六年は組と蛸壺

「くっ、まさか伊作ではなく私が蛸壷に落ちるなんて、不覚!っていうか、伊作の不運が移ったに違い無い……」

「いやー、わざわざ説明的な台詞をどうも。大丈夫?今、引き上げるからね」

「え?良いよ、伊作は下手に動かないで助けを待っ「わあっ!」――ああ、遅かった」

「いたた、……くのいちらしく素早い動きで避けたね〜、さすが」

「絶対こうなるって事が予想出来ていたので」

「尚、凄いよ。君、占い師とか向いてるんじゃない?」

「天然なの?ただの阿呆なの?伊作は少し、自分の不運を舐め過ぎだと思う。不運大魔王という二つ名は決して伊達じゃないよ?」

「……おい、お前ら、蛸壷の中でじゃれ合ってないで、さっさと上がって来い」

「おお、留三郎、良い所に!助かった」

「本当に。このまま伊作と下らない無駄話をしながら、夜を明かさなきゃならないかと思ったわ」

「お前らはとりあえず、蛸壷から自力で出られる程度の忍具を幾つか持ち歩け。話はまずそれからだ」

2016/05/02 23:44


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