つきそめ


 大衆の中にある恋人の艶やかさに、しばし目を細めた。

 蒸し暑い夕暮れだった。ネクタイを外したホリゾンタルの襟を緩めて、カバンを持つ方の腕の脇に挟んだライダースを丁度抱え直した時だった。金時計の傍でしゃがみ込む恋人が携帯をいじっているのが見えた。こめかみから顎にすうっと伝う汗が、勝手に持ち上がった口角で軌道がぶれるのが分かった。
 その、目立つ赤髪だとか、彼岸花のように派手な容姿だとか、それらよりも恋人の剥き出しのうなじに滲む汗をまっさきに夢想した。俺を待つ間に溢れた汗が、オーバーサイズのスカジャンに吸い込まれて重くなる不快感を誰にも知られず二人だけで共有する。

 大回りして、恋人の後ろからこっそり近づく。わざとゆっくりと足音を潜ませて……一メートルほど近づいたところで足を速め、恋人が振り返るよりも先に声と同時に背中をこつく。
「わっ」
「うおっ!」
 視線を集めているが、構いやしなかった。恋人を――空却を自慢したい気分だった。
「びびった」
「だろ」
 人を指す指で空却の額を伝う汗を潰すように拭う。太ももまであるスカジャンの前を一番上まで閉めていて、見ているだけでこちらの脇にもじわあと汗が滲む。
「暑そうだな」
「暑い。だから早く帰ろうぜ」
 手癖でポケットに突っ込んである俺の手を、「ん」と空却が丸く整えた爪先でつつく。いじらしい仕草についからかいたくなって、「ん?」と分からない振りをする。十九歳の丸く秀でた額が気色ばんで、「手!」と拗ねる。愛らしくてこちらの頬が勝手にひくひくする。
「ほら」
 ポケットから抜いた手を、ハイタッチを待つように宙に置く。平打ちのシルバーリングが守るようにはめられた指と重なって、俺のそれと混じり合う。きゅっと恋人繋ぎをした手を腰下まで下げて正面を向けば、もう家に帰るまで離れない。時刻は帰宅ラッシュ、人混みは残酷なほど無邪気に好奇な視線を向けてくる。構いやしなかった。“バカ”と“カップル”を繋げて”バカップル”とはよくいったもので、この男といればバカになることなどなにも恐ろしいことと思えない。
「――おかえり」
「ただいま」
 出張帰り。一週間ぶりの逢瀬である。

***

 真っ白のシーツをピンと張ったベッドの上に空却を仰向けに沈めて、それでできるシーツの皺さえもやらしく見える。そうだ、頭が茹っている。手の甲が袖で半分隠れる両の拳を顎の下に添えて生娘のポーズをとる空却のあざとさも、余裕があれば一笑に付すところだが、今夜は素直に興奮する。
「ねえ、はやく脱がして、せんせぇ……♡」
 挑発される。プレゼントのラッピングを、ラッピング紙が破れないように特更慎重に剝がすような妙な緊張感を伴って、メタルファスナーのスライダーを親指と人差し指で挟む。下げる。
「おいおいおいおいおい……」
 その下の全貌が明らかになるにつれ、否応なくフゥフゥと鼻息が荒くなっていく。同時に、“プレゼント”の例えはあながち冗談でも無かったと知る。
 処女性の象徴である白――のビキニ。だがその布面積は極端に少なく、乳輪と、ちんぽ、にしては亀頭にひっかかるだけではみ出している。最早身にまとう布の役割を全く果たしていない。おまけに――金属製の貞操帯まで嵌めてある。こんな格好にスカジャンを着ただけで外を歩き、あまつさえ視線を集めていたのかコイツは、と怒りと興奮が込み上がり脳がオーバーヒートを起こす。頭の天辺から湯気が出ていそうだ。
 まだ腕を抜いていないスカジャンの裏地、ジッパーを下ろしきったことで露わになったコチニールレッドのレーヨンサテンの中心で、男に犯されるのを待って寝そべる白い肢体。性器は戒められている。そのコントラストに思わず額を押さえる。顔のパーツが歪むのが分かった。空却はくふくふと企みが成功した顔をしていて、余計に卑猥だった。
 そして、なにより――男どころか性さえ知らないようなシミ一つない珠のような肌、その臍を囲うように、
『天国獄専用』
『かわいがってください』
『ひとやだけ出し放題でタダ』
『変態』
 と、下品猥褻極まる言葉たちが黒で書き殴られている。額に当てた手でそのまま顔を撫でる。赤と白、純朴と淫蕩、真逆の乱立で頭がおかしくなりそうだ。
「ひとや、これ、ペン」
 手で口を覆って必死に獣性を宥めていると、空却がどこからか取り出したマッキーペンを俺に差し出していた。やはり油性である。反射的に受け取る。
「これで、だすたび、“正”の字、書いてって……♡♡」
「ハァ〜〜〜〜……」
 天を仰ぐ。
 一体どっから仕入れた知識だ、とか、言いたいことは山ほどある。しかし、空却がこういった性的なサプライズを好むのは以前から変わらない悪癖である(悪かどうかの議論は後日改めて行うとする)。まったく情けないことに毎度のせられてしまうのもお約束なのだが、そんな時口をつく決まり文句がある。
「クソガキが……」
「あっ……ん♡」
 じわぁ、と貞操帯付きのちんぽに引っかかるビキニに濃い染みが広がる。飽和したものがとろとろとシーツに広がるのを見下ろしながら、首を傾げる。
「……なにがヨかった?」
「こ、こめかみに血管浮かせてブチキレてるひとや……♡♡ぐっちょぐちょに犯してくれるんだろうなって思ったら、出た……♡♡」
「へぇ……」
 なかなかかわいいことを言う。ならばこれはどうだ、とわざと体を起こして、テント状に膨らんだ股間部を見せつける。案の定、空却の普段は高潔な月の瞳が蜂蜜のように蕩け、ぴょこりとハートが浮かぶ。がちがちと歯を鳴らしながら俺の股間を凝視するのが可愛くて、手を伸ばして頭を撫で、ついでに腕は通してあったスカジャンを脱がしてやる。だが空却はそれにすら気付いていないようにちんぽに夢中だ。
「ちんぽ、しゃぶりたいか?」
「しゃぶりたいぃ……♡♡」
 素直でよろしい。空却を跨いだまま膝を進め、丁度小さな顔を跨ぐ位置で止まる。その頃には蜂蜜の瞳は血走り、花弁のように可憐で薄い唇からはハッハッハッと荒く下品に息をしていた。むわり、と漲ったちんぽの熱気はスラックスを飛び越えていそうだ。しかしそれで終わらず、その荒い息を塞ぐように、スラックスを履いたままの股間を上からぎゅうと押し付ける。んむ、と可愛らしい声が漏れる。
「このまま十秒我慢しろ……我慢できたらしゃぶらせてやる」
 空却の柳眉が強張る。高圧的な物言いにではない、発情しきった体への酷な要求にだ。
 スーハースーハーと鼻口を塞がれたまま深く呼吸する振動をスラックスと下着越しに感じ取り、一層ちんぽが下着の下でぐんと漲る。空却は瞳にいじらしく涙を潤ませているが、よく見るとギラギラと血走って男のちんぽを今か今かと狙っている。
「……しぃーち、はぁーち、きゅーう」
 突然始まった飴を引き延ばすような怠惰なカウントに、空却の肩が跳ねる。いじめてやりたかった。十秒は短すぎた。このままおくちまんこにちんぽを欲しがって欲しがって、泣くまでいじめてやってもよかった、と反省する。しゃぶりたい、しゃぶらせて、と泣きながら懇願するおくちまんこに、喉奥まで一気にぶちこんで鬼畜喉まんこ調教してやってもよかった。
「……」
 ”じゅう”をなかなか言わないでいると、空却の目からいよいよ涙がぽろりと滑り落ちる。泣かせたいわけでは……いやそれは違う、泣かせたい。わんわんぼろぼろと泣かせたい。たすけてひとや、と泣くまで焦らして、そのあとは、ごめんなさいひとや、もうちんぽやだ、と泣くまで犯したい。この淫乱クソガキをちんぽで分からしてちんぽで屈服させたい。
「じゅう……」
 腰を僅かに持ち上げると、空却はすかさず首を伸ばして大きく口を「あ」の形に開け、舌を根元から千切れんばかりに口外へ出す。ちんぽを迎える準備万端だとアピールする、間抜けな顔だ。だが底なしに興奮するので、俺も大概で手遅れなのだ。
 あえてゆっくりとベルトを緩める。カチャカチャとバックルからベルトを抜いて前立てを外し、チャックに手をかけてジィ―……とじわじわ下ろす。ぼろん、と前立ての隙間から下着に包まれたちんぽがまろびでて、熱気がむわあと解放される。空却の小鼻がひくひくとするのが見えた。
「あ……♡」
 と、そこで空却が我慢の限界と言わんばかりに下着ごとちんぽにしゃぶりついた。
「むふぅ……♡♡」
 とろん、と妖しさもある美しい相貌がちんぽで蕩ける。首を傾けて下からちんぽに食らいつき、斜めに亀頭を吸う。唾液を吸った布がじゅーじゅーと吸われるたびに音を立てる。
「ん、むぅ♡♡」
 先端から根元まで切なげな口付けを落としていき、下着のゴムに噛みついてずるりとずらす。ぶるん、とまろびでたちんぽが空却の白い頬をべちんと叩く。それにすら恍惚に顔を溶かして涎を垂らし、空却はちんぽに歓喜する。
 根元の黒々した毛に鼻を埋め、そこでスゥ―ハァーと深呼吸すると、またたびを与えられた猫のようにとろりと体の芯を無くす。なんとか肘をついて体を支え、下側から根元に舌を這わせて、先端までずろろ〜〜〜とゆっくりなぞっていく。しばしその往復を楽しんだようだったが、ちんぽの先端からぷくりと丸い先走りが溢れたのを見ると、次に先端に辿り着いた時にばくりとちんぽを口に含んだ。
「ンッッ♡♡」
 ぬめる口内に先端を包まれてちんぽがまたぐん、と育つ。唇の輪をきゅっと締められると、唇とちんぽの隙間からズロロロロと下品としかいえない音が上がった。真空状態になった口内は心地よくちんぽを歓迎していて、思わず前髪をかき上げる。
 空却は首をやや上に傾ける。そして、小刻みに頭を前後させ、上あごのざらざらに子種口をこすりつけて責め始めた。
「うおっ……」
 思わず声が漏れると、どうだこれ気持ちいいだろうと言わんばかりに金色が細まる。更に口を軽く開けて、舌で裏筋を責めながら子種口を刺激されるともう堪らなかった。でぷん、と重く垂れさがるきんたまが急ピッチで精子を急造し、責められる竿を羨ましがるようにせりあがる。
 空却は一度口を離し、俺の体をずり下げて俺の股の下に潜り込むようにして、ついさっき“羨ましがるように”と俺が内心で表現したきんたまにキスを一つ落とした。片方のたまを口に含み、じゅるじゅると吸われる。
「あ゛ーきもち……」
 きんたまを吸わせながら、竿を手でしゅこしゅこと扱く。本来なら大事で可愛い恋人を、きんたまを吸わすためだけの性奴隷にする妄想をしばし楽しむ。
 ふと刺激が薄くなったと思うと、空却は玉裏に鼻を埋めて夢中で深呼吸しているようだった。スーハースーハーと酸欠を心配するくらいの勢いで必死に玉裏を吸っている。僅かに顔を紅潮させ、それでも尚かわいらしい顔面に男のぱんぱんに膨れたきんたまがのっかっている上、それを嗅いでいる。出張帰りで風呂も入っていない、汗がたっぷり滲んだであろうきんたまの裏を。
「こら、」
 いや別に嗅ぐのは構わないし、かわいいとさえ思うのだが、それよりもこちらに構って欲しい。ぺちぺちと秀でた額を叩くと、トリップ状態だった空却はハッとして慌ててちんぽに食らいつこうとしてきた。
「いや、もういい。うつ伏せになれ」
「え、なんで……?のみたいのに!」
 いいながら空却は緩慢に体を返してうつ伏せになる。精液を飲みたい、と請われるのは大変男冥利に尽きるのだが、次にやりたいことを思いついた。俺も体をずらしてうつ伏せになった空却を肘と膝で囲むようにする。
「お前が上手にちんぽおねだりできたらな……ってこれ」
 がしっ、と掴んだのはうさぎのしっぽちゃん――空却のケツから出てる。
「あ、あん♡」
 あん♡じゃない。なんだこれは、と視線を投げかける。なんでマイクロビキニにうさぎのしっぽなんだ。ちぐはぐもいいところである、いや言いたいのはそうじゃなくて……公衆の面前でしっぽアナルプラグを挿入していたこととかで……だめだ、勃起に血液がもってかれて、うまく頭が働かない。
「へへ……かわいい……?♡」
「……」
 無言でにぎにぎとしっぽをにぎる。うーん、このふわふわはなかなか癖になるのだが、いかんせんやはりちぐはぐだなという感想が先行する。視覚的なそれよりも、セックスのために予めケツをほぐしてきたという事実に興奮する。ぜひ今度は目の前で行ってほしいものだ。男のちんぽを誘うための行動に余念がないのは大変いいことであるし、そう仕込んだのが自分だと思えば尚更興奮する。
「かわいいしっぽうさぎちゃんのちんぽおねだり、聞かせてもらおうか」
「え、へへ……♡」
 照れ笑いだろう。困り笑いともいうのか。空却は僅かに尻を掲げるが、“ちんぽに押し付けろ”と躾けた筈のそれよりもかなり低い。この期に及んでなにを恥ずかしがるのか、というのが正直な感想だが、まあなにかしら矜持があるのだろう。
 ふり、ふり、と左右に尻を振る動きも控えめだ。ケツを叩いて促してやっても良かったが、とりあえず傍観に徹する。
「くう、のぉ……♡えっちで、獄専用のおしりぃ……ひとやのおしおきちんぽ……あつくてかたくてふっといので、ふたしてほしい……♡♡」
「うーん、六十点」
 白くまろい尻をバチン!と叩く。ンアッ!♡と叫んで体をびくつかせた空却はそれだけでイッたようで、びくびくと体を震わしている。気付かない振りをして真っ赤な耳に唇を近づけ、躾けを続ける。
「まず、おしりじゃなくてけつまんこだ」
「け、けつまんこ……♡」
「おしおきちんぽ……でもいいが、おちんぽ様だ」
「おちんぽしゃま……♡」
「ふた、して、そのあとは?」
「びゅ〜〜って、おまんこ、びゅ〜〜って……♡♡」
 もう、らめ……♡♡といって、空却の尻がシーツに沈む。想像だけで甘イキするクソ雑魚おまんこに果たして大人ちんぽを突っ込んでもいいものか……と俺は顎に手を添えて真剣に思案する。びくんびくんと震える空却は口から垂らした涎でシーツに濃い染みをつくっている。しっぽもぴくぴくとこと切れる寸前のように力なく揺れている。視線だけは熱烈に俺の股の間で勃起するちんぽに注がれている、が、視線だけだ。
「もう、りゃめ♡ひとや、ちんぽちょうだい……♡♡」
 いやだめだ。絶対だめだ。せめてちんぽおねだりくらいできないと、自分の言動には自分で責任をとれるくらいではないと絶対ちんぽをくれてやってはだめだ。こんなへにょへにょクソ雑魚しっぽうさぎちゃんにちんぽをやったら、立派なちんぽ狂いになって、二度とベッドから出れなくな……悪くないな、それも。
「ちんぽおねだりもできねぇしっぽうさぎちゃんにくれてやるちんぽはねぇよ。敬語も忘れてるしな」
「くらしゃい、ちんぽ……♡♡くち、くちでもいいから……♡」
 そう言って、あーん♡と真っ赤にぬとつく口を開けてちんぽにアピールする空却に、なるほどその手があったかと閃いた。丁度こちらも狭い喉を種付けしておくちまんこに躾けたかったところである。柔らかい頬肉に包まれて、狭い喉をこじ開けて、いやいや言われてもオナホみたいに扱って、胃に直接こってりザーメンを注ぎ込みたかったところだったのだ。そういう気がしてきた。
 ページをめくるように空却を仰向けにして、さっきと同じように顔を跨ぐ。目の前にきたちんぽにうっとりして、子どもは両手を伸ばそうとする。その己のより一回り細い手首を掴み、シーツに押し付ける。
「え、」
 薄く開いた口にノーハンドで狙いを定め、腰を前に突き出す。
「オラッ!」
 空却の鼻が陰毛に埋まり、きんたまは顎を殴ってべちん!と音を立てる。一息に根元まで押し込んだ。
 狭い喉奥の壁はぬるぬるとしているが、薄い骨のように硬い。しかしちんぽで無理やりほじるとぐぐぐと広がる。狭いそこをちんぽの形に開拓しながら進むのが最高に脳にキマる。
 上あごのざらざらも小ぶりな舌のぬとつきも通過する際の一瞬のことだったが、喉はまるでけつまんこのようにちんぽを歓待した。ぎゅっぎゅっと柔らかいぬとぬとの肉で亀頭のくびれまで余さずしゃぶりつき、搾り取ろうとする。
 一方、空却の瞳は上にぐるんと向きかけた。なんとか戻ってこれたようだが、衝撃の余韻でまだがくがくと痙攣している。サラサラした鼻水がどんどん流れて空却のキレイな顔を汚していく。
 おそらく、空却はフェラチオがしたかったのだろう。俺のちんぽに愛撫がしたかったのだ。優しく口付けて、舐めて、吸って、ぱくりと含んで子種をちゅうちゅうしたかったのだ。ちんぽといちゃいちゃしたかったのだ。だがちんぽおねだりも満足にできないしっぽうさぎちゃんにくれてやるちんぽはない。オナホ扱いのイラマチオなら分かるが。
「ふぐぅっ、んぐっ、お゛っ、おえ゛」
 腰を引き、叩きつける。それを何度も。手首を押さえたままだとやりづらいので、離して小さな頭を押さえつける。すると、すぐさま力ない両手が縋ってきた。スラックスを掴んでなにかを訴えたいらしいが、肉オナホが喋るわけないので無視をする。
「ふッふッふッ!」
 オナホールを使用したことはないが、まあせいぜいこんな扱いだろうと想像して腰を振る。たまに別の刺激が欲しくなれば、上あごのざらざらに亀頭をこすりつけたり、頬肉を内側からごんごんと突いたりする。鋭い犬歯をかいくぐってずりゅずりゅと頬肉でちんぽを扱くと、空却の作り物めいた綺麗な顔が崩れるのがたまらなく興奮した。また喉を犯す。狭く、つっぱった肉は突く度にぶるぶると痙攣する。えずく動きでちんぽを愛撫されると特に気持ちがよくて、ぐん、と口内で更にその身を漲らせていく。
「もうっ、射精す、ぞっ!!」
「んっ゛おえ゛、ン゛ぇ……!!」
 空却の頭を引き寄せ、反対に腰は突き出し、奥の奥最奥でびゅ〜〜!びゅるる〜〜〜〜!と大量に射精する。射精するたびに子種口がひくつくような重い重いこってりザーメンを、ほとんど直接胃に注いでやった。空却はその間眉間に皺を寄せきつく目を瞑って酸欠と吐き気と強制飲精に耐えていた。解放感と達成感でフゥーと長く息を吐きながら、頭を強く押し付け続ける。腰を軽く前後させ、ひくひくとわななく喉肉の扱きで残滓を出し切り、ようやくちんぽをずろんと引き抜く。
「ケホッ、……ゲプ」
 無理やり喉を開かれ、その上直接胃にこってりザーメンを注ぎ込まれた空却が、俺の股の下で虚ろな目のまま小さなげっぷをする。しかし本人は無意識のところらしく、目はぼんやりとして焦点が合っていない。輪郭が曖昧な瞳孔が更にぼやけ、そしてぽろりとこぼれる。
「ヒッ、ヒクッ、ヒッ……」
 空却は手をドロドロの顔に添えてめそめそと哀れっぽく泣き始めた。オナホ扱いがよっぽどショックだったらしい。
「ひとや、ひとやぁ……こいびとセックスしよ、ねぇおねがいぃ……」
 そして愛を確かめたがる。オナホ扱いで不安にさせてしまったようだ。空却の言う“こいびとセックス”は、いちゃらぶセックスのことだろう。すきだ、あいしている、かわいいと愛の言葉を囁くと、空却はいつも花が綻んだように笑う。
「ちんぽおねだりもできないだからセックスできるワケねぇだろ」
 きゅぽっ、とマッキーペンの蓋を開けて空却の口の横に正の字の“ー”を書く。ぼろぼろ流れる涙や鼻水でも落ちない安心の油性だ。
 ペンを傍に置いて、射精したばかりでくったりしているちんぽを扱く。
「さーて。何回出せるかな。この肉オナホで……」
 扱かれて頭をもたげだしたちんぽを口元へ突きつけると、空却がヒィッと悲鳴を上げる。ほの暗い征服欲がこれでもかと満たされていく。
「わ、わかった!もっかいさせて!」
「なにを?」
「ちんぽおねだり……!」
「ほう」
 なら見せてもらおうか。空却の上でまた体を囲むように体勢を変える。
 まだシクシクと泣く声がきこえる。本当にできるのか?と心配になっていると、空却がようやくようやくの体でうつ伏せになる。それだけで大層そうだが、果たして……と見下ろしていると、おずおずと膝をついて、尻尾つきの尻が高く掲げられ、ちんぽにぎゅうと押し付けられる。うん、合格の高さだ。
 ふり、ふり、と控えめだが尻が左右に振られる。ぴょこ、ぴょこ、と尻尾も揺れて、ちんぽに緩いケツコキを施す。
「いんらんな、くう、のぉ、……ひとやせんよーけつまんこ、ひとやのおちんぽさまで、きんたまからっぽなるまで、おかしてください……」
「…………」
「おねがいします…………で、ちょっとだけ、すきとかいってほしぃ、……」
「…………」
「お、おねがいしましゅ……ひとやのうまなみちんぽさま、ほしいぃ……」
「…………」
「ひとやぁ……おねがいっ、!」
 ワンワンと空却が泣きだす。体の疼きか、羞恥か。どちらもだろう。
「合格だ。よく頑張ったな」
 涙でぐしゃぐしゃの顔を指の背で撫でてやる。
 子どもは目を見開いた後、とろーんと表情を蕩けさせてにへらぁと笑った。頬をふくふくと紅潮させて、顔を撫でる手にすり寄る姿は甘えん坊な猫を連想する。
 初対面で中指を立てられた時は、まさかこんな風に育つとは思っていなかった。今や男のちんぽを欲しがって尻を振り、俺に一撫でされただけで表情を蕩けさせて、……お前本当に坊主なんだよな?
 空却の体をまたまたひっくり返して、その脚の間に入り込む。膝裏をつかんで挿入しやすいようにぐいっと持ち上げれば、空却がまたにへらを笑った。全てをさらけ出す体勢だがとっととセックスしたい一心で羞恥を感じている余裕も最早ないのだろう。
「これ、抜くぞ」
「うんっ♡」
 ちゅぽんっ♡と可愛らしい音をたててしっぽプラグを抜く。ダイヤ形でぬめりを帯びたそれをベッドの下に投げると、意外と重い音がした。
 空却はローションでてらてらしている縦割れけつまんこの入り口を自ら広げて、「はやくぅ……♡♡」とすっかり蕩けた声で強請っている。先ほどまでの怯え様が嘘のようだ。
「おーちょっと待てよ」
「ね、ね、はやく♡」
「おし、挿入れるからな」
「うん……♡♡って、は!?」
 なんだ?と問い返しながら、コンドームを被せたちんぽをずぶずぶと挿入していく。
「ンンっ♡まって、ゴム……え、なんでぇ……!?」
「んー?」
 わざとである。空却の体はもうとっくにナマ挿入のナマ中出しが大好きな体になっているが、ここにきてまた更に意地悪がしたくなった。
 最初は指をいれるのも怖がって痛がってセックスの度に泣いていた子どもが、今やナマちんぽの中出しがいいと強請る。ちんぽが怖くないと分かって、ちんぽをいれても痛いどころか気持ちいいばかりになって、いよいよナマで中出しをされないと本気で絶頂できなくなってしまった。哀れだ。最高に興奮する。
 中出しおねだりが、ききたい。
「やだっ、ゴムやだっ、ナマちんぽがいい……!」
「でももう突っ込んじまったから」
 どちゅどちゅどちゅ、とふわふわとろとろのけつまんこを耕す。奥にいくにつれ若干狭くなっているような肉壁でちんぽを下から上へ絞られて、入り口付近のこりこりで往復するごとに竿を刺激されるのが最高に気持ちいい。たまに鋭い直接的な刺激が欲しくなって、こりこりに裏筋を当てて小刻みにこすり付けるとこれもまた最高にイイ。
「お゛♡うお゛♡お゛ほ゛ぉ♡♡」
 気高く、妖しく、美しい少年が、唇を歪めて下品極まりない声で鳴いているのも興奮する。曰く、ちんぽでしか届かない奥の奥をぶりんとした先端でほじくりまわされるのも堪らないが、入り口付近をこすられて精巣をごりごりされるのも、射精に至るプロセスを早飛ばしにされてそれを催促されているようで堪らないらしい。
 丸く、ぱんっと張ったケツをべちん!と叩き、ついでにケツまんこの挿入部を両の親指で広げてよくよく観察する。ふっくらした縁が皺が無くなるくらい広げられて、ちんぽの摩擦でぷぷぷ……と涙のように泡を吹いている。わざとゆっくり出し入れして、押し込むときは縁を巻き込み、引き出すときは吸盤のようにひっぱられてちんぽに吸い付いてくるのをよくよく見る。健気にちんぽについてくる様子は可愛いとしか言いようがない。
「ちんぽ、ナマがいいぃ……!」
 しかし突っ込まれている方は不満らしい。正直、こちらもゴムを一枚隔てているため若干刺激が鈍く、不満っちゃあ不満である。新鮮ではあるが。
 だが聞きたかったナマ中出しおねだりがきけてとりあえずは満足である。それでももう少しだけいじめてみることにする。
「じゃあケツに力いれて脱がせよ」
 無茶を口にしてみる。とてもじゃないができるわけないし、そんなことでコンドームが脱げては世の少子化問題はとっくに解消されている。
「んっ、んん゛〜〜……!!」
 と、思ったのだが……空却はどうやら真剣に尻に力を込め始めたようである。排泄する時のように気張り、内壁はぎゅっ♡ぎゅっ♡ぎゅっ♡と絞られて、ぶるぶるぶる♡と戦慄く。いきなりちんぽがきゅんきゅん絞られて一気に射精欲が高まる。
「お゛〜〜〜〜……」
 思わず感じ入った声が漏れる。ぎゅうぅ〜〜……♡と絞ってくる内壁を堪能するため、ゆっくりゆっくり引き抜いていくと、まさに“搾精“されているようで気持ちが良すぎる。押し込むときは早めに突くと、驚いた内壁がビクッ!と緩むのだ。それをまた宥めるようにゆっくり引き抜くと、また健気にぎゅうぎゅうちんぽを絞り上げる。
「りゃめぇ……ゴム、とれにゃいぃ……♡♡」
 本人も本人で感じすぎて大変なようで、すっかり舌足らずにヘルプを出される。なんとかシーツについている膝はがくがくとして今にも折れそうで、実際、こちらが支えていなければとっくに折れているのかもしれない。折れては困るので、腰の下に腕を回ししっかりと抱える。
「ったく……じゃあ手使っていいから、脱がせよ」
「うん……♡」
 ぬぽんっ♡とちんぽを抜くと、すっかり完全勃起したものがバネを弾いたようにべちん!と腹を叩いた。てらてらした身を濡らすものはローションだけでなく、先走りも多分に含まれている。
 ころりと空却を仰向けにすると、すぐさま手がちんぽに向かって伸びてくる。手探りでちんぽを探して、白くきめ細やかな手が赤黒いちんぽに触れると、長さを検分するように根元まで辿っていく。そして薄いゴムの端をつまみ、見ないままゴムをちんぽから皮膚を剥がすように脱がす。ナマちんぽの熱気がむわりと解放された。
 空却がゴムを外している間に、そういえば、と目についたのが貞操具だ。金属製のそれでちんぽを戒められたままケツにでかちんぽを突っ込まれていたと思うと興奮して、まだ空却の手に触れているちんぽがぴくりと反応する。
 勃起さえできないように戒められているらしいが、既にケツでの絶頂に慣れ切った体にはちんぽに回す血液すら用無しなようで、痛みを訴えている様子はない。
「お前、これの鍵は?」
「え、……おいてきた」
「は!?」
「だ、だって、ちんぽつかわんだろ……」
 使わないが、そういう問題ではない。
「俺だって十代のピンクちんぽを愛でたいんだよ……」
 貞操具に手をかけ、よくよく構造を観察する。空却はすっかりちんぽを挿入してもらえる気満々で、胸元に曲げた両腕を添えて「?、?」と不思議そうにこちらを見上げている。それでも俺がなかなか挿入しないでいると、腰をかくかくと上下に振って種付けをアピールしてきた。ちょっと待ってろやることがある。
「うん、よし……」
 バキャッ!!という音と共に、貞操具がへし折れる。間違ってもちんぽを傷つけないように細心の注意を払ったおかげでちんぽは無事だ。十代ちんぽへの執着と、最近ジムを増やしていたことが幸いした。破片を一つ一つ拾いながらふと上を見ると、空却が目を丸くしていた。
「おまっ……壊しやがったな!?」
 壊したが?へし折れた貞操具と破片を丁寧に全てベッドの下に落とし、ようやくご対面かなったピンクちんぽちゃんをよしよしと撫でる。ぷりん、とした亀頭にいまだまんこの味を知らないぷりぷりの竿。貞操具の中で先走りにまみれていたようで、どろどろとしているところも可愛らしい。先端のちっちゃい穴に人差し指の腹を当てて、すりすりすりすりと撫でると空却の腰がかくんと浮く。
「んひっ!♡♡」
「あーかわいい……」
 顔を寄せて、根元まで一息にぱくりと口に含む。じゅわぁと口内でしょっぱい我慢汁が溢れた。
 そのまま、ちゅぱちゅぱと哺乳瓶からミルクを飲むようなイメージで吸引しながら頭を上下に動かす。口内でカリの段差に舌をひっかけ、くるくると皮をほじるように回すと空却が泣きながら悲鳴を上げた。ちら、と見ると、枕をつかんでいやいやと首を横に振っている。
「やだ、やだ、やだぁ!!♡♡」
 ベッドの上でやだがまかり通るわけがない。げしげしと脚で頭の後ろを蹴られてぶっちゃけそれなりに痛いが無視をする。ぷりぷりの小さい真珠のようなきんたまをもみもみ揉みながら、ちゅぅちゅぅ♡とちんぽを吸い上げる。出てくるサラサラとした我慢汁をごくごく飲み下すと甘い気がした。
 そうこう刺激していると、可愛らしいながらちんぽは本来の役割をようやく思い出したかのように必死に勃起して、つま先立ちのようにぷるぷる震えている。口から出してなでなでと指先で撫でてやる。可愛すぎる。
「おーおー必死に勃起して、かわいいなぁ……」
 膝立ちになり、ピンク十代新品ちんぽに俺のちんぽを重ねる。ずしっ……と重いちんぽのえぐさが際たち、正直なところ興奮する。
「俺のと並ぶと……ちんぽっつーよりクリトリスだな」
「ちがうぅ……!」
「そこは譲らんのか……クリちんぽちゃん」
 ぴんっ、と指で弾く。この先一生使われることのないちんぽなんて、そんなのちんぽじゃなくて立派なクリトリスだ。
「なぁ、はやく、はやくセックスしろよ……!♡♡」
「はいはい」
 やれやれ、という体でちんぽを構え、けつまんこにずぶずぶと挿入していく。入り口のきつい締め付けで表面がつっぱるような感触と共に、ちんぽが柔らかい肉の中へ埋もれていく。ゴムが無い分、先ほどよりも密着感がすごい。カリの僅かな隙間にもふわふわぷりぷりの肉がぎゅうぎゅうと圧迫してくるのだ。
 腰を前に突き出して、真上から突き下ろすような体勢に変えて腰を振る。どちゅどちゅどちゅ!とけつまんこの中を往復してナマの肉でナマのちんぽを扱く。
「おほぉ゛♡ほぉ゛♡ほぉ゛〜〜♡」
「げっひんな声出しやがって……!」
 腰を突き入れるたびにでっぷりしたきんたまが尻を叩いてばちん!と音を立てる。どぴゅ♡どぴゅ♡どぴゅ♡と吹き出す潮が最早なにに悦んでいるのか見当もつかない。尻を叩いてくるきんたまか、奥をほじってくれる亀頭にか、入り口のしこりをこりこりしてくれる竿にか。どれへのお礼潮吹きなのだろうか。
 だがしかし、限界が近い。そもそも恋人は「だすごとに正の字でカウントしていって♡」ととんでもないことを宣言済みなのだ。いつもならばカチカチちんぽで絶頂を超えてもけつまんこをほじりまくって白目を剥きさせたいところだが、今日は回数で勝負すべきところだろう。いつもなら三回出せば打ち止めだというところだが、今日は正の字を少なくとも一つは完成させたい。どちゅどちゅどちゅ!!とピストンのペースを上げていく。奥を小刻みに行き来していると、俺の脇下をくぐってプラプラされっぱなしだった脚がぎゅうう♡と俺の腰を囲い始めた。種付けを全身でおねだりされている。
「もう射精すぞっ……!一発目っ……!」
「だしてぇ♡♡くぅのえっちなおまんこ♡ひとやのおちんぽしゃまではらませてっ…!♡♡」
「言ったな!?絶対孕むまでベッドから出さねぇからな……!!」
 とちゅとちゅとちゅっ!と奥の行き止まりをノックしまくっていると、徐々に肉が綻んできた。固く拒絶しているばかりだった肉がデレはじめ、ちゅぱちゅぱと子種口に従順に吸い付き始める。引くと追いかけてきて、突き入れるとちゅぅ〜〜♡♡と子種をねだって吸い付いてくる。鼻息荒くピストンしていると、濃厚な先走りがカリに巻き込まれて接合部で泡立ち始めた。
「射精る、っ……!!」
「んお゛♡ほ゛♡でてりゅ♡おくでびゅ〜〜されてりゅ……♡ほ゛ぉ〜〜……♡♡」
 がぽっ!!と突き当りを超えて亀頭ががっちりそこにハマる。そこでびゅ〜〜♡びゅぅぅ〜〜……♡♡と二発目とは思えないほど濃厚なおちんぽみるくを吐き出す。ほっこほこのザーメンに子種口がひくつき、びゅぅびゅぅ……♡と吹き出すたびに俺の腰が水を弾く獣のように震えた。とぷとぷとぷ……と奥に注がれているみるくを上手にごくごくしたのか、ザーメンはけつまんこの縁から溢れてこない。
「はふ、はふ、はふ……♡♡」
 ちんぽをぎゅうぎゅう包む肉と同じように空却の顔はとろっとろだ。目をとろりとさせてみるくに感じ入り、薄く開いた唇から熱い息をほぉ……♡♡と吐き出している。
 転がっていたマッキーを手に取り、空却の真っ白の内ももに正の字の“一”を書く。正の字を完成させるまであと四発出せる。俺の俺だけの愛おしい出し放題タダマンだ。……しかし、口の横に書いてある中途半端な“一”の字が気になる。せっかくなので、線を書き足して“一”を“天国獄専用”と書いておいた。これでおくちまんこも俺のものである。
「なんてかいたにょ……?」
「俺の、って書いといた」
「んふ……♡くぅはぁ、ぜんぶひとやの、なのに……♡」
 くふくふ、と未だ男のちんぽをはみはみしながらそう笑う無垢に眩暈がする。ちんぽがぶりん、と膨らんで、空却が「あん♡」とわざとらしい声で喘ぐ。
「んじゃあ、もう一発……いや何発でも楽しむとするか……くぅの淫乱おまんこで」



「あひ……♡ひ……♡♡」
 ひっくり返されたカエルのような恰好でぷるぷる震える空却の淫乱けつまんこから、白濁まみれのちんぽを引き抜く。途端、ごぽぉと白濁が噴き出してきて、穴はちんぽの形にぽっかりと口を開けている。マイクロビキニは激しいピストン運動に巻き込まれた途中でとっくに剥がれてベッドの下で布切れと化している。
 ちんぽはまだ射精したてで、真上向きからは垂れさがってはいるものの、その身をぶっくり太らせている。だが流石に打ち止めである。ふわふわとろとろぷりゅぷりゅのけつまんこ扱きにこってり絞られ、いい加減きんたまも空っぽだ。最後の方のおちんぽみるくは大分とこってりさも薄れていた。
 “正”の字の最後の“ー”をきゅっと書き、一文字を完成させる。達成感がすごい。流石に抜かずの五発は初めてである。二十代でもなかった。バック、正常位、駅弁……様々な体位を楽しめた。長いことけつまんこに抱きしめられていたちんぽは湯気がでんばかりにあったまっている。
 さて、と白目を剥いている空却の頬をぺちぺち叩く。ぐるん、と戻ってきた金色の瞳が俺をとろんと愛おし気に見上げている。
 こちらが五回出したということは、イコール空却はそれ以上にメスイキしているということになる。こってりしたザーメンを結腸にぶっつし刺さったちんぽにだくだく注がれるたび、わんわん泣きながらじょぼじょぼお漏らしをしてイッていた。そうでなくともただのピストン運動中に突かれるたびにアマイキしていたのだ。こちらも搾り取られてへとへとの体だが、向こうも大概であろう。今夜もぴゅるぴゅるおもらしするだけだったクリちんぽを指でぴんっと弾くと、ひくりと内ももが僅かに震えた。
「ひと、やぁ……♡」
 あ、やばいと察する。なにかを企んでいる顔をしている。しかもろくでもないことな気がする。
 空却はヨダレを垂らす口角をにへらと下げて、ふらふらの指で輪っかを作り、口の前にもっていって舌を出す。数え切れないくらい本気イキしてへろへろのくせに、フェラチオがしたいのか?
「せっそぉ、おしっこされたい……♡」
「……マジか」
 マジか。
「でる、だろぉ……?」
「出はする……が」
 そう、なんといってもザーメンを出し切り丁度次のもので下腹部が疼いていたところだったのだ。空却はパァァァと喜色で顔を満たし、まったく淫蕩に目を細めて口角を持ち上げる。
 おしっこされたい。口にか胎にか腹にか全身にか。とにかく放尿プレイは流石に未経験である。膀胱を意識すると途端に排尿感が高まり、益々トイレが近くなってくる。しかし、果たして恋人を便所にしてもいいのか?ベッドの上ではそれなり暴君の自覚がある俺でも流石に躊躇せざるをえないところである。
 別に俺の尿まみれの恋人に興奮しないわけではない。ザーメンと同等、もしくはそれ以上にフェロモンがむんむんに詰まっていそうなくっさい小便で全身をマーキングしてやりたい。口に出すのもいいが、胎に出すのもいい。まさに便所。種付けされて本気イキする淫乱まんこだ、どうせじょばじょばおしっこされても白目を剥いてクリトリスからぴゅっぴゅして悦ぶに決まっている。やばい、本気でおしっこしたくなってきた。
「なんでもするからぁ……♡」
「マジか」
 マジか。なら話は変わってくる。いやもう変わりかけていたが。それにしても変わってくる。ぴくん、と出し切ったはずのちんぽも頭をもたげて、空却が嬉しそうに「お♡」と言う。
「風呂場行くぞ」
「うんっ♡」
 流石にベッドで放尿しては後処理が面倒である。空却の背中と膝裏に腕を回し、抱き上げ、風呂場に向かった。


「なぁ空却、俺と住めよ」
「へ……へぇ!?」
 結局風呂場でもう一回滾って、立ちバックと獣のようなピストンで空却を追い詰めていた時だ。ばちゅ、ばちゅ、ばちゅ!という腰の叩きつけに混じって告げられた実質プロポーズに、空却は喘ぎながら目を丸くしている。
 分かっている。修行中だとか、後継ぎの問題だとか、色々と障害はある。空却だってまだ十九だ。法的に成人したといえどまだまだ若い、後ろ指指されることだってあるだろう。
「でももう限界なんだっ……っぁ、く……なあ、頼むよ」
 ぶにゅ、と丸い頬を片手で掴んでキスをする。どちゅ!と一突きするごとに間近の空却の顔は蕩けていく。
 肉壁を耕しながら、確実に最奥をノックする。空っぽだと思っていたきんたまは子どもを孕ますために急ピッチで精子を急造したようで、ぱつんぱつんに張ってぶらんと重く垂れさがり、ばちんばちんと腰を振るごとに尻を殴っている。
「なぁ、空却……」
「う、う♡」
「おしっこしてやるから……」
「うぅ♡♡」
 ……なかなか首を縦に振らない。「なんでもいうことをきく」と宣言し、もうとろとろの筈だが、まだ一抹の理性が邪魔をしているらしい。
 ならば、と、どちゅ、どちゅ、と突いていたリズムを、急激に加速する。くん、と細い腰を両手で持ち上げ、どちゅどちゅどちゅ!!と最奥を刺しまくる。とろとろほかほかの肉壁でちんぽを扱きまくる。ちんぽを容赦なく扱き上げるヒダのすべてをこそぎ落すような勢いで腰を振りたくる。すると、空却の蜂蜜みたいにとろとろの金色の瞳がとろぉんと蕩けて、ハートがぴょこりと浮かぶ。
「う、ん……♡♡」
 言質、得た。しかし俺は無敗の弁護士。まだ油断はしない。ここから畳みかける。
「空却は俺と住む?」
「うん♡」
「獄のこと愛してる?」
「うん♡」
「一生俺に甘やかされて暮らす?♡」
「……うん……っ!♡♡」
 びくんびくんびくんと肉壁が急激にちんぽを絞り上げる。ぎゅぅ〜〜と搾精する動きは間違いなく本気イキのそれである。想像したのだろう。部屋の奥で、俺に一生可愛がられ、閉じ込められて、甘やかされ、とろとろになりながら過ごす人生を。矜持よりなにより俺と共有する快楽を空却が優先したことに達成感とどうしようもない征服感を感じ、一気に射精欲が高まる。
 最奥で種付けするために、奥の奥にカリ首をがぽっ!!と刺しこむ。びゅぅ……びゅぅぅ……♡♡と流石にそこまで量は多く無いが、散々ザーメンまみれにされたそこに確実に種を付けていく。空却はもはや叫ぶ気力もないらしく、目をぐるんと回して本気種付けによる絶頂引き延ばしを受け入れている。
 おちんぽみるくを出し切ったら次の波がすぐにきた。
「おしっこ、出すぞ!」
 流石の空却も慌てる。
「まっ、りぇ!まちぇ、いま、だされたりゃ、ぁ!」
 じょぼぼぼぉ〜〜〜♡♡
 俺の匂いや性やフェロモンがむんむんに詰まったおしっこを、最奥で出す。ザーメンとは比べ物にならない量のそれに、空却の下腹がみるみる内に膨れていく。おしりまんこのいちばん敏感なところで、一番敏感な本気イキの最中に、ごほうびおしっこを受け止めた空却は、目をチカチカさせて口を溺れた魚のようにハクハクとさせている。全身をぶるぶる震わせて、目はあらぬ方向を向き、膝ががくがくと笑っている。俺の支えがないととっくに崩れ落ちていただろう。
 あまりのおしっこの量に、ちんぽがぼろんと追い出された。ケツから尿を噴き出す空却を、俺はすぐさまその場に座らせて、上からじょぼじょぼと空却の全身におしっこをかける。ちんぽを手で支えて照準を定め、卑猥な落書きが書かれた全身にくまなく濃い黄色のそれをかけていくと、空却はその度に体を震わせてぴゅっぴゅとおもらししながらイッていた。尿で全身をマーキングする。あまりにも下品で本能的なシチュエーションに、足をおっぴろげて座り込む恋人を見下ろしながらこちらの背筋もゾクゾクする。
「あへ、へ……♡♡」
 中も外も俺のおしっこでマーキングされた空却が、口から舌をこぼし、繰り糸の切れた人形のようにただビクビクと全身を震わしている。ようやくおしっこが出きって萎えたちんぽを撫でながら、俺は頭の中で引っ越し日程の段取りを立てていた。


***


「今日からよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
 対面で座り合った空却と俺がぺこりと頭を下げる。
 あれからことはとんとん拍子で進んだ。まず俺が早速翌日灼空さんに殴られる覚悟で頭を下げに行くと、「奔放息子の腰がようやく落ち着くのかな」とまだなにも話していないのに笑顔で出迎えられた。恐ろしい。が、ありがたい。
 それから一週間も経たない内に引っ越しの準備が始まった。空却の地味に多い私物を段ボールに詰めて、業者に頼んで俺の自宅マンションへと運んでもらった。週末は寺に帰ることになる生活がしばらく続くそうだが、それでもそれ以外は共に過ごせるのだ。俺はこの一週間、空でも飛べそうな心地だった。
「しっかし……まじで囲いやがった」
「当たり前だろ」
 俺はやると言ったらやる男だと胸を張る。ああそうかよ、と空却が頭の痛そうに目頭を揉んでいる。
「すみませーん、こちらの冷凍庫はどこに運びましょうか」
「はい、今行きます」
 空却と共に立ち上がる。なんで冷凍庫?いるだろ、お前ん家の冷凍庫小さいんだよ。十分だろ、足りないと思ったことねぇよ。これだからテメェは……
「すみません、えぇと……」
 言いよどんだ業者に、俺が首を傾げていると、空却がニヤリと笑って俺の腰に腕を回した。
「拙僧が旦那様!こいつは奥様」
「いや逆だろ」
「なんだよ!」
 ギャーギャーと言い合う二人を見ながら、とあるひとりの真面目な引っ越し業者の彼は、
(夫婦ではあるんだ……)
 と、目を細めた。