【特務司書】海音海月

「やあやあ皆さん、初めまして。そして聞いて驚け、見て崇めよ、僕こそがこの図書館にて特務司書に命じられた選ばれしアルケミスト、海音海月なのである! ──くーちゃんって呼んでもいいよ!」

【名前】海音海月(Kurage Umine)
【年齢】20
【血液型】AB
【身長】155
【体重】40〜43(時折40を下回る)
【特技】速読、合理化
【苦手】運動、人との接触
【好き】紅茶、甘味、酒、もふもふ、人外、文字、芥川龍之介
【嫌い】人間、普通、からいもの、大人
【一人称】僕
【二人称】貴方、君、(ごくまれに)お前
【初期文豪】織田作之助


【特記事項】
 常にサイズの合っていない、袖がだぼだぼのダークスーツを着ている、行動や言動が子供っぽい特務司書。バッジは左胸のポケットにつけている。本名は稲羽穂吉。普段は偽名を名乗って生活している。
 右目は前髪で隠しており、覗き見ることができない。本人曰く「泣きボクロを見られるのが嫌だから隠している」。
 八重歯ゆえ、あまり大きく口を開いて話そうとしない。はきはき話すと口内が惨事になるらしい。
 マジョリティーにあえて敵対するような物言いをする気質であり、「普通」や「常識」など、世間一般的な枠組みを嫌っている。たとえ大多数に「こうしろ」と責められたとしても、本人が納得しなかった場合は断固として従おうとしない頑固な一面がある。
 不特定多数の文豪を「父」として執着する傾向が強い。それに外見は伴っていないらしく、新美南吉のことすら父と呼び慕う光景が伺えた。
 幸田露伴が転生するまでは多の文豪を「兄」として認識していたが、彼が来てからは彼だけを「兄」と認識するようになった。
 文字を操り独自の世界を展開する文豪のことを神聖視、敬愛しており、中でも芥川龍之介を唯一絶対神として崇拝している。その傾倒ぶりは他人から見ると異常にとれるほど。
 一方で、通常の人間に対しては無礼極まりない。興味を引かれない相手に対しては悪びれた様子もなく「どうでもいいものはいつまで経っても覚えられないんです」等と毒づく。
 態度こそ子供のようだが内面は理性的かつ合理的で、仕事とそうでない際のスイッチがはっきりしている。感情に任せた選択をする事を「格好の悪いスマートでない行い」と強く感じており、感情的な物事を嫌悪の目で見る節がある。
 精神的に不安定な面があり、森鴎外が主治医として監視している。過去の出来事が関係しているようだ。
 肉体的接触を極度に恐れている。指が触れるだけでも抵抗があるらしく、特に男性に触れられることを避けている様子を受ける。逆に言うと、ある程度接触できる関係=打ち明けた仲、に進展したということになる。
 とある秘密を抱えている。



【サンプルボイス】
「おいおい、僕は特務司書だぜ? 偉いんだぜ? 少しは褒めてくれよ」
「ぱぱー! ぱぱー! 僕と遊ぼう! 僕で遊ぼう! ねえねえ!」
「文字はこの世に無くてはならないものだからね。これからも大切にしなきゃあいけないのさ」
「うんうん、いいよいいよ。文豪だからすべてを許します! お好きにどうぞ!」
「大人は嫌いです。僕は大人になんかなりたくない。だから僕はお酒の飲める子供なんですよ、ここ重要」


「……知らないままでいてくれ、頼むよ、なあ。本当の僕を見ないでおくれよ」
「そもそもお前らはなんなんだ。僕がお前らに何をしたって言うんだ。普通じゃないのがそんなにいけないことなのか。くそ、不愉快極まりないな」

「僕にとって芥川先生は全てなんだ。僕の神様を愛さなくていいなんて言わないで。僕からを奪おうとしないで。貴方のその言葉は恐らく善意から来るものなのでしょうが、僕にとっては傲慢な凶器そのものなんです。愛する自由を僕から取らないで、後生だから。……お願いだよ」
「やめろ、返せ、どこでそれを取ったんだ、僕の性別を知ってなんになるって言うんだよ、なあ、返してよ、僕が本当はだなんて秘密を握ってそんなに楽しいのか、おい、やめろ、やめろ、やめてよ、……やめて、くださいよ……」


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