アルデバラン  





「あー……働きたくない。あと五分だけ寝かせてくれぃ」
「小生ダラダラするのだーいすきぃ。仕事はキラーイ」
「だらしがない? みっともない? それ、君の主観だろ?」

「俺は俺の望むままに生きたいだけだよ」


【名前】アルデバラン(Aldebaran)
【真名】星崎 龍太朗(Ryutaro Hoshizaki)
【性別】おとこのこ
【年齢】28
【死因】首吊りによる自殺
【星位置】尾てい骨付近に生えた石
【一人称】小生、(素は)俺
【二人称】坊ちゃん(お嬢ちゃん)、(素は)君

【詳細】
 冬のダイヤモンドを構成する一等星のおとこのこ。出不精で怠惰、体を動かすことが嫌い。カペラの実の兄でもある。
 頬の毛は寝癖でボサボサになっており、整えてもなかなか直らない。もっとも寝癖がついているのは、頬だけに限らないのだが……。
 このような体たらくではあるものの、星の子としては珍しく職を与えられている。それは既に死んでしまった星達を銀河団へと導く「送り屋」であるが、本人はこの役目をあまり快く感じていない。
 カペラよろしく眼窩に光のような眼が灯っている特殊な目を持つ。また口も異質で、常に三日月型の半笑いを保っており開くことはない。というよりも、開けない。
 一見いい加減な態度が目立つものの、生前は絵に書いたような真面目人間だった。それが災いして己の内に不平不満を溜め込み、そして取り返しのつかない過ちを犯すこととなった。
 本人はその事を常に悔いているようで、一人でいる際は腕を引っ掻くなどの自傷行為を行うことが多々ある。



「小生のことが気になるのかい? こいつぁ参ったなぁ、じゃあ昔話から……いんや、やっぱ面倒くさいからやめた」
「お嬢ちゃんも一緒におねんねしようぜ、此処ひんやりして気持ちいーの。おじちゃんのおすすめスポット」
「……あー、カペラには良くしてやってくれ。──いい子なんだ、自慢のきょーだいさ」
「星にも死の概念は存在する。君が今見ている星も、もしかしたら既に死んでいるかもしれない。……そう思うとやり切れないよね」
「…………んぁ、なぁに? うとうとしてて聞いてな……ふぁ〜あ、眠い……」

「小生の星位置が何処か気になるのかい? そりゃあもう、普段は服で隠れてる所にあるのさ」
「坊ちゃんはまだ若い。その判断は早計だと思うな。小生に言わせてみれば──なんの話してたっけ?」
「ごめんよ、ごめん……本当に……俺は最低だ。……生まれ変わるのはあいつだけで良かったのに、どうして俺まで」

「はは、へへへ……俺に関わるといいことなんてないさ。俺は見ての通り褒められた星の子じゃないのよぉ、分かったらおうちに帰んなさい」



「ああ、ごめんよ……俺は取り返しのつかないことをした。だからこそ置いていけない」




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