彼のみぞ知る







「あっ…沖田く…ん、そんなに乱暴にしないで」


「痛い?あんた、大きいヤツ初めてなんですかぃ?」


「うん…こんなにおっきいの初めて…ねぇ、優しくして」


「嫌って言ったら?その痛がる顔スゲーそそられやす」


「ダメ…あっ…」












私は今、沖田君に…











頭に出来た超大きいタンコブを触られている。


「ほら、近藤さん、見てくだせぇ。これ超デカイでしょ?」


「あ、本当だ」


どれどれ?と、他の隊士達も私の頭に出来ているたんこぶを見に来る。沖田君は私の髪の毛をうまく掻き分けてたんこぶを見せていた。私はと言うとあれから会議に呼ばれ、今こうして皆に囲まれている。


「おい、総悟。お前何があったか知ってんだろ?」


〜♪〜♪


「ヘッタクソな口笛吹いてんじゃねぇよ!まともに音出てねーんだよ!」


「そうだ、総悟。俺はてっきりなまえちゃんが心を入れ替えたものだと思っていたが、さっきのトシに対する態度を見ておかしいと思った。ありゃ、何だ?なまえちゃんは一体…」


近藤さんは胡座をかいて、深妙な顔つきをしている。別に私は普通なんだけどな。


「…なまえさんが悪いんでぃ」


「ん?私なにか沖田君に悪い事しちゃった?」


「…俺はハメられるのは嫌いなんでさぁ。ハメられるより、ハメたい方なんです」


「ごめ…私知らずに沖田君をハメようとしてただなんて」


「…この会話聞いていると…勲、ムラムラしますっ!!」


「ちょっと近藤さん、ちぃーとばかし黙っててくんねぇか?」


そう土方さんに言われて近藤さんは落ち着きを取り戻した。そーいえばどうして沖田君は私にたんこぶがある事に気付いていたんだろう。私の言動がおかしいと皆が言い出して、「原因はコレです」と、たんこぶを教えてくれたが…


「しかし、たんこぶだけでこうも変わるもんかねー。打ち所が悪いとかじゃ…医者に見せなければ…!」


「近藤さん、その必要はありません」


「何故そう言い切れる」


「お前何が起こったか全部知ってんだろ?全て吐け」


「じゃ、土方さんが俺に土下座して靴を舐めるって事で全て話しやす」


「テメー殺すぞ」


そう言うと沖田君はしぶしぶその日何が起こったかを話し出した。


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