マボロキに一目惚れ - mha
仮免講習にイケメンがいたとほくほく顔のケミィに、あんたはそんなこと言ってる場合じゃないけど一体どんくらいのイケメンだったのよと聞いてみると個性で具現化して見せてくれた。いつもの少女漫画テイストでありながら見紛いようのないイケメンに、私は息を飲む。
「えっめっちゃかっこいいじゃん…私も次の講習着いて行きたい」
「ちゃけば連絡先もゲットしてたりして〜」
「ねえ!合コンセッティングして!!」
「合コンしてみたいけどーとりま勉強会ってことでよろぴ」
ケミィに早速連絡をとってもらって、その次の講習のあとに勉強会という名の合コンが開かれることになった。ケミィと私と夜嵐と幻の彼という不思議なメンバーだったが、やっと会えた実物の彼はケミィの幻の何倍もかっこよかった。
「一目惚れしました!付き合ってください!!」
「マ?速攻すぎウケる」
「まだ轟自己紹介もしてないぞ!」
初対面の一言目がそんなものでも、轟くんは動じずにこう言った。
「でもそっちの学校、異性交遊禁止なんだろ?」
「たしかし。バレたらヤバいよー」
「…じゃあ、卒業するまで待っててくれる?」
「おお、よくわかんねえけど」
「俺も轟の親友になりたいっス!!」
よくわかんなくても了承してくれるのかと思いつつ、私は夜嵐とバチバチと火花を散らす。ケミィは本気ではないようだったので安心していたのに、まさかこんなライバルがいるとは。絶対夜嵐より先に轟くんと仲良くなってやるんだから!