2:名無しの星さん



97:リョウ
話戻す〜。

喫茶店でて、空条邸に向かう途中で、どういう心境の変化か、承太郎がオレに声掛けてきてね。名前はあるのかって訊かれたから、生前のものは忘れたって話したら、
「いちいち悪霊と呼ぶのも七面倒臭い。てめえは今日から『リョウ』だ」って。

名前つけられちった。

今思えば、ありゃ多分、犬猫と同じ扱いされてたな

98:名無しの転生者さん
悪霊、承太郎のペットになるの?

99:名無しの転生者さん
コテハンの「リョウ」ってそれか

100:リョウ
>>98
なーりーまーせーんー

悪霊の悪が抜けたところで、オレはワルのままよ。今までのことが帳消しになるわけじゃないし、悪霊じゃないのは悪魔で呼び名だけでオレは悪霊だったし

101:名無しの転生者さん
悪霊ゲシュタルト崩壊しちゃう

102:名無しの転生者さん
悪霊、悪魔になるのか

103:リョウ
>>102
全くそのようなことを述べた覚えがないナァーー!?!?
空条邸に着いて、承太郎が自分の部屋に戻っちゃおうとするから、待って待ってってして、アヴさんと自己紹介。名前は聞き拾ってたけど、名乗りあってはなかったの。
アヴさんが占い師やってるってので、承太郎を占ってー!って頼んだ。タロットを使った、これからの行く末を占う占いな。星のカードだった。

アヴ「ここで君がスタンドに目覚めていれば、星にまつわる名を付けたのだろうが……」

いるのはスタンドじゃなくて悪霊だからね、仕方ないね。

104:名無しの転生者さん
スター悪霊プラチナ

105:名無しの転生者さん
悪霊スター…リョースター…リョージ・リョースター

106:名無しの転生者さん
へえ、あんたもリョリョっていうんだ

107:名無しの転生者さん
そうして悪霊は、セリエAのスター選手にあこがれるよりも……
『悪霊・スター』に、あこがれるようになったのだ!

108:リョウ
変な名前や設定増やさないでくれる???? 悪霊・スターってなに??
とりあえず、オレはアヴさんにきいたのよ

オレ「喫茶店でも思ったんだけど、スタンドって何ぞや?」

牢屋イベントでのスタンド説明が俺のせいですっぽかされていたからね、ここで教えてもらったよ。

オレ「『生命エネルギーが作り出す、パワーあるヴィジョン』か」
アヴ「スタンドは、スタンド使いにしか見えない。だが、君はスタンド使いではない警官の目にも見えていた」
オレ「まあ、悪霊だからね」

オレ「あれ、でも承太郎も、スタンド見えてたよな?」

109:リョウ
ハミパの時、承太郎は確かに紫のいばらを目で追っていたのん。

アヴ「!! それは本当か?!」
承「喧しい!」

二人とも声うるさかった。けれども、承太郎がスタンド見えてるってのは事実で、スタンド像(ビジョン)が発現していないだけかもしれないね、って話になって、素質だけなら目覚めてるって分かった。
ちなみに能力の方は、うんともすんともいってなかった。
……オレじゃあ時止めらんないよぉ

110:名無しの転生者さん
ンンンwww

111:名無しの転生者さん
つみです
でなおしてまいれ

112:リョウ
あとあと、オレにもスタンドは見えてた。

万が一、億が一、もしかするとオレが承太郎のスタンドかもしれないと思って、アヴさんにスタンド出してもらって、オレが出来ることを確かめてみた。

結果。オレは実体霊体に関係なく、スタンドに触れられなかった。逆に、スタンドがオレ(実体でも霊体でも)に触れることはできた。

……オレ一方的にスタンドでボコられちゃうじゃんこれ!

113:名無しの転生者さん
マジ赤さんがアップを始めました

114:名無しの転生者さん
まっくのうち!まっくのうち!

115:リョウ
でんぷしーろーるやめてよお

まあ、ボコられたからって、そこまで損傷はないんだけどさ。痛いものは痛い(気がする)し、熱いものは熱い(気がする)から、悪いことしたらキュッとするって聞いて縮み上がったよね。

116:名無しの転生者さん
(気がする)てなんぞ

117:名無しの転生者さん
キュッ(レッドバインド)とするんですね

118:リョウ
肉体もとい感覚器官がないから、普通なら何も感じられないはずなんだけど、生きてた時の記憶が、痛みとか錯覚させるの
ほら、ホラーものとかで、痛いよお、痛いよお〜って泣いてる幽霊ちゃんいるじゃん? でも、死人が痛みなんて感じるはずないじゃん。それだよ。

アヴさんとの話が終わった頃には結構時間経ってて、夕飯食べて。野郎の風呂なんて覗いても楽しくねーって風呂中はずっと天井見てた。
風呂上がりに、オレはふと思い出したことを承太郎に伝えた。

オレ「あのお爺ちゃんのスタンドさ、ホリィさんにも見えてなかった?」
承「……」

承太郎はむすってした顔をむすってさせてた

119:名無しの転生者さん
表情変わってないんですがそれは

120:名無しの転生者さん
むっすりヒトデ

121:名無しの転生者さん
「ホリィさんにスタンドが見えていた」って事象自体は過去のことだから、承太郎に伝えられるのか

122:名無しの転生者さん
どうしてJOJOの入浴シーンの描写がないのよぉ!
あーんJOJOのお風呂……

123:リョウ
取り巻き怖いでしょう
野郎の風呂なんて誰得。オレはホリィさんの入浴シーンが見たいゾ

そう、その風呂でわかったんだけど、承太郎にはどうやら、オレが実体化してない時にも姿見えちゃってるらしかった。超居心地悪そうにしてた。不機嫌顔こわぁい

あ、伝え忘れみっけ。

承太郎に取り憑き中のオレについて
・霊体時は承太郎から2mほどしか離れられない浮遊霊
・実体時はスタンド像みたいな感じで、承太郎の背後から生える。生え際は霊体のまま

124:名無しの転生者さん
生え際て
また髪の話してる

125:名無しの転生者さん
※してません

126:名無しの転生者さん
承太郎の背後から生える血塗れの少年
ホラーやん

127:リョウ
悪霊だもの。ホラーもホラーよ。スプラッタもカヴァーできます。優秀でしょ?
それでさ、スタンドが発現しそうにもないってので、承太郎はスタンド以外でのDIOへの対抗手段を考えなきゃいけなくなったんだよね

オレ「吸血鬼ってなにきくんだろ。にんにく?」

まあ効かないの知ってるけど。にんにく臭くなってモテ度下げればいいわーって思って

承太郎は、おれには関係ない、DIOなんて倒す気ないって感じのこと言って、布団に入っちゃった。

オレ「でもDIOの方は」

刺客とか送り込んでくるじゃん、って言おうとして、何て言うか忘れた。
その日は承太郎就寝。オレはDIOどーしよって夜通し考えてた。

128:名無しの転生者さん
まじどうすんの

129:名無しの転生者さん
時止め対策ってむちゅかしい
取り敢えず、時止めされないためにどうするかって方向の対策と、時止めされた状態でも有効な対抗手段を打ち出すって方向の対策があるのか

後者とかなんも思いつかね

130:リョウ
新しい朝が来た。
カッキョウインの襲撃日ね。霊体になっとけって言われたから霊体になって、承太郎と一緒に学校に。JKに囲まれて幸せでした。あ〜まじ、あ〜〜、身体が乗っ取れてれば、オレがちやほやされてるはずだったのにな〜〜

そんでもって、例の石階段でグッパオン。

JK1「キャァァァJOJOーッ!」
JK2「JOJOーっ大丈夫ぅ?」
JK3「やだぁJOJO! 血が出てるわ!」
オレ「ねえww承太郎wwwさっきマジで『グッパオン』って音しなかった?wwwグッパオンてwwww」

承「喧しいっ!」

はい。

131:名無しの転生者さん
はい。

132:名無しの転生者さん
はい。

133:名無しの転生者さん
(着席)

134:リョウ
落っこちた時の着地体勢が危なかったんで、一応俺も片手だけ実体化して支えたけど、俺の細腕じゃ195cmは支えきれなかったね…普通にどしゃってなっちゃったよ。
そこにヌッと現れスッとハンカチを差し出す男子高校生が!
肉の芽院「これを使うといい」

その前髪は荒ぶっていた。
オレが櫛を持っていたら、「君もこれを使うといい」って差し出したんだけどなあ。

ハンカチを受け取り、手当てのために承太郎は保健室へ。怪我した承太郎に、取り巻きのおんにゃのこはみんな優しかった。イケメンはこれだから……

135:名無しの転生者さん
肉の芽院の前髪構造あれホントどうなってんだろ
いや、花京院の髪型も大概なんだけどさ

136:名無しの転生者さん
イケメンへの嫉妬は醜いぞ悪霊よ

137:名無しの転生者さん
ほんじつぢゅう

138:リョウ
>>137
幽波絞

なんなの? 誤字でドジっ子気取ってんの? 萌えキャラなの? 性転換して帰ってこいやぁ!
ゆるふわパーマのロングヘアおんにゃのこぺろぺろしたいお……

まあ、そんなわけで保健室ですよ。保健室の先生って、なんであんなに魅力的なんだろね! 白衣ええぞ、ええぞ

万年筆? 美女が「これは温度計だ」と言えば、それは温度計になるんですよ

139:名無しの転生者さん
悪霊ひどいやつ、不良かわいそう

140:名無しの転生者さん
おい、保健の先生なんだろ。生徒に怪我させたら、先生責任問われるじゃん。美女が不幸になるだろ、止めろよ

141:リョウ
不幸な美女もオツなものだ

142:名無しの転生者さん
うわ

143:名無しの転生者さん
この邪悪よ

144:リョウ
ま、正直そこまで考えてなかったわあ
終わったことだし、どうしようもない。ゆるしてちょ

まるで万年筆な温度計が、不良AだかBだかの目に突き刺さる! 上がる叫び声、先生が正気でないのは確定的に明らか。

承「スタンドか!」
???「その通り!」

バァーーン!
肉の芽院の登場でござい

院「わたしのスタンドを攻撃することは、その女医を傷つけることだぞ、JOJO」

スタンドを攻撃……そもそもできない話なんだよなあ……

145:名無しの転生者さん
わろた

146:名無しの転生者さん
くやしいのうwwwくやしいのうwww

147:リョウ
後で分かったことなんだけど、石段でオレが手だけ実体化してたの、花京院は見ていたらしくて。それをスタンドだって認識しちゃったばっかりに、承太郎もスタンド使いだとばかり思っちゃったんだってさ!
光ったメロンの引き摺り出しは、そもそもスタンドに触れないからイベントキャンセル! 女医先生の唇も守られましたぞ! やったーー!!!!

148:名無しの転生者さん
ドキューン!なかったのか

149:名無しの転生者さん
あれ? これピンチじゃね?
ハイエロへの対抗手段ないじゃん

150:リョウ
と、思うじゃん? オレもね、操られてる女医先生前に、これメロン引き摺り出せなくね? えっ、やばくね? って思ってたんだけど。

承「おい、リョウ。スタンドは、本体をブチのめせば引っ込むんだったな?」

小声で訊く承太郎。ワー聞き流してたかと思ったけど、アヴドゥルさんのスタンド講座しっかり内容把握してるんじゃないか。
こくこく頷くオレ、拳をつくる承太郎。

承「この空条承太郎はいわゆる不良のレッテルを貼られている」
承「だが…こんな俺にも、吐き気のする『悪』はわかる!!」
承「『悪』とはてめー自身のためだけに、弱者を利用し踏みつける奴のことだ!!」

院「それは違うな。『悪』とは敗者のこと、『正義』とは勝者のこと…敗けた奴が『悪』なのだ」

花京院も、承太郎のしようとしていることを察したよね。女医先生からスタンドを引き上げさせて、そうして二人とも、攻撃の構えをとった。

151:名無しの転生者さん
もしかして:女医先生無傷

152:名無しの転生者さん
これは承太郎有能

153:名無しの転生者さん
スタンドを直接は攻撃できないから、本体を倒して、女医先生をスタンドから解放しよう、ってなったんだな

154:リョウ
承「敗者が『悪』? それじゃあーやっぱりィ
てめーのことじゃねーかァーーッ!」

院「くらえ! エメラルドスプラッシュ!」
承「オラララオラッ! 裁くのは! おれだァーーーッ!」

( ゚д゚)

×裁くのはおれの『スタンド』だ
○裁くのはおれだ

( ゚д゚ )

155:名無しの転生者さん
>>154
こっち見んな

156:名無しの転生者さん
( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)

157:名無しの転生者さん
まあ、法律じゃ裁けない『スタンド』は、おれが裁く発言はしてましたし……

158:名無しの転生者さん
でも「おれの『スタンド』が裁く」って、
人がスタンドを裁くことができないからこそ、承太郎のスタンドがスタンドを裁くって意味で出てきた言葉なんじゃないの?

159:名無しの転生者さん
不可能を可能にする男、承太郎

160:名無しの転生者さん
スタンドにすらも裁きを下すのか(困惑)

161:リョウ
スタンド使いじゃない承太郎は、自然、自分の拳でケリをつけることになってたし、「裁くのはおれだ」であってるっちゃあってた。

さて花京院のスタンド、『法皇の緑(あるいは翡翠)』から繰り出されますは《エメラルド・スプラッシュ》!
破壊のエネルギーを孕んだ体液が固形化し、まるで豪雨のように承太郎に降り注ぐ! 切り裂かれる制服、飛び散る赤。だが承太郎止まらない! 勢い殺さず豪雨を切り抜け――花京院は目の前!
承「射程圏内だぜ」

承太郎がぁ!! 捕まえてぇぇ!!
承太郎がぁ! 保健室端ぃぃっ!
反撃読んでぇっ!! まだ入るぅぅ!!
承太郎がぁっ!!!!…つっ近づいてぇっ!!!
承太郎が決めたぁぁーっ!!!! カーンカーンカーン!!!!
WINNER〜 空条承太郎
「やれやれだぜ」

162:名無しの転生者さん
なんか急に格闘ゲーム始まってるんですけど

163:名無しの転生者さん
実況なにこれ

164:リョウ
かわいそうになるくらい花京院をフルボッコにしてたよということが通じるかなと思って。
まあ、花京院をオラオラする前にエメスプ食らって承太郎もボロボロだったから、戦闘自体が一方的なものだったかと言われるとそうでもないんだろうけれど

そんなわけで、ボロボロの花京院を担いで、ボロボロの承太郎は御帰還です。オレはずっと霊体かつ承太郎を盾にしていたので無傷です。

165:名無しの転生者さん
これ、花京院は姿現さず承太郎にスタンド仕掛けてたら勝てたんじゃ

166:名無しの転生者さん
>>165
シッ!
167:名無しの転生者さん
悪霊仕事しねぇなぁ〜〜〜

168:名無しの転生者さん
さらっと承太郎盾にしてるのまじ悪霊。お前が実体化して盾になれよ

169:リョウ
いや、あそこで実体化しても承太郎の邪魔するだけだってぇ……

空条邸に帰って、ボロボロの承太郎と花京院に、出迎えたホリィさんはきゃあって驚いてた。かわいい。

オレ「河原で殴り合って友情確かめ合ってたら、二人ともこんなにボロボロになっちってー」
ホリィ「まあ! そうなの?」
承「ンなわけがあるか! それよりジジイは何処だ」

そんなわけで、お爺ちゃんとアヴさんと、奥の和室で合流。

170:リョウ
オレ「DIOの刺客に襲われたから、ボコして連れて帰ってきたよ! 承太郎が!」

そういって花京院を見せるんだけど、お爺ちゃんは険しい顔で首を横にふりふり。

ジョ「こいつはもう助からん。あと数日のうちに死ぬ」

肉の芽バァーン!
あっ、これこそスタプラさんいないとあかんやつや、とオレはおもいました。まる。

171:名無しの転生者さん
時止めがどうとかDIO様気にしてる場合じゃなかった

172:名無しの転生者さん
ピンチじゃないですかーやだー

173:名無しの転生者さん
え、まじどうするのよ

174:名無しの転生者さん
ジョセフの波紋で何とかなる、か? 肉の芽ってことはDIOの細胞なんだし

175:名無しの転生者さん
波紋疾走!(最初からしておけ)
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