山崎退の監察日記 その4









大変だ、大変だぁー{emj_ip_0792}

やっぱり俺は間違っていなかった{emj_ip_0792}あれは…あれは絶対になまえちゃんだ{emj_ip_0792}局長に早く報告を{emj_ip_0792}副長に話す前にひとまず局長からの判断を仰がねば…{emj_ip_0792}







ダダダダダッ{emj_ip_0792}

スパーン{emj_ip_0792}




「局長ぉぉぉ{emj_ip_0792}事件ですぅぅ{emj_ip_0792}…あ。」








入室許可も無しに開けた襖の向こうには局長である近藤さんと…土方さんが向かい合わせに座っていた。




「あ、失礼しました。」



「オイ、こら待て」




ヤバいと思って瞬時に振り向き廊下に出ようとしたがダメだった。だって副長が居るもの。俺の真後ろに立って後頭部に刀突きつけているんですものぉぉぉぉ{emj_ip_0792}



「何の事件なんだ?山崎ぃ?俺にも詳しく教えてくれよ」



後ろ襟を掴まれそのまま局長の部屋へと連れ戻されてしまった。



「おぉ{emj_ip_0792}ちょうど良いところに来た山崎{emj_ip_0792}今な、新作の真選組ソーセージの試食をトシにお願いしようと思っていたんだ。山崎、お前も一緒にどうだ?ん?」



そう言って新作のバジル風味の真選組ソーセージを俺に手渡した。



「あ。ありがとうございます」



「隊務で忙しくて大変だろうからな。後日、400字詰原稿用紙3枚程度に感想を纏めて俺に提出してくれ」




いや、そっちの方が大変だよ。え?てゆーか3枚も?このバジル風味1本で1200文字も?無理じゃね?




「ところで何で作文の書き始めの一マス目は空けないといけないんだろうな?トシ、知ってるか?」「いや、知らねぇな」どーでもいいよ、この会話{emj_ip_0792}何しにここに来たのか忘れちゃったよ。…マジ何なんだっけ?



「ところで山崎。何か用があったんじゃないのか?」



あ{emj_ip_0792}そうだった{emj_ip_0792}副長も居るけど、この際仕方がないか。「実は…」俺はあの日なまえちゃんらしき人を初めて見た日から遡って、起こった事を全て隠さず話した。









「…以上です」




最初は信じられないと言った2人の表情も最後には真剣な物へと変わっていた。



「…トシ。どう思う?」



局長は副長の意見を待った。



「山崎。…それは本当になまえなのか?」




「間違いありませんっ{emj_ip_0792}俺だって…俺だってずっとなまえちゃんと行動してきたんです{emj_ip_0792}間違うはずがありませんっ{emj_ip_0792}」


俺は無意識に感情的になっていた。その場で立ち上がってそう叫んでいたんだ。俺を見て2人は目を見開いていた。


「すいません…つい」



「いや、いい。いいんだ。俺が悪かった。…だよな。一緒に居たんだ。俺も同じ事を言ってたはずだ」



副長は何故か穏やかな顔つきになっていた。それはきっとこの今まで何も手掛かりもなかったなまえちゃんの事が例え悪い方向であったとしても分かって良かった。と言う副長の気持ちの表れなんだろうと俺は思った。




戻る
ALICE+