カテゴリ選択

log更新

アンデルセンと聖杯探し+2
無事完結いたしました。ありがとうございました。
来週5/4まではここで作品を公開し、その後はすべて移管先での公開になる予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。

追記に完結に寄せたこぼれ話を少し。
話としてはたいへん短いものでありながら、開始から完結までが本当に本当に長くなってしまいました。
一番最初に物語を思いついた時点ではもう少し恋愛っぽいというか、親密な接触イベントも入れていたのですが
ここでも何度か言及した通り段々と心境の変化と言いますか、有り体に言えばわたし自身がアンデルセンのことを好きになりすぎてしまったこともあり
どうしても安直には書けなくて、諸々カットした末にだいぶあっさりとした雰囲気の関係性になりましたね。

とはいえ物語そのものの主題、書きたかったことは実のところあんまり変わっておらず、
「デュラ原作本編の結末を受けて臨也さんにどこか心的に囚われてしまった夢主が、彼がいなくなった後にそれでもどうにかやっていくために舵を切る」というのが大まかなテーマであったので、
どうしたら色々な面でうまくいくかなあとあれこれ悩みつつ練り直し、個人的には結果としてよい着地点になったと思います。

作中でアンデルセンが挙げた『かたわもの』は、史実の彼の著作のひとつのことです。
不具の子はP4トリップ長編での夢主のペルソナモチーフに近しいものでもあり、その縁でもあったのかもしれない……なんて余談があったりします。
夢主の行く末については彼女次第ですが、過ごした束の間を今後の中でふと立ち止まったときに思い出すような、旅のカバンにお供として忍ばせていく文庫本が得られたような体験をしたのだ、というお話でした。

2024/04/27 11:39

prev | home | next