あれから数日が過ぎた。
いつでも万事屋に来ても良い、と言われたが迷惑と思われても嫌だし、素直に行く事が出来なかった。その間はお妙さんのお手伝いや、家事をして過ごしていた。お使いの途中、どこかで銀さんに会えるといいな。なんて思っていたけど、やっぱり会う事なんてなかった。
「なまえさん、明日は予定ありますか?」
夕ご飯の時に新八君に言われた。
「明日は…特に何も無いですけど」
そう言って、お妙さんに目線を向けると、「万事屋で何かあるの?新ちゃん」とお妙さんが代弁してくれた。
「明日、燃えるゴミの日なんです」
「それが?」
「なまえさんに是非お願いしたい事があるんですが」
ゴミ出しの手伝いだろうか。
「そんなにいっぱい捨てる物があるんですか?」
「えぇ、それはたくさん」
「一体、何を…」
そっと箸を置いた新八君は深妙な顔で私を見た。お妙さんも少し不安そうな顔をしている。
「それは…
ジャンプです」
「ジャンプ…ですか?」
「えぇ、ジャンプです」
新八君はクイッと眼鏡を上げた。銀さんはジャンプを溜め続け、最終的にはそのジャンプを加工してベッドにするという。それを聞いたお妙さんが「頭狂ってるわね。なまえちゃん、阻止してあげて」と、万事屋に行く様に話は進んでいった。
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