お許しを得て今日の夜が楽しみになったし、オレたちの子供が生まれてくる世界は今よりもっといい世界になっているといい、そう願わずにはいられなかった。

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