フォーマルハウト  






「……やあ、お前が噂の有機物か。無機物だらけの世界へようこそ」
「へへ、不細工な翼だろ。みんなみたいに飛べないんだ、これじゃあ……」
「お、おい待てよ、僕をひとりにする気か?そんなの許可した覚えないぞ」

「ま、待てってば、ちょっと……ひ、ひとりにしないでよ……寂しいのは嫌いなんだ……」

【名前】フォーマルハウト(Fomalhaut)
【真名】星宮 みのる(Minoru Hoshimiya)
【性別】おとこのこ
【年齢】22
【死因】首吊りによる自殺
【星位置】左眼
【一人称】僕
【二人称】お前、(親しい相手には)君

【詳細】

 秋の夜空に一体だけで輝く一等星のおとこのこ。偏屈屋な上にひねくれ屋で、へそ曲がりで素直になれない性格。誰に対しても風当たりが強い態度をとる。本人もそのことを憂いており、本音を言えないことに悩んでいる様子を見受ける。
 前世から血の通った家族であるラカーユ9352に懐いており、兄貴分である彼には比較的素直に接することが出来るらしく柔和な笑顔を見せる場合が多い。
 前世で唯一の家族に先立たれたことが根深いトラウマになっており、孤独を病的に嫌う傾向にある。すぐに泣く寂しがり屋。
 背中から一対の翼が生えているが、飛ぶことが出来ない。コンプレックスのようだ。
 尻尾に通された赤い指輪はこの世界に生まれた時から身につけているものであるが、「前世で誰かに貰ったもの」という事実しか記憶にない。
 好きなものは甘い食べ物と書物。態度こそ刺々しいが内面は人懐っこいので物にすぐ釣られる。兄の心配の的でもある。目に見えたお世辞にも釣られる。ちょろい。




「ま、まあお前がそこまで言うなら協力してやらんこともないとも。ふふん」
「此処では僕が先輩だから、無機物になりたてのお前はちゃんと僕の後ろに着いてこなきゃダメだぞ」
「兄さんはいい人だよ……ううん、いい人ではないんだろうな。い、いやでもいい人で……うーん?」
「うるさいな……僕が何しようがお前には関係ないだろ、放っておいてくれよ」
「ああ、もう。なんで可愛げのないことしか言えないんだろう、嫌になる……」

「南の秋空で孤独に輝くのがフォーマルハウトなんだって、昔誰かが言っていたっけ。皮肉にも程があるね……」
「指輪……ああ、尻尾のやつか。残念なことに、覚えていないんだ。貰い物なのは間違いないんだけど」
「へへ、君の前だと素直でいられるや……いつもこうなら良いんだけどね。困ったものだ」



「──兄さん、どうして」




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