じゅ!てーむ!


あらすじ〜いつもありがとう違法マイク〜

「楽しみだな♡ダーリン♡」
 獄の隣を歩く空却がそう口にしながら獄の腕と腕を絡める。上機嫌だ。理由は簡単。先ほど無頼の輩共から違法マイクの攻撃を喰らったからだ。
――発情、ケモ化、ときに女体化。違法マイクはいつも彼らの性生活にスパイスを一つまみから一掴み与えてくれる。
 一方、獄はぐったりとした様子で「なにも楽しみじゃねぇよ」と答える。
「また俺の性癖が歪む……」
 違法マイクによって、妖しく、みだらに、スパイシーに姿を変える恋人は、いつも獄にただならない影響を与える。主に下半身に。発情はまだいい。ケモ化もだ。猫みたいな恋人に生える猫耳はいい刺激になって多いに盛り上がった。獄もいっぱい出た。なにがとは言わないが。
 しかし、女体化はまいった。別に獄は己の性的指向に無理に名前をつけようとはしていないが、キチンと勃った自分に「この節操無しが!!」と流石に横面を殴りたくなった。確実に己の倫理観とか道徳が奇妙な音を立てて歪んでいくのを自覚している。ただでさえ「未成年と交際」は獄的にギリギリアウトなのをなんとか折り合いつけてやっていっているのに、これ以上背負う十字架が増えてはそろそろ獄は押しつぶされて死んでしまう(社会的に)(自責的に)。
 だから獄はげんなりしていた。今度は一体どんなみだらなそれで誑かされてしまうのだろう、と。発情であってくれせめて。ケモ化はギリアウトだ。耳や尻尾までならいいが、それ以上は歪む。女体化だったら即効実家に返品しようもうあんな目に遭うのは御免だ。

――……などと、考えに耽っていると、ふと組まれていた腕が自由になっていることに気が付いた。
「空却?」
 隣を見るが、そこだけ空白になったように空却は消えていた。思わず足を止めてバッと後ろに振り返る。

 スカジャンと法衣が、歩道の端でくちゃくちゃになって重なっている。まるで突然主を失ったかのように。

「―――ッ!!」
 ゾワッと獄の背中に悪寒が駆け上がる。
「空却!!」
 行き交う人々が一斉に獄の方を見る。獄はそのどれにも意識を向けず、服の山に駆け寄って地面に手をついた。
「空却!空却!」
 なにが性癖だ!!そう、まるで違法マイクの本来の危険性を忘れていた己に獄は舌打ちする。服をかきわけ、空却を探す。求める。名前を呼んで――と、
 ぴょこん。
「空……却……?」
「……」
 服の山から見覚えのある赤い頭が出てきた。南天をなんとなく獄は呑気に連想する。小さいからだ。それはどう見ても裸の子どもだった。いや、正確には服のわだかまりの中に下半身が隠れているので裸かは判別がつかないが、裸である確信が獄の中にあった。その幼くなっても猫のような金目が、燃えるように赤い髪が、獄の中にある確信を、点と点を線にした。
 しかし獄は依然ぽかんとしていた。頭は理解しても体が追い付かないのだ。幼子と獄はお互い目を丸くしたまましばし見つめ合っていた。
 だが、次の瞬間、幼子の体が突然芯を失ったように獄の方へ倒れこんできた。咄嗟に受け止めた獄が次に聞いたのは荒い息遣いだ。勝手に動いた手を幼子の額に当てる――酷い熱。
 ハッとした獄は、服をかき集め、それで幼子の体を包みおくるみ状態にして横抱きに抱き上げる。車が停めてある駐車場へ引き返すために走り出す。二人に向けられる好奇の目をギロリと睨み返して走り続ける。
 腕の中の子供が獄の胸に縋り、貝殻のように小さい唇を震わせる。
「ひとや……」
 その舌足らずな声を耳にした刹那、獄はなんとしてもこの子どもを守り切ると誓った。


***


 助手席の扉を開けて、空却をそこに下ろす。下ろそうとした。しかし小さな体から伸びる細い腕は獄の首に巻き付いたまま離れようとしない。
「空却……」
「ひとやぁ……」
 声変わり前の、子犬のような声が獄を甘く切なく呼ぶ。その声に獄はドキリとした。不覚にも、だ。同時に嫌な予感が当たった。かくかくと擦り付けられる腰の一点が、硬くしこっている。獄は目を強く瞑る。最悪だ、と思った。この違法マイクの趣味の悪さを超えるものは今後出てこないだろう……。
 幼い空却は、腰を反らしてかくかくと獄の腹辺りに服越しに性器をすりつけている。
「マジかよお前……」
 空却を包む服がはらりとシートに落ちて、子どもの裸が露わになる。
(5、6歳……)
 元医大生の知識が反射的に年齢を推し量る。同時に血の気が引いた。己が今とんでもない窮地に立たされていることを重く知る。
「ひとやぁ、しんどい、つらい……」
 その声の甘いこと、切ないこと。どうして記憶は持ち越しなんだふざけるなと叫びたい。未発達のつぼみのような体が内包する、気高い魂――オプション発情。ふざけるな!!
「ひとやぁ……」
「ちょ、まて……」
 ひとまず体をシートに押し付けて、センターコンソールをまたいで運転席に座る。獄のステータスは、もはやパニックといってよかった。獄は完全にテンパっていた。
 助手席シートでぐったりしている空却とナビを交互に見合して、どうすべきかを素早く計算する。空厳寺へ?No、事情を話す前に殺される。病院へ?No、なにがどうなる。俺の家へ?Yes……なんで?しかし車はもう動き出していた。
「ひとや、ひとやぁ……」
 空却の高い声を耳にするたび胸が痛んだ。獄は目を白黒させながらハンドルを切っていたが、ふと隣の気配がもぞもぞと動き始める。
「ひと、やぁ」
 カチャカチャ、とベルトが緩められる音と太ももに感じる僅かな重み。ジィ、とジッパーがおろされて、解放感。ぼろん、と重いちんぽを引きずり出す無い音が聞こえた。
「ンッ……」
 ぱくり。暖かい感触。そのままちうちうと吸われ、じゅぽじゅぽと扱かれる。獄はもう、泣きそうだった。恋人の口は極上だ。しかし、狭い。だが、柔い乳歯など当たったところでなんの痛みも生まない。ゴツゴツ、と狭い口腔の肉を抉る、抉る。小さな小さな舌がぺろぺろとおかしいくらい小刻みに早く動いて喉奥に迎えたちんぽの尿道口をほじる。唾液の分泌量が少ないせいで、吸い上げられる度に口とちんぽの間からププ、プププ、と乾いた音が頻繁に鳴った。
 獄は涙をのみ、片手でさぐりさぐり空却の小さくなった頭を押した。しかし、いやいやと振られ更に喉奥まで吞み込まれてしまう。おまけにパンパンのきんたまに手を伸ばし、小さな手のひらからはこぼれんばかりのそれをもみもみと揉まれる。短くふっくらした五指がエグいくらい漲ったきんたまを揉みしだく図は悪夢だ。獄はせめてもの抵抗に尻をもぞもぞと動かしてシートに深く座り直す。
 柔い小さな舌が貪欲に尿道口をほじる。ザーメンをねだる以外のなにものでもない動きだ。いつもより随分と薄いと分かる唇で、きゅうとカリを締められて、亀頭をキャンディーにするよりしつこい動きでベロベロと舐め回される。獄のちんぽは戸惑い、これ本当にいいの?と主に伺いを立てながらもきっちりそそりたっていく。唾液が竿を伝ってきんたまに滴るこそばい感触にすら悦んで、狭い口腔をぐんと勃起する動きで穿つ。それに「んん」と苦しそうにこぼされる声すらいちいちきっちり幼いそれで、獄の目頭に涙が溜まる。
 ビキビキのちんぽにちゅっちゅっと落とされる口付けの小ささと幼さ。根元まで呑み込もうものなら脳を抉ってしまう。だからだろう、根元をおずおずと両手で包まれ、こしゅこしゅと扱かれる。その十指の幼さ、むっちりとした頼りなさ、両手でないと根元を覆えないという事実に、獄は声なき悲鳴をあげる。
 そんな時だ。やっと赤信号にぶつかった。
「ひと……んむっ」
 小さな唇がなにか言う前に両手で頭を掴んで貪るように口付ける。小さな歯が並んだ歯列を割って、恐ろしいくらい小ぶりの舌と舌を絡めて一切容赦なく吸い上げる。
 ぢゅるる〜〜〜♡♡
 先ほどまでちんぽをしゃぶっていた口内は青臭い味は否めなかったが、その味すら“幼さ”というスパイスでマイルドされているようで、もう、なんというか、狂う。
 空却は息ができないのだろう、んん〜〜とむずがりながらポカポカと随分可愛らしい仕草で獄の頭を叩く。無視して顔の角度を変えながら根こそぎ吸い上げる。薄く幼い唇は、ぱくりと獄の口に収まっている。

 ブゥー!!後続車からクラクションを鳴らされ、つい夢中になっていた獄はハッとして素早く唇を離してハンドルを掴む。半ば突き放された空却の細いながらに荒い息、そして己のうるさいくらい荒い息が車中に満ち、獄が好むバンドのBGMと歪に混じり合う。

 どっくんどっくんとうるさい鼓動を、許す限りの深い呼吸で宥める。
(おちつけ、俺)
「セックスはしない」
「ハァ!?」
 幼い声が怒気を孕んでそう吠える。
「ビンビンじゃねぇか!」
「運転してたからな。見えてたら萎えてた」
「つよがんなばか!」
 窒息しかけたくせに、懲りずにぱくりとまたくわえる。
(次の信号までにイかせてやる……!)
 そんな子どもの怒りなど獄はつゆ知らない。しかも、今度は早めに赤信号にぶつかり、あっさりと引き離されてしまった。
 再び強烈なディープキスで呼吸を奪われる。
「〜〜〜〜もう!」
「ガキのフェラじゃイけねぇ」
「うそつけ!」
 今度は余裕をもって唇を離され、それどころかちんぽを仕舞われた。取り上げられたちんぽはスラックスをギンギンに押し上げ、苦しそうだ。空却はちんぽの膨らみのすぐ横に頭を置き、そこを甘噛みする。服の下でちんぽが我慢汁をこぼした気配がする。
「くるしそう〜……今ならちっちゃいおくちまんこ、すきなだけずぼずぼしても、おこらんが?」
「舌ったらずで何言ってんだよ。俺はガキとはセックスしねぇ」
「このあほうが!」
 ちんぽを無理やり取り出してもよかったが、本当にこのあと怒られても面倒だ。仕方なくスラックスの上からちんぽをしゃぶる。たっぷりと唾液を染み込ませ、少しでもちんぽの味を感じようとする。じゅぱじゅぱ、と卑猥とさえとれない音が車内に響く。
 その内、獄がちんぽをスラックス越しにしゃぶらせたまま上体をひねって車をバックさせ始めた。揺れが止まる。
「着いたぞ。ちんぽしゃぶるのやめろ」
 そう額を押され、仕方なく空却は口を離す。獄の前はすっかり漏らしたような有様だ。ざまぁみろ、と空却が鼻を鳴らしている内に、服で包まれ、ひょい、と軽々抱き上げられる。ついでにうまいことスラックスの前を空却で隠した要領の良さが、空却には腹立たしい限りである。
 
 日ごろからなにかと抱き上げられることは多いし、空却も抱き上げられることは好きだ。実は獄の側も。しかし、今ほど軽々と、まるでちょっとした荷物のように抱き上げられてしまうと、こう、プライドが傷つくものが、多少ある。おまけにさっきはフェラチオを中断させられた。溜まっている不満を、獄の顔中にキスを降らすことで解消を試みる。
 エントランスに続き、エレベーターまでもが無人だった獄の強運に舌打ちをして、ちゅう、と小鼻の辺りを吸う。
「やめろ」
 急に止められた。どうにも、エレベーターに人が乗り込んでくるらしい。空却の小さな頭が獄の首筋に押さえつけられる。
 その内エレベーターが止まり、空却からは見えないが誰かが乗り込んでくる気配があった。ぺこりと会釈する獄に空却は腹の中で笑う。子供にフェラされてフルボッキしている変態のくせに、と。そんなことを考えつつ、目の前の首筋にちゅうと吸い付く。すると、膝裏に回している方の腕で軽く肉をつままれた。無敗がするにはなんとも弱弱しい抗議だ。痛くもなんともない。ちゅ、ちゅう、とわざと音が鳴るように吸い付くと、獄が咳ばらいをした。構わず足の甲でゴリゴリと勃起ちんぽを刺激する。獄がその場で軽く空却を抱きかかえ直す。
 そうして獄への悪戯を続けている内に、気付く。一見平然としている獄のこめかみに、血管が浮かんでいる。

 エレベーターがとまり、人の気配が消える。しかし獄は無言のままだ。目の傍で浮かぶ太い血管だけが、その怒りを物語っている。空却はゾクゾクと背筋を震わせ、服に包まれた幼茎からぴゅるりとおもらしした。
 チン、という音とともにエレベーターが再びとまり、空却を抱きかかえた獄は無言のまま降りる。部屋の扉を開けて、玄関に丁寧に下ろされた空却は赤らんだ顔で靴を脱ぐ獄がこちらを向くのを今か今かと待つ。

 しかし、だ。獄の背中が長く重い溜息と共に上下した。
 空却はぽかんとした。今の溜息で、獄の怒りのほとんどが霧散してしまったことが分かったからだ。
(嘘だろ)
 ――この男、ここまで己を律することができるのか――
 振り返った獄の顔に性の気配が一切伺えず、空却はいよいよ本格的に焦る。
 まさか、本気で抱いてもらえないんじゃないか――。
 スタスタスタ。そしてそれを証明するかのように、獄は空却を置いてさっさとリビングの方へ一人で歩いていってしまった。
「ま……まてよ!」
「断る」
 己の服に足をとられながらも空却は獄を追いかける。しかし脚の長さが違いすぎる。早歩きの獄に対し、空却は息を切らして走っている。
 獄はリビングのソファーへジャケットを脱ぎ捨て、コーヒーメーカーの前で立ち止まりコーヒーを淹れ始めた。空却はようやく追いついた獄の右脚に裸のまま抱き着く。
「ひとや、たのむ、せっくすしてくれ!」
「無理だ」
 その一言と同時に振り払われ、空却はその場に尻をつく。その間に獄はさっさとソファーに向かい、腰掛けてスマホを見ながらコーヒーを飲んでいる。その姿といえば、勃起している以外はまるで日常のそれで、空却は床の上で愕然とする。それでもなんとか己を奮い立たせ、全裸のまま立ち上がり、獄の方へ走っていく。
 膝によじのぼり、スマホと獄の間に割り込んで「ひとや」と切ないとしかいえない声で名前を呼ぶ。獄はしかし無視だ。体を逸らして視線はあくまでスマホに注がれている。
 空却の希みは、もう、尻の下でごりっとしこるちんぽのみだった。まだいける。獄は自分に欲情している。空却は泣きそうになるのを堪えて己を奮い立たせる。
「ひとやぁ」
 髭の生えた顎に口付ける。
「おねがい、こどもまんこ、ぐちゃぐちゃにして」
 しかし、
「しねぇ」
 無情。空却はいよいよしおらしくしている己がバカらしくなった。
「そうかよ!」
 膝から下りて、股間の前を陣取る。震える手でカチャカチャとベルトを外し、ジィ……とジッパーを下ろす。ぶるん、とまろび出たちんぽはギンギンで、下着の先端に染みを作っている。勃起ちんぽを目の前にして空却の口内に唾液がじゅわぁと溢れる。
「あ〜〜〜〜……ん♡」
 ぬとぉ、と唾液の線が幾筋も引くぬとつく口内を開き、ぱくん、とくわえる。車内でしたものと同じ、強烈な絞精を施す。
「ん、んん、ん、んん♡」
 獄の視線はスマホに向いていて、空却を見ない。だが髪の毛をかきあげる仕草は見覚えがあった。快楽を堪えている時のそれだ。
 元より小さな口は、今更に小さい。ちんぽの半分もくわえれば、喉奥を超えてしまう。だから空却は小さな両手で根元を一生懸命扱いた。きんたまを手で転がすとちんぽは益々小さな口内をぐんと突く。
 やがて、ちんぽは限界を訴え始める。ソファーに深く腰かける獄の腹を叩かんばかりに反り返り、きんたまはどっくんどっくん脈打っている。先走りもだくだくこぼれている。
 射精を求め、今か今かとぱくぱく開閉している尿道口をちゅるり、と吸い上げて空却は口を離した。
「おしまい」
 獄の視線がようやく空却へ向く。
「しゃせーしたかったら、せっそーのけつにだせ」
 スマホがソファの上に放り投げられた。空却が思わずそれを視線で追っていると、強い力で髪を掴まれる。なに、と目をぱちくりさせている間に、目の前にちんぽが突きつけられていた。ぶりんと真っ赤に膨れた亀頭の真ん中に、だらだらと涙のように先走りをこぼす尿道口がある。ごしごしごし、とちんぽを目の前で男臭く扱かれ、呆気なく射精する。熱い飛沫が2〜3回に分けて顔にかけられ、空却は呆然としている。
 頭上からは荒い呼吸音が聞こえる。髪を離されたかと思うと、ふぅーーと長い溜息。
「……寝る」
「ふっっざけんな!!」
 舌足らずな怒声が上がる。しかし獄は無視してリビングを抜け、寝室に向かい、ばふん、とベッドに倒れこむ。続いて追いかけてきた空却がベッドによじよじとよじのぼって足元からもぐりこむ。がばっとかけ布団を蹴落とし、獄の腰を跨いで仁王立ちになる。
「テメェだけ、すっきりして、おわりなわけねぇだろ!」
 小さな足で、露出されたままの、まだ柔いちんぽを踏みつける。ぐぐ、とちんぽが反応したとみると、更にぐいぐいと加減の無い動きで踏みつける。
「なあ、ぶちおかせって! ごーほーしょたまんこだぞ!?」
 ぐぐぐ、と小さな足裏で更に大人ちんぽが漲る。天に向けてそそりたったとみると、後ろを向いて、その場にしゃがみ込んだ。獄に尻を向けて短い脚をぴんと伸ばす。小さな片手で合法しょたまんこの入り口をひっぱり、見せつける。
「みて、ひとやのおとなちんぽほしくて、ひくひくしてるの」
 違法マイクにより都合よく作り変えられた幼蕾は、既にほぐれていた。獄は見ないように目の上に腕を置いて無反応である。
 空却は顔の傍にあるちんぽにちゅ、ちゅ、と口付け、素直にむくむく育つそれににやっと口角を持ち上げる。
「びんびんのおとなちんぽ、ほしい……これでこどもまんこ、ぐちゃぐちゃにされたい……」
「…………」
「なあひとや、もうほぐれてるしぬれてるから……すきにしていいから……」
「…………」
「ほーてーねんれいは、じゅうきゅうだからぁ!」
 いよいよ現実的なところを叫び出した声には、泣きのそれが含まれている。もう限界だった。尻が切なくて狂いそうだ。ふりふりと尻を振ってちんぽをおねだりするが、獄は目の上に腕を置いて反応は無い。ちんぽだけがビキビキにやる気に満ち溢れている。
「はいはい、そーかよ……!」
 もう、今度こそ自分でやるしかない。獄の体の上を這い、大人ちんぽを両手で支えて小さなしょたまんこにぐう、と押し付ける。しかし、狭すぎる入り口は、確かにほぐれ、くぱくぱと開閉し、中から透明な液さえもらしているが、大人ちんぽを迎え入れるにはあまりにも狭い。つるり、と亀頭がけつまんこの上を滑って尻たぶを叩いてしまう。
 焦れば焦るほど、熱に浮かされた体は震え、両手でようよう支えられるちんぽを握る腕すらガクガクと震えてくる。
「ひとやぁ……!ちんぽ、はいらん……!」
 とうとう空却の頬を涙が伝う。
「ちんぽはいらん……たすけて……」
 目を腕で覆ったまま、獄が口を開く。
「……子どもとはセックスしない……」
「こどもじゃねぇってぇ……!」
 いよいよヒクッヒクッとしゃくりをあげ始めてしまった。空却はボロボロ泣きながら繰り返し繰り返しちんぽを尻に押し込もうとする。その度に、つるんつるん、と尻コキされるちんぽは一層みなぎり先走りをだくだくこぼしていくのだが、必死な空却は気付いていない。
「ひとや、ひとやぁ……」
 
 ちゅぱっ。

 幼いながらも縦に割れ、ひくつくおまんこが、ようやくようやく尿道口を食む。それだけで限界まで皺が伸びきった合法しょたまんこの入り口は、嬉しそうにキュン♡とわななき、前のしょたちんぽもぴくん♡と跳ねる。
「きたぁ……♡」
 刺さらぬ杭に焦れるような動きで尻を左右に振りながら沈めていく。ぐぷ、ぐぷ、と卑猥な音を立てながら大人ちんぽは確実にこどもまんこを犯していく――
「この、ぺどべんごし」
 涙で目を濡らし、眉を顰め、悦びに口を歪めた歪な表情で、空却は獄への暴言を口にする。
「なにが、“セックスしない”、だ……!ちんぽびんびんじゃねぇか、ロリコン!ペド!へんたい!あほ!」
 こちゅん♡とぶっくり膨れた大人ちんぽの先端と子どもまんこの最奥がキスをする。ひゃあ!と悲鳴を上げて空却の全身がぶるりと震える。前からはほとんどおもらしのようにぷしゃあ、と緩やかな潮を噴いた。
「おとなちんぽぉ……」
 空却は満ち足りたようにうっとりとだらしない顔をしているが、子どもまんこからは大人ちんぽが半分以上はみ出している。空却は手をしっかりと獄の太ももにつけて、ぷるぷる震える小さな足でシーツの上で踏ん張っている。それは和式便所で排泄する姿に近い。
「ぺどじゃない、なら、ぜったい、うごくなよ……」
 そう力ない宣戦布告をして、体を前かがみにさせてかくかくと腰を振り始めた。子どもまんこに大人ちんぽは大きすぎるので、浅めに。だが、しっかり前立腺は潰しながら。
 やわやわでぷりぷりの肉壁を掘削するのはカリ首だけではない。子どもまんこの絞精を受けてでっぷりその身を太らせた竿までもが、みっちり肉壁をこすりあげる。
 いつもとは比べ物にならないくらい大きく感じられるちんぽに、空却はいわゆるアへ顔で口からは舌をこぼし、よだれをだらだらシーツの上に垂らしている。
 しかし、ピストンが弱い。とことん弱い。がくがく震える腰は、上に上がって下がる、の一往復だけで精一杯だ。上にあがる時は内壁がめくりあがって吸盤みたくちんぽに張り付いているし、下げるときはもっとひどい。奥に当たることをおそれて、おそるおそる、じわじわ、コツン、ビクッ!!とようやくようやくの有様だ。
「ぁへ〜〜〜〜……♡♡」
 舌をぶるぶる震わせて喘ぐ。足がつるりとすべったら、と思うと恐ろしくて、獄の太ももを掴む手は跡がつきそうなくらい力がこもる。だめだ、しんどい――空却は恐る恐る、右、左、と膝をつく。そしてヒィヒィと息を切らしながら、目を腕で覆ってピクリともしない獄に哀願する。
「う、うごいて……」
 もう限界だ。こどもまんこに騎乗位は荷が重かった。
「ひとや、ならぁ……ぺどでも、ろりこん、でもいいから……うごいて」
 なんとかシーツに着いた膝も今にも折れんばかりにガクガクしていて、折れたらと思うとぞっとする。

 と、その時だ。肩越しに振り返って見える獄の唇が動いている。
 なにを言っているのか聞き取ろうと、空却はちんぽを挿入したまま「ヒィヒィ」となんとか体を回して獄と向かい合わせになる。前のめりになり、こてんと首を傾げて耳を立てる。
「……たり」
 なんだ、よく聞こえない。
 空却はちんぽがぬるるる〜〜〜と抜けてしまうギリギリまで前に行く。
「あうぅ……」
「動くなつったり、動けつったり……」
 ようやく聞き取れた。と同時に、獄の腕が目の上からどかされる。その目のそばには太い血管が浮かんでいる。怒ってる、とひとごとのように空却は思った。
「いい加減にしろよ、クソガキ」


***


 獄から見て空却は、何が起きたか分からない、というように見えた。顔の半分はありそうな大きな瞳を見開き、喉はヒュッ……と風を切ったような音を漏らす。
 何が起きたか、といえば、簡単である。両手の親指がくっついてしまいそうなほど細い寸胴の腰を強く掴み、ガキまんこに大人様ちんぽを根元まで叩きつけたのだ。いつもよりも薄い尻はたった一回の叩きつけで赤みがさし、思いっきりぶん殴ってきたきんたまの重みにおそれ戦慄いた。
「勝手にぶちこんで、勝手に腰振って」
 言葉の区切りごとに腰を叩きつける。空却の口からは「あ、あ」と細い細い声がその度にこぼれた。
「人のこと、ロリコンだの、ペドだの、」
 くしゃり、と空却の顔が歪み、ボロボロと涙を流し始める。口は大きく開かれ、声もなく喘いでいる。もしくは悲鳴。しょぼしょぼの目を真っ赤に腫らして、鼻水も栓が壊れたようにだくだく流して、ヒィヒィと引き攣ったように喉を鳴らしている。
「いい加減に……」
 ぬるるる〜〜〜〜〜〜とちんぽを亀頭以外引き抜く。しかし、その先端だけで前立腺は平らになるまで圧し潰されている。空却はぶんぶんと首を振る。やめて、やめて、と声無く訴える。
 しかし獄は、もうキレてしまっている。
「……しろよっ!!」
 バチュン!!!亀頭が結腸をぶち抜いて収まる。いや、亀頭だけではない。竿の三割ほどが狭い狭い結腸をぶち抜き、突き当りの柔い肉を蹂躙した。
「カッッーーーー……」
 しょろろろ……と、ぷりんとしたピンク色の幼いちんぽが尿を漏らす。空却は顎を反らし、ハヒッ、ハヒッ、と過呼吸気味になっている。
 だが、構わずに獄は細い腰を固定し、どちゅどちゅどちゅ!!と繰り返し腰を叩きつける。カリ首から根元まで、を長いストロークで一切加減なく、だ。
 柔で敏感な結腸は、いつもなら奥を突いて突いてほぐして、やっと貫ける場所だ。それもその頃には空却は前後不覚になっていることが多い。しかし今日は違う。一突きだけで、カリどころか竿までもが埋まってしまう。
 空却は当然だが一突きごとにイッていて、ばちゅばちゅとはねあがるきんたまで尻を叩かれるたびにぷしゃぷしゃと前から尿と潮が混じったものを噴き出している。空却の意識は完全にぶっトんでいた。
 そんな状態の中でも、本能的に一つの言葉を叫んでいた。
「ごめ、なさい、ごめ、なさい、ごめんなさいィ……♡♡」
 大人を怒らせた子供が言う言葉はこれに限っている。しかし獄は腰を止めない。子どもを犯すその目は血走っている。
 そのころ、ようやっと空却の声が残酷なピストンに追いついてきた。
「アッ、アアッ、アッ、アッ!!」
 ほとんど悲鳴のようなそれを聞きながら、獄の中ではほの暗い征服感が満ち足りていく。
 ふいに腰を止め、挿入したままベッドから下りる。空却を落とさないように、もしくは逃げないように(逃げようがないが)しっかり腰を掴む手に力を入れて立ち上がる。
 ずぷん、と自然と根元までちんぽが挿さり、またぷしゃああと子どもちんぽからおもらしする。床に尿がぱたたっとこぼれ落ちて染みを作る。
 その体位は、いわゆる「駅弁」と名前のついているそれだが、大人と子どもがするそれは傍から見れば酷く歪であった。空却は若干背中を反らした獄の膝に乗るような形になっている。
 空却がヒクッとまた新しい涙を頬に滑らす。
「やめて、やめて“せんせ”ぇ!」
 ピタリ。これから勢いよく思う存分ピストンしようとしていた獄の動きが止まる。
「“パパ”、のがよかった……?」
 それに不審がった空却が、だらだら泣きながらそう伺いを立てる。そのさっきまで呼吸が止まりかけていたとは思えない余裕のある態度が憎らしく、一方ちんぽは更に漲っている。獄の中でプライドと性欲で天秤がぐらぐら揺れる。
「いや……”せんせい”、で」
 性欲の勝ち。
 ぐぽん!!とちんぽを根元まで叩きつける。
「アあッ!!♡♡」
 ぷしゃあ、とその一突きで、子どもちんぽが尿か潮かも分からない液体を噴き散らす。噴き出す際の勢いに負け、暴走するホースのようにちんぽはぶりんぶりんと上下に振れている。
 獄は軽い体を上下に振りしきり、同時に腰も叩きつけた。小さな体を上に引くときは腰も引き、腰を叩きつけると同時に小さな体も下におろす。好き放題に揺さぶられる空却はめちゃくちゃの中でワンワン泣いている。
「やだぁ、やだよぉ」
 ぼこぼこ、と突き入れるたびに薄い腹にちんぽの形が浮かび上がる。
「こわい、こわいぃ……」
「怖くて当たり前だろ。お仕置きなんだから」
「お、しおき?」
「そうだ。ガキの癖に大人様ちんぽゆーわくしたお仕置きだ」
「ゆーわく、してないィ……」
「しただろうが嘘つきめ……噓つきはこうだ!」
 ばぢゅん!!もうかき回されすぎて感覚すら鈍い最奥が更に敏感になるくらい強く一際勢いをつけて突き回される。小さく薄い尻に容赦なくちんぽをグリグリ〜〜と押し付ける、きゅんきゅんきゅんと戦慄くのさえ黙らすような一突きで、強制的に快楽の渦に叩き落とされる。
「ン゛〜〜〜〜ッッ♡♡」
 ばちゅんばちゅんばちゅん!!
 獄の腰は止まらない。それどころか益々勢いを増していっている。まるでオナホールのように軽々上下されることに、空却は今更恐怖感を思い出し始めた。
「やだ、やだぁ!やめてひとやぁ!」
 チッッと獰猛な舌打ちを獄が鳴らす。
「“ひとや”……?先生に向かってなんだその口は!?」
 そう叫び、空却の体をベッドに叩きつけるように下ろす。挿入したままの腰を引き上げて尻を持ち上げ、両の足首を掴んでがばぁと広げる。空却の小さな尻より一回りも二回りも大きい獄の尻が、小さなそこに乗っかるような形になった。種付けに特化した体位だ。ばちゅばちゅばちゅ!!と大きく開いた足をつま先立ちにして獄は腰を振り下ろす。空却は悲鳴を上げた。
「らめ、らめぇ!やめてぇ、せんせい、とまってぇっ!!」
 腰を止めないまま獄が眉を顰める。
「”やめて”?」
 空却は、その自らを見下ろす目の冷たさにヒィッと喉を鳴らす。
「や、やめてくらはい、ごめんなさいぃ」
「じゃあ好きって言え」
「んあ、ん、しゅ、しゅき?」
「そうだ。せんせぇだいすき♡せんせのちんぽだいすき♡ってしろ、できなきゃまたお仕置きだ」
 こんな、散々、オナホールみたいな扱いをしておいて愛を囁けという。暴君にも程がある。ストロークごとに結腸をほじくり返されている空却は既にヘロヘロで、一音紡ぐのすらしんどい。
「しゅ、しゅきぃ……せんせ、だいすき、だからぁ……」
 気に食わなかったようだ。ぬるるる〜〜〜〜、と、ちんぽを亀頭を残して引き抜かれてしまう。次粗相をしたらこれを叩きこむぞ、と脅されているも同然だ。
「もっとちんぽに媚びろ」
 そんなこといわれても……と空却は泣きたくなるが、これ以上酷いお仕置きをされては本当に気絶するまで犯されかねない。
 ふらふらの手をなんとか下に向けて伸ばし、くぱぁ♡とちんぽが刺さっている子どもまんこを広げる。
「くぅのぉ……ガキまんこ、おとなさまちんぽで、ぐちゃぐちゃに、してくらはい……」
「……」
「せんせぇ……せんせいのこと、すきだから、おねがいしますぅ……」
「ちんぽは?」
「ちんぽもすき、ちんぽもすきだからぁ……」
「……で?」
「ちんぽくだしゃい、せんせぇ……」
 うそだ。もうちんぽいらない。でもいらないと言ったら更に酷くされる。
 とんだ拷問じみたセックスだ。ぐぐぐ……と子どもの淫語に反応してどんどん膨れていく亀頭を追い出そうと、排泄する時のように尻に力をこめる。そうしながらも口ではちんぽを欲しがる盛大な矛盾。涙が止まらない。
「いい子だ……」
 足首を掴んでいた両手が離れ、髪をわしゃわしゃと撫でられる。ただでさえ小さな、今はもっと小さな小さな頭は獄の両手で容易く包めてしまう。
 空却は頭をわしゃわしゃと撫でられながら、ホッと胸をなでおろしていた。よかった、なんとか獄の機嫌がとれた――
「ご褒美みるく、ナマ中出ししてやろうな」
「へ?」
 どちゅん!!根元までちんぽを叩きつけられ、きんたまがばちん!と薄い尻を打った。
 そのままばちんばちんばちん!!とピストンされ、獄の両手に包まれた空却の目がぐるんと上向く。
「や、――――………」
 息も絶え絶えでそう鳴いた空却を押さえつけ、獄は益々ピストンのスピードを上げていく。
 今、中出しされたら確実にトんでしまう。ただでさえ結腸にがっぽりとハマっているちんぽに、びゅ〜〜〜と種付けされたら、もう、戻れなくなる。
 空却はガクガク震える両手を獄の頭に回し、ぐいぐいと髪の毛を引っ張る。
「うしょ、うそ、ちんぽいらない、いらない、はなしてぇ……!」
 もう揺さぶられすぎて頭はクラクラするし、視界も定まらない。セットされたリーゼントをぐしゃぐしゃにすることだけが空却に唯一許された抵抗だった。
「うそつき、うそつきぃ……ちんぽ、いらない、のに……なか、やだぁ……」
「そうかそうか」
 ちんぽを追い出そうと尻に力をこめる。しかしそれはちんぽを一層悦ばせるだけに留まった。きゅうん、とぷりぷりの内壁に絞られ、獄が快感に呻く。
「やら、やら、やら」
「ぐっ……!出るっっ」
 抵抗虚しく、がっぽりと結腸がハマった奥の奥に射精される。びゅ〜〜〜……びゅるる〜〜〜〜……と重い重い射精に、空却の両目はいよいよグルンと白目を剥いた。
 子どもまんこの結腸の大半はおちんぽみるくを飲み干したが、少々あふれた部分は収まるところがなく、しぼんだ獄のちんぽとまんこの隙間からじゅぷぷ……と溢れた。尻からザーメンを噴き出す感触が、その日の空却の最後の記憶だ。


***


「――……きろ!起きろ獄!」
 ばしばし!と頭を叩かれる痛みで獄はううと呻きながら目を覚ました。妙にすっきりした腰周りとやけに重い頭に、ああそうだセックスをしたのだそれもかなり熱烈なセックスをしたのだと思い出す。
 だが、おかしい。獄の頭の横で全裸のまま叩き起こす恋人は、もっと小さかった筈……ああそうか、戻ったのか、と得心する。
 やはりこっちの方がいいな、とは口に出さない。その代わり呑気に微笑んでいると、ばしっ!と更に顔面を叩かれた。
「ニヤついてないで小便連れてけ」


 どうやら昨夜結腸を感覚が無くなるまで犯された恋人は完全に腰が立たなくなったらしい。朝から散々頭を叩かれた獄は、背後から空却の体とちんぽを支えて尿補助していた。じょろろろ……と便器に勢いよく尿が排泄される音が、無言のトイレでやけに大きく響く。そんな中、全裸の恋人のちんぽを触っていてもまったくそういう気にならない辺り、昨夜でもう出尽くしたのだなぁと妙に獄はしみじみする。支えているちんぽもすっかり皮がむけていて、昨夜までのかわいらしい面影はない。かわいいが。
「ん」
「ん」
 トイレを流し、手を洗わせ、首に腕を回されたのを合図に横抱きに抱き上げる。廊下を進んで寝室に戻り、空却を横抱きにしたままベッドに腰掛ける。空却の方も下りようとする様子はない。鼻で髪の毛をかきわけて耳にキスをする。
「そういえばお前、ピアスは?」
「ちびになった時いっしょに消えてた。クソ、ぜってー弁償させる」
「おー」
「ところで言い訳はあるかペド弁護士」
 キッと睨まれ、獄は思わずぐうっと押し黙る。
「ねぇよ……」
「いつもより回数が多かった。……子どもの方がええんか?」
「ねぇよ!!」
 流石に声を張り上げる。とんだ誤解が生まれかけていて焦る。
 ちゅ〜〜と鎖骨に吸い付き、跡を残す。
「この重みがいいんだよ」
「ちんぽビンビンだった……」
「お前ならなんでもいいよ……」
 しかし、まだ空却はつーんとしている。よっぽどご立腹らしい。
 獄は悩む。悩んで悩んで悩む。ううと唸るその姿に、空却は不思議そうに首を傾げている。いよいよ獄は口を開き……しかしまた閉じる。いや、と開けて、閉じる。それを三回ほど繰り返した後、言った。
「……愛してる」
 きょとん、と空却は目を丸め――顔を歪めてチッと舌打ちする。
「騙されねぇぞ」
「マジかよ」
 しかし唇にチュッとキスされた。獄が思わず呆気に取られていると、目を細めた空却が獄の肩に頭を預けて微笑んだ。
「でも、もういっかい」

fin.