
「俺があのホシノコサマだなんて、どうにも実感が湧かないなぁ」
「こんばんは、隣に座っても良いかい? 独りだと色々考え込んでしまってね。……いや。一つ星かな、この場合?」
「これでも元内科医だ、そこそこ頼りにはなるだろう。ほら、口を開けてみなさい」
「……今でも愛しているよ。たとえ彼女が俺を憎んでいたとしても、その事がきっかけで命を絶ってしまったのだとしても」
【名前】アルビレオ(Albireo)
【真名】星ヶ峰 忠(Tadashi Hoshigamine)
【性別】おとこのこ
【年齢】30
【死因】恋人による扼殺
【星位置】左手の肉球
【一人称】俺
【二人称】君
【詳細】
夏の夜空に爛々と輝く三等星のおとこのこ。伸ばしっぱなしの前髪から覗く蠱惑的な桃色の瞳は、自ずと人の目を吸い寄せる。本人は全くの無自覚であるが、この瞳にただならぬものを感じ彼を避ける星も少なくない。
生前は内科医として勤めていた普遍的な町医者である。しかしながらワーカホリック気味なところがあり、私生活よりも仕事を優先する気が強い。今もその傾向が見られ、星の子の務めそのものに対する自己の感情はさておき、ミーティアからの問いかけがあると我先にと食らいつく。
結婚を前提に交際していた最愛の恋人がいたが、仕事にかまける彼に対して堪えきれなくなった感情が吐露し、衝動的に殺害する悲劇を引き起こしてしまった。直後に後追い自殺という形で彼女自身も命を絶っており、アルビレオはこの一件に関して悔やんでも悔やみきれない悔恨の念を抱いている。
喫煙者だったが恋人が喘息持ちだったため禁煙した。口寂しい理由で棒付きの飴玉をよく頬張る癖が抜けない。
「仕事はいいものだよ。何も考えなくて済むもの」
「社畜上等。……あー、これあの子の前で言ったら怒られたっけなあ」
「おじさんは飴が好きでね、いつも持ち歩いているんだ。おひとついかがかな? フレーバーもご覧の通り選び放題です」
「俺はみんなと仲良くしたいんだけどなあ。どうしてこうも避けられるものかと……」
「そろそろ前を向くべきなのは分かっているんだけど、こんな俺をちゃんと愛してくれたのはあの子だけだったからなあ」
「うーん……俺に恋愛相談はおすすめしないかな。ほら、失敗して今に至ってるようなものだし?」
「医者なのに煙草吸ってたの、だって? ──あはは、そこ突かれると如何ともし難いなあ。大人らしくはぐらかしてもいい?」
「仕事と私どっちが大事なの、ってセリフあるじゃない? あれ酷い質問だよね、そもそも君が大事だから仕事してたのに」
「恋は病って言うけど、個人的見解を述べると違いないなあと思うよ。現に俺は今も、……彼女に心を巣食われているままなんだから」
「(それでも俺は、)──愛してるよ」