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一緒に車で隠れ穴まで行こうと言われ、レンはハグリッドと別れを済ませ車へ乗り込んだ。
シリウスも他に用があるのか、先に帰っていると言ってはハグリッドと共に見送る。
レンの隣はハリーが座り、なぜかぎゅっと手を繋がれレンは小さく首を傾げる。
「こうしていたい気分なんだ。ダメ?」
「ううん。驚いただけよ。嬉しいもの。いくらでもどうぞ?」
レンがそう言うと指が絡み合うさまに繋ぎ直され、レンは小さく笑った。
座り心地の良い椅子に、ゆったりと揺れる車が心地よくて、レンはいつの間にかにうとうととし始めれば、窓に頭をぶつける前にと、自分の肩をハリーは提供していた。
「本当2人って仲が良いわよね。」
ジニーはしみじみとそう言えば、ハリーは表情を和らげた。
「…家族みたいなものだし。…ねぇ、クィディッチの選手選抜の時、レンが立候補してくれないかなって、思ってるんだ。」
「レンは推薦されれば選抜は受けるかもしれないけれど、立候補はするタイプじゃないわよね。」
「うん、目立つのが好きじゃないって言ってたわ。」
「なんだそれ、今更じゃないか。」
ロンは可笑しそうに笑う。
「なんにしてもレンはご両親の事の所為で、自分の事は良い方に考えられない人だから…。」
「あんな広い家でずっと一人で虐待されながら育ったんだぜ?それにママは壊れて自殺しちまうし…そりゃそうなるさ。」
「だから私もレンにはこの休みの間一緒にいて欲しいのよ…。」
「何か悪口を言われている気がするわ。」
騒がしさに目を覚まし眠そうに目を擦りながらレンが声をかければ「違うわよ。」とハーマイオニーは苦笑をする。
「なんの話?」
「貴女が隠れ穴に泊まってくれないかなって言ったのよ。」
「無理ね。貴女達は寝てる間に吸魂鬼に襲われたくはないでしょう?」
それはそうだけど…と反論できなくなってしまえばハーマイオニーは大きく息を吐いた。

隠れ穴に着けば、レンは買ってきてもらった教科書を受け取り、それにお礼を言い帰ろうとするも、アーサーによって制される。
「ハリー、レン、夕飯は食べて行きなさい。」
そう言われれば、ハリーにレンはどうする?と聞かれ、人混みに疲れたから帰るわ。と言うと「おじさん、折角ですけど僕達は帰ります。」と断っては、ハリーはレンの手を取り、レンは小さく頭を下げてはハリーを連れ姿くらましをした。
「あの子、クリスマスに家に来なさいって言っても来なさそうね…なんか独りになりたがってる気がするわ。」
そう呟くモリーの声が少し聞こえた気がしたが、レンは気にしない事にした…が、今日は土曜日だ。「ハリー、お泊りの日じゃなかった?」と聞けば「あ。」と、今思い出した様に言い、朝は彼らと一緒だったのに。とレンは笑ってしまう。
「まぁ…昼間遊びに行くし、今回はそれで良いや。」
と、ハリーは誤魔化す様に笑った。



(P.53/全P.208)
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