私は話せる範囲の事を話した。…違う、信じてもらえる範囲の事を話したのだ。

自分の名前はわからない事、
どこから来たかもわからない事、
誰一人として覚えている人がいない事、

そう話せば、みんなの辿り着く答えは一つだった。


「…記憶喪失か。神楽、お前と一緒で色が白いみてーだが」


神楽と呼ばれた彼女はその一言で何が聞きたいのか理解した様だ。


「夜兎じゃないアル。普通だったらもう傷は治っているはずネ」


「そうか…」












「あの、ごめんなさい…」


こんな事になるだなんて。困らせる事をしたかった訳じゃないのに。


「いや、あんたのせいじゃねぇよ。ここがどこか知ってっか?」


涙が零れ出しそうな私に降ってくる優しい声


「ここは万事屋。困ってる人を助ける場所なんですよ」


眼鏡をかけた男の子も優しく語りかける


「そうアル{emj_ip_0792}気にする事なんてないネ{emj_ip_0792}」


ウキウキした様に話す女の子


「あんたは何も心配しなくていい」




「万事屋 銀ちゃんにお任せあれ{emj_ip_0792}」



3人は同時にそう言ってくれた。



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