昨日0 今日8 合計1752 更新2018/12/21/08/05
投稿2018/12/21/08/05
睡眠時小説【空港大炎上】
12月21日(金)に見た夢を短編小説風にしてみました。睡眠時の夢の話しなので何の脈絡もありませんが気楽に暇潰しに読んでください
題名【空港大炎上】
作【ALICE】
「ふ〜…ふ〜…」
私は深い呼吸を一つ一つ吐きながら心を落ち着かせていた。
ふと見渡せば最近まで働いていたホテルに、客としてロビーのソファーに腰を降ろしていた。
顔見知りの知っている従業員も見たが、とっさに顔を下に向けたので相手は自分に気づいたかどうかはわからない。
なぜなら私は突然会社をトンズラして辞めてしまったので、いたたまれない気持ちになったから…
気分転換に外に出るとそこは空港のターミナルビルだった。
いつのまにか古いホテルが真新しい空港に変わっていた。
というより最初から空港内のロビーをホテルと勘違いしていたのかもしれない。
「でも確かに最近まで働いていた赤レンガの古いホテルだったはずだけど…」
…なのでとりあえず、
「ホテル空港と呼ぶことにしよう」
そう思いながらも辺りを見回すと、ちょうど飛行機が着陸体勢で滑走路に進入しながら飛んできた。
胴体の太いずんぐりとした白い旅客機。
「エアバスだろうか?」
間近で見るととてつもなく大きい。
真っ白な機体の真ん中に黄緑色の文字で航空会社名が書かれていた。
ネイティブが書くような綴りのアルファベット文字だったので読めなかった。
その旅客機の着陸を見ようと眺めていると機体がいきなり180度回転しだした。
と同時にそのままの体勢で滑走路に滑るように墜落し炎上、大爆発した。
ものすごい爆音と炎で辺り一面一帯、黒煙に包まれている。
私自身は爆風は感じなかったので空港敷地内といえど相当な距離があったのかもしれない。
私の他に周りには何人か目撃者がいた。
最初は何が起きているのか理解できなかった。
最初はアクロバット飛行をしているのかと思ったが冷静に考えれば旅客機でアクロバットなどあり得るはずもなく、と同時に携帯を家に置いてきてしまっていたので、今まさに目の前で起きている大惨事を動画に撮れない事を悔しげに嘆いていた。
「あ〜あ、こんな決定的瞬間…せっかくテレビ局に売れたのに…」
そんな他人事の私は、状況判断を読めず、乗客の安否をよそに現実感のないその有り様をぼーっと眺めて見ていた。
一、二分たった頃、消防車のサイレンが鳴り響いて周りがざわめきだってきた。
建物の中からも人が出てきて状況を確認している。
私も周りの人達も墜落現場に行こうと思い、モクモクと立ち込める黒煙と、オレンジ色に炎上する場所をめがけて小走りに走り出した。
自転車で追い抜き、走り去る人もいた。
途中、ホテル空港のセキュリティ関連係や従業員達が集まって上からの指示を待っている状態だった。
そこを横目に通りすぎだんだん近づくにつれて、墜落現場はどうやら空港の敷地外らしいということがわかってきた。
地理的に徒歩でそれ以上は近付く事ができずに、ある程度行った所でまたホテル空港に戻ってきた。
戻る途中、対面に数名の女性達が歩いてきた。
とっさに顔を下に向けて通り越した。
「だってホテル空港の従業員かもしれないから…」
相変わらずホテル空港の外は消防車や救急車のサイレンで慌ただしいのに、建物の中に一歩入ってみると、そこはいつもと変わらぬゆっくりとした穏やかな空気が流れていた。
人々は飛行機が墜落したことなどまるで気づいていないようだった。
ソファーに座って談笑する人。
レストランで食事をたしなむ人。
笑顔で客人を迎えるフロントマン。
中と外のあまりのギャップに戸惑いながらも、私はホテル空港の屋上で現場を確認したいと思い最上階目指して階段を駆け昇っていた。
このホテル空港は詳しく覚えてないけど五、六階くらいだろうか?
途中途中の階の人々の表情を見たが、やはりのほほんとしている。
「やっぱり気づいていないみたいだ」
「なんでこんな間近で轟音も爆発も気づかないんだ?」
そう不審に思いながら廊下を歩いていると椅子に座った初老の男性が話しかけてきた。
初老
「さっき何か凄い音が聞こえたけど何だい?」
私
「飛行機が墜落したんですよ、すぐ側で」
初老
「へぇ、そうですか…」
そう言うとその初老の男性はトイレへと消えていった。
「何だろう?このリアクションは…」
すぐ側で飛行機が墜落したというのに。
想定外の反応に戸惑った私もとりあえず女子トイレの方へ入った。
女子トイレには私一人。
電気を点けて鏡を見る。
黒いマシュマロカットに白黒チュニックと黒いショートパンツ姿の私…
焦げ茶色のショートブーツを履いた素っぴんの年齢不詳の私…
深いため息一つ。
周りからどう見られていたのだろう。
個室に入ってしみじみ思う。
現実的に考えて確率的にあり得ない墜落現場に遭遇し、大惨事を目の当たりにして当初の目的があやふやになってしまった感は否めない。
便器に腰を落とすのは衛生上、生理的に無理なので、床にしゃがみながら自分に言い聞かせ心を落ち着かせる。
「警察も来てるし身分チェックされ面倒になる前に、もうここから早く退散したほうがよさそうだ」
そっと静かにトイレのドアを開け、注意深く周りを見渡しながら階下を足早に降る。
ついさっき初老の男性に話しかけられた時も、ホテル空港に戻る途中に会った女性達にも内心ドキドキしていた。
もっと言えばなぜ私は最近まで勤めていたホテル空港へいたのか?
何の目的で足を運んだのか。
バレるかも知れないというのに…
「バレる?」
バレるとは、かつてここで働いていたという事ではなく…そう…私は紛れもなく〇〇〇だから…
ふふふふふふふふふふ…
終り
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