可愛いと言われたい

R7.7.30 とある本丸の男士達に会いに行った後の話



祝賀祭、いつもならまんば先輩概念で行ってた所を、まんばくんの祝装に合わせたコーデを組んでいたから、まんばくん的にはどうだったんだろうって気になって。
昨日の夜は「どう?」としか聞かなかったから、「よく似合ってるぞ」とは言ってくれたけど、それいつもなんだよなぁと。好きなひとに可愛いって言われたい気持ちは私にもあるわけで、でも今までまんばくんに期待して何度予想外の言葉をもらったか。これは聞き方を変えるしかないと腹を括って、恥ずかしい気持ちを抑えてまんばくんに話し掛ける。

「ねぇまんばくん、……可愛い?」

自分で聞くのはどうなんだと思いながらも、そう聞いた私に一瞬面食らった顔をしたまんばくんは、しばらく目をぱちくりさせた後、その目を細めてフッと笑った。

「俺に合わせてくれたんだろう?…一段と綺麗だ、普段は見られない姿だからな」
「ぅ、え」

可愛いじゃなかったけど、不意打ち過ぎてろくな言葉が出てこなくて、ただただ顔を赤くするしか出来ない私に、まんばくんはさらに続ける。

「長義に先を越されたのが悔しいがな」

確かに、このワンピースもちょぎくんと名古屋に行った時に着たやつだし、髪を自分で巻いたのもその時が初めてだった。でも、前から考えていた組み合わせで、どうしても今日スーツのまんばくんと合わせたくて、髪もまんばくんに合わせようと買ったリボンに、合わせたら可愛いと思うって友人にもらった花の髪留め。まんばくんのことしか考えてない今の私を目の前にして、私よりもちょぎくんを見てるまんばくんにムッとする。

「……でもコーデ考えてたのはまんばくんのが先だよ、髪もめっちゃおしゃれにしてもらったし」

口を尖らせて言う私に、また目をぱちくりさせたまんばくんはおかしそうにくつくつと笑う。

「…そうか。髪は本当にすごいな、何がどうなってるのかわからないが…この花とリボンも良いな。俺に合わせてくれたと一目でわかる」
「…!ね!めっちゃ良いよね、この花もらったんだ!」
「ああ、主の黒い髪によく映える。……可愛い、というやつだ。髪を綺麗にしてもらって嬉しそうにしていたあんたもな」
「え」
「髪、崩す前に触れても良いか」
「ぁ…、う」
「許可は取ったぞ」

まだ良いって言ってない!そう言おうにも、嬉しそうに巻いた髪を指でくるくると梳かれるから、真っ赤になった顔を見られないように俯くしかなかった。なんなの、楽しそうに笑っちゃってさ、明日ちょぎくんに報告してやる!


春曙