私の脳みそは土方さんと土方さんに対するエロでできている







「って事なの。どー思う?」


相談する相手間違ってんじゃね?って思いながらも、この気持ちを誰かに聞いてもらいたい自分が居たんだろう。案外驚いた事に源外のおっちゃんは話を遮る事もせず、真面目に私の話を聞いてくれた。


「でもおめぇ、そんな事があっても鬼の副長の事を考えちまうんだろ?その時点でもう答えは出てんじゃねぇか。悩むっつー事はどうにかしたいから悩む訳であってなぁ」


「そう。それよ、それ{emj_ip_0792}何とか土方さんの気持ちを私に向かせたいって考えてるって事は諦めてないって事だよねー。ふむふむ。ふむふむふむふむふむふむふむ…ってえええぇぇぇ{emj_ip_0792}な、何で私が土方さんが好きな事を知ってんの{emj_ip_0793}」


…{emj_ip_0793}エスパー{emj_ip_0793}源外のおっちゃんエスパーやった{emj_ip_0793}


「おめぇバカか?俺だけじゃなくて多分歌舞伎町全員が知ってっぞ。あんな行動してたらそら聞かんでも分かるわい」


あ、もうバレちゃってる感じ?私の中では結構抑えめにやってたつもりだったのにもうバレちゃってるワケね。あっそう。


「で、結局のとこどーしたいんじゃ」


…欲しい。土方さんが欲しいよ。心が手に入らないなら体だけでも。…ふふ、ふふふ、あの仕上がった胸筋、汗の滴る男らしい首筋、完璧な深層筋、お風呂中にこっそり覗いて拝んだお尻の割れ目。たまらん{emj_ip_0792}土方さん、たまらんっすわー{emj_ip_0792}
フゥーーー{emj_ip_0792}


「つー事で、土方さんの体を頂きた…じゃなくて、土方さんの心を私の物にするメカ的なやつを作って{emj_ip_0792}」


「出た、本音出たよコレ。怖い怖い怖い。つーか、俺はドラえもんじゃねーし。そもそもそんな物作れてたら今ここハーレム状態だし」


「でーすーよーねー」


そうだよねー。そんなモンあったらとっくにおっちゃんに奥さんとか彼女とかいるわな。座っている椅子の背もたれにもたれ掛かる。年期が入っているからバキバキと音がして腰をやられそうになった。おっちゃんは手を顎において何かを思い出している。その様子をしばらく見ていると、「思い出したぞ{emj_ip_0792}」と言い出した。


「何を?」


「メカ的なモンじゃねーけどな、吉原に人の心を虜≠ノする薬があるって話だ」


「それは白いお粉≠ネ的な?それともいただきます{emj_ip_0792}≠フ方?」


「どっちも違うし、そっちの虜≠カゃねー。俺も聞いた話だから本当かどーかは分からんが、所謂惚れ薬みてーなモンだ。名前は確か…







愛染香だ」



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