レグルス  





「……あまり誰かと一緒にいたくない。お、俺はこれで。失礼」
「あ、貴方が当たり前に感じていることが、誰かにとっては特別なものなんだよ。実感が湧かないだろうけど」
「伸ばす手も駆け寄る脚も俺にはない。だから奪うだけの話だ」

「──死体漁りのレグルスは俺のことだよ。何か用?」



【名前】レグルス(Regulus)
【真名】星野尾 優希(Yuki Hoshinoo)
【性別】おとこのこ
【年齢】22
【死因】轢死
【星位置】項に生えた石
【一人称】俺
【二人称】君、貴方

【詳細】
 春の夜空に静静と輝く、一等星のおとこのこ。一等星の中で最も暗く輝く星としても著名である。
 両腕と両脚のない五体不満足な星。生前は両脚のない状態で生まれたが、腕に障害はなかった。車に轢かれた際両腕が使い物にならない状態であったため、ミーティアの計らいで取り除いたと考えられる。
 星だったものの死体の一部を尾から生える黒い紐状の触手で包むことで、自らの四肢として操作出来る能力を持つ。しかし死体の劣化は止まらないため、定期的に四肢を付け替えなければならない。どう足掻いても死体を漁ることを強いられる為、星の子からはいつからか「死体漁りのレグルス」と不名誉な二つ名を付けられてしまった。
 他者と深く関わることを不得手としており、それは人間のみに関わらず同種族である星の子も同様。一歩踏み込んだ関係に至ることを望まない。そうなることを恐れ、諦めている節を見受ける。
 フォーマルハウトに対して何か思うところがあるようだが……。
 生前は作詞家を目指していたらしく、よく歌詞らしきものを書いている。音楽そのものも好んでおり、何かの歌を口ずさんでいることもある。





「……好きで死体を漁っている訳じゃないよ。お、俺だって嫌だ、死者は弔いたい」
「レグルスって確か獅子座じゃなかったか? なんで俺はヤギなんだろう」
「……歌、好きなのか。ジャンルとか──あ、ああ、いや。やっぱり良い。聞いたところで……」
「……お、俺といたって無意味だよ。話題とか、ないし」
「あんまり喋りかけてこないでくれ。……こ、困る」

「詩を書くのが好きだ。それをメロディーに乗せると、世界は途端に鮮やかになる。それがたまらなく好きだ。人だった頃も、……今も」
「俺といたら君まで変な二つ名をつけられそうで気が気じゃない。な、なんか、嫌だろ。そういうの」
「誰が悪いとか何が被害者とか、そういった話がしたいんじゃない。ただ俺は、あの時の熱情も思い出も約束も、忘れてほしくはなかった。たったそれだけの、よくある話だ」

「かつて共に同じ夢を追いかけた、親友と呼べる人がいた。ま、まあそいつは俺のこと全く覚えてないみたいだし、なんなら俺があげた指輪のこと勘違いして運命の人を探すキーアイテムにしてるし、今となってはムカつくだけの存在なんだけどな。──本当、どうしようもなく虚しい、空気を食むようなよくある話が、俺にはあったんだ」





「きっと全て、雲を掴むような話だった」




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