
「ご機嫌よう有機物諸君、星が住まう世界へようこそ」
「みんなして私を除け者にするなんて……ひどい話があったもんだ。傷ついてしまうなあ。冗談だけど」
「うーん、どうもこの姿に成ってからみんな冷たい気がする。晴れ晴れとした気持ちなのだが──え? 生前とはまるで別人? ……そうだろうとも、生まれ変わったのだから」
「ああ、……ああ! 赤い糸が結ばれていないのならば結び直せばいいだけのこと! 私はただ君を愛しているだけだ!」
【名前】シリウス(Sirius)
【真名】星ヶ滝 名央(Nao Hoshigataki)
【性別】おとこのこ
【年齢】34
【死因】揉み合いの末の刺殺
【星位置】胸付近に生えた石
【一人称】私
【二人称】君、(気まぐれで)貴方
【詳細】
おおぐま座運動星団に所属する中年のおとこのこ。現状星の子で力が抜きん出ているのも彼である。誰よりも何よりも大きく輝く一等星として第二の生を受けた。
しかし振る舞いはその身に合わず自己中心的な部分が強く出ることが多く、また他者に必要以上に干渉しない非情な面も大きい。良く言えば合理的。
他人をからかって弄ぶ嗜虐的な一面も持つ。本人はあくまでじゃれているだけだが、時折本質を突いて悩みの種を大きくすることも。
常に笑顔を保っていることもあり胡散臭いと評価されることも少なくはない。本人はそれを不服に感じているようだ。
生前は文武両道、才色兼備で誰からも好かれる世渡り上手だった。しかしある女性との出会いが彼の人生を大きく狂わせてしまう……。
毒蜘蛛として転生した己の醜さを理解している。が、他の星の子のように立派な翼があるわけでもない点に置いて劣等感を抱いており、その事を悟られず傲慢な振る舞いをしている節がある。
「優秀なのは生前と何ら変わらないとも。妬まれても困るな」
「どうだろうね……私、別に彼と特別親しい訳じゃないし」
「見ざる聞かざる言わざる、を徹しようじゃないか。その方が賢明だろう?」
「あーん! 寂しいなあ悲しいなあ! ちょっとくらい乗ってくれたっていいじゃないか!」
「好きに言ってくれるね……私も感情を持った星の子だから、傷つくんだけどな。まあどうでもいいか……」
「報われない恋をするくらいなら、この手で終わらせてしまった方がよろしい。私は生前そうしたよ」
「私を殺すかい? 得策とは言えないが、止めはしないよ。得策とは……言えないが」
「毒蜘蛛とはなんともまあ。……シリウスの名が泣くだろうに、こんな姿。先代に申し訳ないね」
「別に生まれ変わりたいわけじゃなかった。あのまま死ねるならそのままで良かったんだ。ああでも……愛し合える関係ってどんなものなんだろうね、私まだ知らないんだ。面白い話だろう?」
「嗚呼、貴方はなんていい人なんだ……おかげで死ぬ手間が省けたよ。ありがとう……」