▼2019/05/20:狗巻棘
「かみのけ綺麗 さらさらだねぇ」
階段に座って訓練しているみんなを見ている狗巻くんの髪に触れる
本当にサラサラだ、怖い、トリートメント何使ってるんだろ
隣に腰掛けてじっと見つめる
「ツナマヨ」
「わたし?わたしのは駄目だよ、パサパサ。可愛そう…」
チリチリと毛先をあわせ髪の毛同士を擦り付ける
ふわり と風が吹いて髪の毛が舞った。
狗巻くんが私の髪の毛を一束掬う。
「?」
「……」
狗巻くんは、私の髪の毛を敬々しく口元へ運び軽くキスした。
瞬間、身体中の熱が顔に一気に集まる感覚に襲われた。
「しゃけ」
口元は見えないけれど目尻が下がっているからきっと笑っているんだと思う。
狗巻くんの頬も少し赤いから、相当勇気のある行動だったろう、みんなもいるし。
「……見られたかな」
「おかか」
気にしないで と言っている気がする。
「そっか、じゃあいっか」
二人の間を温かい風が通り抜けた