山崎退の作戦会議 その2







「あのビルの所有者は華佗だ。奴が関わっている可能性を信じてみてはどうだろうか」



近藤さんがそう言うと「他に手掛かりが無いんだし、その線を調べてみましょうや」と沖田さんも賛同した。土方さんも無言で頷く。



「よし{emj_ip_0792}では山崎、華佗周辺の情報を探れ。一応あの日賭博場に居た客どもの素性も探ってくれ。…あの日あの時、あの場所に居た誰かと関わりがある事は間違いないはずだ」



「ラジャー{emj_ip_0792}この山崎退、真選組の名にかけて必ずなまえちゃんの情報を手に入れてきますっ{emj_ip_0792}」




よぉーし{emj_ip_0792}なんかヤル気が出てきたぞ{emj_ip_0792}
俺は局長の部屋を退室して、部下を集合させた。今回の件を伝え、情報を探る様に命令を出す。やっと…やっと手掛かりが見つかりそうだ。俺も仕事に取り組むべく足取り軽く屯所を後にした。




「あ〜の日、あ〜の時、あ〜の場所で君に会〜えなかぁったらぁ〜♪」




あれ?なんで俺はこの歌を歌っているんだろうか。ま、そんな事どうでもいいっかー。





















あれから各自がそれぞれに調べた。とは言ってもやはり向こうも向こうでそう簡単には尻尾を出さない。しかし、なまえちゃんをあのビル付近で目撃したと言う情報が多数あった。俺たちはそれに賭けるしかなかった。局長からの提案で違法賭博に手を出しているのは確実なのでそれに対しての捜査令状を出し、別部隊がその間にビル内を調べるという作戦に至った。怖いのがそのビル内を調べる部隊が沖田隊長率いる一番隊ってのが恐ろしい。沖田隊長本人は「俺に良い案がありまさァ」とか言ってたけど、あの人の考える事はまず普通じゃないからね。何するのか教えて下さい、って言ったら、「当日のお楽しみだゾ♪」ってウインクされた。やらかすよコレ。絶対何かやらかすって{emj_ip_0792}そんなこんなで作戦当日。俺たちは揃って今、華佗の目の前に立っている。





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