「ぼくはポラリス、北極星だよ。星に疎い有機物でも聞いたことくらいはあるんじゃないか?」
「……殺せばいいのでは? おまえに出来ないんなら、ぼくが請け負うよ。ぼくは殺し屋だからね」
「寒がりなんだ、せめてウシャンカとマフラーだけでもさせろよ。……ウシャンカを知らないのか? この帽子のことだ」
「きみといると頭の中が煩くて仕方ないんだ。きみを殺したらこの声は止んでくれるのかな? 試させてくれよ」
【名前】ポラリス(Polaris)
【真名】マルク・イヴァノヴィチ・ズヴェズダー(Марк Иванович Звезда)
【性別】おとこのこ
【年齢】38
【死因】銃殺
【星位置】左手の甲に生えた石
【一人称】ぼく
【二人称】きみ、おまえ
【詳細】
北極星の位を授けられている、こぐま座で二等星のおとこのこ。とても寒い国の生まれが影響してか寒さに敏感で、いつもウシャンカと分厚いコート、マフラーを纏っている。
あまり治安のいい場所にいなかった事が関係し、人間だった頃は殺し屋を生業に活動していた。死因は同業者からの逆恨みによる銃殺。突然撃たれたことに納得がいっておらず、今でも己の死を受け入れきれないでいる。
一般的な常識が欠落しており、星の子としての定めも「殺害」で解決しようとしがち。彼にとってはそれが全てであり、その他は与えられてこなかったことが伺える。
自己の感情の起伏にも理解が及ばない場面が多々あり、その度静かに戸惑っている様子を見かけるものも多い。
殺し屋になった以前の記憶が欠落している。
「普通は信じ難いでしょ、よく分からないケダモノに生まれ変わってるだなんて。星がどうとか、意味がわからないな」
「依頼はこなすさ、それがぼくの役目だからね。ぼくはこれでも仕事熱心な男だ、安心して契約してほしい」
「ぼく以外の……星の子? はぼくとちがって穏やかな環境にいる奴ばかりだ。居心地が悪い。接し方が確立できない」
「ぼくのことを見てエビフライ、なんて言う奴が後を絶たないんだ。全員一刺ししてやったら二度とそんなこと言わなくなるんだろうか……ああ、刺してやりたい! 今すぐに!」
「記憶がない。人間だった頃、というよりは──殺し屋以前の記憶が。でももう、今のぼくには関係ないか……」
「星の命は短いものさ。そう比べたら有機物の方がよっぽど有意義な時間を過ごせているのかもしれないね。大事にしなきゃあいけないものだ……」
「道に迷ったのならぼくについておいで。ぼくはいつだって北にいる。だから北極星なのさ」
「ぼくなら今の一息で六百万ルーブル分は殺せたよ。払ってくれる?」
「うるさいものは全て殺してしまえばいい。ぼくは殺し屋だ、いくらだって殺してみせよう」
「──そういえば、なんでぼくは殺し屋になったんだっけ……」